
この日は朝から吹雪いていて時々ホワイトアウトで
風向きによっては走行側の道路三分の一ほど
雪で波状態に雪だまりが出来る。
怖いのは対向車とすれ違う時、車体が斜めになり対向車に擦りそうな気がする。
そんな時に出掛けたくはなかったのだけど
夫が入院している病院へ、洗濯物を取りに行かなくちゃ!
出来れば去年使ったしめ縄だとか松飾り、神棚のお札とか諸々
本当なら歳の神でお焚き上げをするのだけど
我が地区では、もうやらなくなってしまって数年経つ。
なんだかゴミとして捨てるのもどうかなって
かと言って庭先で燃やすのも違うような気がして
いつも悩んで、隣の地区の歳の神に紛れ込ませたり
毎年夫と行っていた柳津の虚空藏様に集める箱があるので
そこに置いて来たりしていたのだけど
最近の天候じゃ二の足を踏んでしまう。
それに今年は一人だし…。
どうせ夫の病院へ行くのであれば同じ美里町に伊佐須美神社があって
そこではお焚き上げするお札とかしめ縄とか引き受けてくれるかもしれない。
そんな気持ちでダメもとでもいいと思いまわってみる事にした。
幸いな事に伊佐須美神社目の前にして、あやめの時季には
たくさんの人が訪れる庭園の広場に車を停める事が出来た。
久しぶりにカメラを持ってしめ縄の入ったビニール袋と
天候のせいか初詣時期から外れていたからか
チラホラと参拝客の姿が見えるだけだった。
きっと三が日は大勢の人が初詣に参拝したと思われるが
こんな閑散とした初詣も…なんだか良いなって思った。
っていうか、そもそも初詣って何日までってあるのだろうか?
なんだか気になって調べてみた。
初詣はできるだけ三が日に参拝するのが望ましく
1年間の厄払いと無病息災を願って参拝するとあるが
三が日に行けない場合もある。
そういう時は松の内に参拝する。
でも、仕事や挨拶回りなどで三が日に初詣に行けなかった場合には
松の内に参拝するのが望ましいらしい。
もしも、仕事の関係などでそれも無理だった時には
小正月か節分までに参拝するとあった。
だからこの日行ったのはギリギリセーフってとこなのかもしれない。

真っ赤な大鳥居をくぐって右側にお守りとかお札が売られている。
そこで今更って感じがしないでもなかったけど無病息災のを夫の為に買った。
看護師さんに渡して枕元にでも置いてもらおう。
そして自分の為に水琴鈴を…どの色にしようか迷っていたら
最初に良いなって思ったのを選ぶと良いと言われる。

雪の白さと赤い大鳥居


美しい色合いの優しい音で心が癒されそう。

自分用に引いたおみくじ

良かった、ここでお焚き上げしてもらえる!!
ほっと一安心。
歳の神は15日に行われた。




雪も小降りになったので帽子を取って
お賽銭と欲張りだけどいろんなお願い事をして来た。
その後、病院へ着く頃にはまた吹雪いて来て
夫の居る病棟へと洗濯ものを預かって、伊佐須美神社から買って来たお守り
看護師さんに聞いてみたら預かって傍に置いてくれるって!
ご利益はあるのかどうか分からないけど
良い方向に向いてくれる事を願った。

あやめ祭りが行われる庭園もすっかり雪の下
あの池の貪欲な鯉たちも、今は静かにジッと春が来るのを
池の底で待ち望んでいるのだろう。
春になって色とりどりのあやめが咲く風景も素晴らしいけど
なぜかこういう風景にも妙に魅かれる。
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