津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

有吉家文書「年中行事抜粋」(三)御着座後初而召出之式

2010-08-24 13:11:24 | 有吉家文書

■御着座後初而召出之式

       一、於竹間同席中壱人完被
          召出、畢而同御間ニおいて御役人中一列
          ニて左之通
           但竹御間と申ハ陽春御間次之
           御間之事ニ而候得共、矢張於陽春御間
           被召出候已前より右之唱ニ相成来
           候事
           此竹之御間之事ハ但書之通ニ候得とも
           陽春御間御障子之腰ニ竹之絵有之
           候付、元来ハ陽春御間を竹之御間と
           唱居候と相見候處、陽春之御額
           懸候後竹之御間は御次之間之様ニ
           相成たると考候事
          御奉行       一限
          助教        一限 
          学校御目附    一限
          御郡御目附    一限 
          御穿鑿頭     一限
          御勘定頭     一限
          御算用頭     一限
          御目附一人完御供之御目附ハ一列之末ニ被召出候
          右之通何時揃ニて被召出旨被
          仰出之段前日御用人より御用番江
          書付相達候、右ニ付而御請等之手数
          無之候事
           但右之召出ハ多御着坐之翌々
           日ニて候事
          付札
           御奉行以下被召出候儀ハ御用人より
           達ニ相成此方よりは欠席之人江
           知せ候事

          文化九年初而御帰国之上被召出
          六月三日御着座被遊同五日初被
          召出此節御一門衆同席中薄上下
          上ニ茂御薄上下御備頭以下御役人中
          ニ召出候是ハ皆麻上下着達者従
          御小姓頭 文化五年六月十三日同断之節
                吟味之處同奉行之方ニハ控有之
          候付機密間江も此節
          控致し被下候様置候様夷則より申聞有之候事

           右御当日之式左之通
       一、平服ニ而 初召出ニ而候得共平服 刻限半時前仕出
          之事
       一、例之通奉窺御機嫌之事
       一、召出之節ハ哥仙之御間まてハ例之通
          候事
       一、右哥仙之御間江控居候得者御用人より
          案内有之、一人完罷出 此時は不老門よりハ不罷出 
          鹿之御間と哥仙之御間之境御襖南
          之端一枚明キ居候、此所より左手之様ニ
          参鹿之御間北御入側と陽春御間之次
          之御間との突合之八畳敷ニ御取次
          以下相詰居、此處ニて御取次以下江致
          会釈右之壁付ニ脱剣御居間江
          罷出候事
           但脇差ハ三家ハ八畳之敷居
           内其外ハ敷居外ニ脱置候、且又
           御前江罷出候得ハ御用人并御取次
           以下ハ鹿之御間北之方段落之御間へ
           下り居候、右之通二付退去之節
           不及会尺候事
       一、陽春御間御敷居外ニて御辞儀是○
          被遊御意候上御敷居内ニ摺入尚
          御辞儀左候而御用相済御敷居外江
          出猶御辞儀退去初之所二て帯剣
          且々詰間江参候事
           但陽春御間御座所ハ御建具
           無之御襖一枚北之方江建附ニ相
           成居此御襖之脇より 召出候之節ハ此御襖際丁口ニて
           御縁側之方末坐ニ成此トキハ一人ニ付此丁口之席ニ出て候 
御目通りニ
          罷出候事
       一、夫より御奉行以下被召出候御奉行御目附
          は九曜中柱御間之縁側ニ北向に
          繰付例之御役人者佐野之御間御縁
          側ニ繰付相成居候得共無構通候事
       一、三家之嫡子者不案内ニ有之候得者
          同席之内より召連御前江罷出候儀も
          有之候、且又見習ニ出方無人ハ此時は不
          被 召出候御一門衆は勿論之事
             〔御用人より御杉戸明ル 此所二て御時宜〕
          已前ハ初被召出不老門よりト相見朱書之通之書付
             持伝候墨書之図ハ本文ニ依而認置

           
                  (この項・了)

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友成さーん

2010-08-24 11:27:33 | 歴史
 友成氏の充行状がオークションに出品されていた。

    肥後國於飽田郡之内半田村
    益城郡之内下田村百石目録別紙
    天保八年三月十一日充行之訖
    全可領地之状如件

      弘化四年二月朔日 齊護・花押

              友成市左衛門とのへ


  よくよく眺めていたら下記の二通も同時に出品されている。
    ■友成津内宛 充行状(享保九年十一月朔日 宗孝)
    ■友成貞之助宛 充行状(万延二年三月朔日 慶順)

  友成さん、ご覧に成っていませんか~
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