熊本から阿蘇へと向かう国道57号線の菊陽バイパスから、役場の東側を右折すると熊本空港へと向かっている。下り勾配の道を駆け下りると熊本平野を貫流する白川があり、これにかけられた大きな橋があって「はなぐり大橋」と名付けられている。白川の本流の脇に土木の神様と称えられる加藤清正が作ったという「はなぐり井手」があり脚光を浴びている。「はなぐり」とは牛の穴に取り付けられた金輪の事をさすが、ここでは4~5m毎に切りのこされた岩盤に穿たれた穴の事を差している。井手の水は穴を通る度に流れが速度を増し、底に堆積する阿蘇火山灰を水流で流して行くという仕掛けだ。全長400mに及ぶという。昨日の地元新聞は、この土木遺産を地域活性化の起爆剤にしようと、今後活動を進める為の集会が開かれた事を報じている。事業推進役の副町長は、わが史談会の仲間であり阿蘇氏の研究にも勤しまれている。所在は承知しているが、詳細を知らない。「せいしょこさん」の偉業をこの目で確かめなければならない。
「はなぐり」を勉強中に、岡山市吉備津に「はなぐり」680万個を積み重ねた「鼻ぐり塚」があることを知った。全国からここに集まるのだそうだが不思議な光景である。
「はなぐり」を勉強中に、岡山市吉備津に「はなぐり」680万個を積み重ねた「鼻ぐり塚」があることを知った。全国からここに集まるのだそうだが不思議な光景である。