あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

思い描いていたこと

2024-03-06 01:04:25 | ひとりごと
梢に一羽のスズメ
 
 
分かってはいたのだけど
この春日和の後には、その後一週間ほど天気が崩れ
雨か雪か…そういう天気予報で
でも朝起きて、まだ薄暗くてもすぐにカーテンを開ける。


このところ年のせいか早く目覚める。


農作業なんかも出来ないって分かっているのに
大人しく布団の中で二度寝とかすればいいのに
そう思うのに目が覚めて寝ていられない。


春日和のあとは外は雪景色だった。
キッチンの窓から見える他所んちの畑は
すでに真っ白で…さすがに天気予報の正確さに驚かされる。
 
 



こんな雪から雨になったりで何もできないので
3月3日のお雛様も終わった事だし
早々に仕舞ってしまおうと、玩具部屋と化した
省吾さまグッズの置いてある部屋へと
出すときも大変だったけどしまう時も大変だった。


3月3日の次の日は私の結婚記念日で
あと一年ほどで金婚式を迎えるはずなのに
それを待たずして旅立ってしまった夫。


昔むか~し、朝早くから体中グルグル巻きにされた
花嫁衣装に出来上がった私はまるで姫だるま。
追われるような1日に、ようやく一息ついたのは
ホテルの一室であった。


次の日には京都へと、覚えているのは外国人が多かったことと
帰りの新幹線で茹で卵を夫の額で割ったら
烈火の如く怒られた事…なにもそんなに怒らなくてもさ~
その時に夫って意外と気が短い人だったんだなって
初めて気が付いたこと。


あれから本当にいろんな事があった。


このブログでも何度か書いたけど
いっつも出掛けるとケンカばっかりで
お外ご飯していこうと言えば、うちで食べると
誰が用意するんじゃい!!って思ったこと
それでも一生懸命に働いて兼業農家だったから
休みもろくに休まずに農作業をしていたこと。


育児介護なんては女の仕事だと
男は外で働いて金を稼いで来る…そんな昔気質な夫だった。
だけど一度だけ長女の夜泣きの時長時間あやしても泣き止まず
思わず布団の上に投げ出したら
夫は黙って抱っこしてくれたこと。
ばあちゃんの介護でにっちもさっちも行かなくなった時
黙って愚痴を聞いて、手を抜けと…そのために病院があったり
在宅支援の相談員さんがいるんだと言ってくれたこと。


本当に数えるくらいしか手を貸してくれなかったけど
ずるいよな…今 そういう事がくっきりと思い出される。


もうすぐ、あれから一年。


まだ一年か、もう一年なのか
ハッキリと分かったことは、夫はもうどこを探しても
いなくなってしまったんだって事。
自由さと寂しさと、どっちもどっちだけど
私の思い描いていた老後とはかなり脇道に逸れてしまった。



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