津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

土岐系図

2010-05-27 18:58:23 | 歴史
 先にお訪ねした安國寺が所蔵されている土岐系図である。三宅家(明智左馬介系)から納められたものだが、それは安國寺の開祖・明厳梵徹和尚が明智光秀の末子であることによる。
ご紹介する写真はガラシャ夫人にかかわる部分(左ページ中央部)だが、今迄承知していなかった夫人の幼名がある。

            女子 細川越中守忠興室   幼名春子後ニ於玉ノ方ト云
            永禄七年正月十一日生母ハ牧ノ方也天正七年二月廿六日忠興ニ嫁ス
            慶長五年七月十七日於大阪自害ス年三十七
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細川護久家記

2010-05-27 18:05:13 | 徒然
 細川家譜は「廃藩置県」をもって終了している。これとは別に「細川護久家記」なるものが残されている。上下二巻は「乾」「坤」と名付けられており、上巻「乾」は115頁、下巻「坤」は明治7年から16年までの追記で88頁に及ぶものである。家譜では窺えない記録が見える。そして家譜の終了で途切れた細川家の歴史がここで又つながった。

 延べ200頁ほどだが一ト月はかかるなーと想いながら、またムズムズしてきた。
・・さてどうするか・・
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真偽のほどは?

2010-05-27 09:48:30 | 歴史
 「二天記」の次の記述については疑義がもたれている。

【又宮本次郎太夫ト云シモ武藏ノ親族ニテ無二ノ門弟ナリ 當理流稽古有テ相傳ノ卷物ミエタリ
 是ハ豐前ニ於テ忠利公三百石賜リ召抱ヘラル 宮本家ノコト爰ニ不記】

 武蔵の親族であったかどうかの真偽の程は武蔵研究家に委ねるとして、次郎大夫の召し出しに関しては下記資料からして明らかに間違っている。
                            甥        小幡氏
 宮本賢立---+--総兵衛===伝右衛門====伝右衛門===善右衛門・・・・・・・・・→宮本傳蔵家
         |           ↑
         +--伝右衛門・・・・・・
             次郎大夫

■賢立(賢三)宮本賢立知行打渡(天正十九年)        
  宮本賢立浪人ニ而京都に居住、幽斎様御目を被懸、御出入仕、連歌御興行なと度々被召
  寄候、其後天正三年毛利輝元ニ二百石ニ而有付、長州下関に居住、船手之役を勤申候

■総兵衛(傳兵衛)         
  賢立子宮本総兵衛文禄元年九月、三斎様高麗御出陳之節、下関ニ而右賢立以来之訳を以、
  惣兵衛所ニ御宿被成候、其節御渡海の御船、公儀より相渡候船数極り有之、御人数乗組
  の御手支ニ成候にて、御内証より総兵衛ニ被仰付、則御肝煎申上、不足分之御船才覚を
  以御つかへニ不成様御用に立申候由、此故を以御帰国以後、三斎様より段々御目を被掛
  候、然処様子有之、右総兵衛并弟次郎大夫兄弟共ニ慶長五年十一月下関を立退、直ニ丹
  後に罷越奉願候ニ付、豊前御入国後知行三百石被下候  (綿考輯録巻11-P110)
       細川忠興御書出(慶長十七年)三百石--豊前
       宮本惣兵衛知行目録(慶長十七年) 
   
■傳右衛門(実・弟 次郎大夫)  
    (1)三斎様御付中津ニ相詰候衆 三百石 (於豊前小倉御侍帳)
    (2)長岡帯刀組 御合力米 十五石 (寛文四年六月・御侍帳)
        細川忠興御書出(元和二年)三百石
        宮本次郎大夫知行目録(元和二年)

  ・山本博文著「江戸城の宮廷政治」より          
    光尚の男子は夭折し後、室禰々も死去するが、禰々の産後の状態は忠興には報告されてい
    なかった。これは光尚の意向であったというが、忠興は激怒し禰々附の次郎大夫夫妻の扶持
    を召し放った。次郎大夫は一言の言い訳もせず、豊後鶴崎居住を願い出た。忠興の勘気のと
    けぬまま光尚、忠興が死去し次郎大夫の召し出しの機会は失われた。

  ・寛永十四年正月十七日付け、光尚宛て忠利書状(抜粋)          
        中屋敷之町源右衛門・神戸喜右衛門并宮本ニ(次)郎大夫此三人之儀、
        従 三齋様御ふち被放候由、不届様子被仰出候通、書中得其意候事

  ・関係文書 雑撰録-巻20 「宮本次郎太夫事」    
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