津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

江戸小話から・・「若殿」

2010-08-11 22:12:17 | 徒然
  昭和48年10月8日第三刷発行の、興津要編「江戸小咄」を何気なく取り出して、パラパラめくっていたら紙の切れ端が栞がわりに挟まっていた。32・3歳の頃に買った本だが、この小咄には記憶がある。ある酒の宴の余興で私が披露したものだ。苦い思い出ではある。

  お世継ぎの若殿御誕生にて、奥のさざめき、表の恐悦、一国の歓びの眉をひらき、お宮参りの御規式もすらすらと済ませられ、けふは御錠口外の主なる士衆へ御目見へ仰せ付けられ、御乳の人抱き奉つて出らるれば、実盛役の奥家老上座にて、皆々あたまを畳へほり込み、さんたし奉り見上げ申して、奥家老申さるるは、「イヤハヤ、おきれいなお生まれ。そしてお丈夫さま。もう少しお笑ひ遊ばすそうな。これはこれは」と頭を上げ、「憚りながら・・・バア~」

          ほり込み・・→ 平伏し  さんたし・・→ 賛歎し

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消息いろいろ・・(三)

2010-08-11 09:36:41 | 歴史
【六五七】 抜粋
一、職五郎様四月六日江府被成御發途候段申来候、此許御着之上所々御出之節、士席以上於途中
   御行列ニ参り懸り候節は、左ニ片付鑓を伏せ被扣居御時宜可被仕候 (以下略)
        (文化二年)五月朔日         御(奉)行所

  茲詮 称長岡 職(ナリ)五郎 (細川齊茲・三男)
       寛政八年丙辰九月晦日江戸ニ生ル、享和二年并文化元年甲子五月七日細川和泉守仮養子トナル、
       文政元年戊寅四月十九日江戸ニテ卒ス、年ニ十三


【六八八】
一、左馬助儀、監物と改名之段達有之候事
        (文化五年 月不明)

【六九六】
一、来ル九日職五郎殿三丁目御屋敷え御移徒之筈候、右御門前御塀内は御屋敷内同前之場形ニ付、
   下馬可被仕候、尤家来末々迄堅可被申付候、此段觸之面々へも可被達候、以上
        (文化六年)二月朔日         奉行所

【六九七】  抜粋
一、御留守中御城代長岡内膳殿被仰付段、三月六日御達
一、長岡猪八郎殿(齊茲四男)三月十八日於御裏御誕生之事
一、五月十一日嶋田嘉津次方病気ニ付、御役御免御達之事
        (文化六年)

【七〇〇】
       文化六年二月
一、於薄場河原近日藪内蔵允・沼田勘解由組中追々ニ御人數道押等之試被仰付筈候、右は仰山二
  との儀ニて見物躰之儀は一切難成旨候間、左様御心得、以下例文
       三月朔日                御奉行中

【七〇七】
       口上書
一、細川左近殿病気之所養生不被相叶、先月廿二日死亡之段申来候、依之今日より日數三日諸事
  穏便相心得、以下例文
       文化七年二月十二日

【七一一】
一、細川式部殿儀、従太守様御願被為置候通、先月十四日右近殿遺領相續被仰出候段、江戸より
  申来候、此段觸之面々えも相知せ可申旨、已下例文
       文化七年四月七日             御奉行中

【七二七】
一、小笠原大部殿美濃殿、堀次郎大夫殿儀平太左衛門殿と改名願之通被仰出候段、江戸より申来
  候付、觸支配方へも知せ置可申旨御用番被申聞候條、已下例文
       十二月十二日               御奉行中


【七三二】
一、芳姫様え先月九日、松平出羽守様より御結納被遣、同十五日御入輿御婚禮被成御整候段、御
  到来有之奉恐悦候、此段觸支配方以下例文
       (文化八年)閏二月三日          奉行所
一、小笠原美濃殿、御家老職被仰付旨、三月四日御觸之事
一、松井直記殿四月九日江戸ニて御中老被仰付候旨、四月廿八日御達
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昨日は・・・

2010-08-11 08:54:04 | 徒然
 昨日は妻の用事で大分行、往復260キロを運転して夕方七時頃には帰宅したのですが、流石に疲れ果ててブログをお休みしてしまいました。妻が用事を済ませる約二時間ちょっと、私は別行動で大分市内を車でウロウロしたのですが、これを加えると運転時間が都合九時間ほどに成りましたから、68爺にはいささかこたえました。

 おまけに右目の視野の右下に、小さな黒い斑点がちょろちょろして、気になって仕方有りません。まるでフロントガラスの片隅に、蟻か蜘蛛が這っている感じです。疲れのせいでしょうか・・・。早寝して疲れも取れましたが、目の方も改善したようで一安心です。
(飛んで廻る訳ではないので、飛蚊症では無いと思うのですが・・・)

 今日は窓を開け放した家の中を風が吹き抜けています。台風の影響ですが、気温は30度ほど有りますが、風が吹き抜けると冷房を入れるより快適です。雨が心配ですが・・・被害が出ないことを祈ります。
                        ね  せわ
                  風鈴の 音も忙し気に 野分きかな  おそまつ・・・

               (風鈴は夏の季語、野分きは秋の季語・・・・どうしようもない駄作です)
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