この前、「尺鮎トラスト・川辺川を守りたい女性たちの会」から「尺鮎トラスト通信No.17」が送られてきました。
A3版両面印刷二つ折り1枚とA4版両面印刷のものが2枚という内容です。内容は、川辺川ダムの建設が白紙撤回されたし、政権交代により建設中止が表明されたりしたことで、明るさが感じられるものとなっています。
簡単に紹介させていただきます。
川辺川を守りたい女性たちの会の代表”原 育美”さんが巻頭を飾り、『ダムの止まった川辺川で・・アユによる持続可能なコミュニティビジネスを!』と題して、今回のダム建設中止を「河川行政の歴史に残る政策転換といえるでしょう。」と述べ、今回国土交通省からダム代替案が提示されたこと等により、「川辺川ダムの建設中止が確実なものとなったと感慨をかみしてています。」
そして、ダム工事の中断により、昨年まで長期ににごりが頻発していた川の状況は劇的に改善し、川に清流が戻り、数年ぶりの豊漁となった、と。
さらにこれで満足すべきではなく、「流域を再生させ、持続可能な地域社会・地域経済の確立にむけて、・・・・、清流を守る尺鮎トラストがコミュニティビジネスとしてしっかりと成長し自立できるよう」引き続き支援をお願いしますと言っています。
地元の熊本日日新聞等の記事のコピーが一面を占め、最後は、川辺川のアユの発送漁師代表の小鶴隆一郎さんが、「今年の川辺川の鮎は、特別 美味しい」と題して、短く川の状況を報告しています。
なんでも、川辺川には五木村の宮園の下流に水力発電用の堰が4つありますが、そのうちの2箇所の堰(昭和2年と昭和12年の築造)が2006年の出水で壊れたために、五木からの水がよどみなく流れ、川辺川は近年になくさらさらとした水が流れているそうです。そのため今年の鮎は特別美味しいとのことです。
5メートルのそこが見えるくらい、澄んでいるといいます。川で深さが5メートルとはちょっと考えられませんが。
「尺鮎トラスト・川辺川を守りたい女性たちの会」の活動に改めて敬意を表し、今後とも個人的にではあっても支援していきたいと思っています。