津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

第4回ふるさと自費出版大賞(全国新聞社出版協議会主催)特別賞受賞

2011-10-21 18:12:32 | 書籍・読書
         天草の乱秘聞―富岡城に立つ虹
                村上史郎
         熊本日日新聞情報文化センター

  全国新聞社出版協議会主催の第4回ふるさと自費出版大賞において、天草出身の村上史郎氏の上記作品が特別賞に選ばれました。
               http://kumanichi.com/index.shtml
   

出出版社/著者からの内容紹介

天草の乱、勃発!
 悪政と苛酷なキリシタン弾圧に苦しむ領民が、救世主と仰ぐ天草四郎時貞を担いで立ち上がった天草・島原の乱...。その前段となった天草の乱の顛末を、その敵役となるべく運命づけられた三宅藤兵衛の波乱の人生を中心に描く。そして無残に散った藤兵衛と麗人・志乃との純愛を織り交ぜながら描かれた期待の歴史長編小説!
 明智光秀の孫である三宅藤兵衛は、叔母ガラシア夫人のもとでキリシタンの洗礼を受けたが、ガラシア夫人の生害をきっかけに細川家を辞し、流浪と苦難の日々を重ねた後、肥前唐津の寺澤藩に奉職する。民・百姓やキリシタンに深い同情をもつ人物として歳月を重ねた藤兵衛は、やがて唐津藩の重職、富岡城の番代(城代)として天草に赴任することになる。富岡城下の町役人・田中半右衛門家の養女で、薄幸の美女、志乃と出会い、しばし平穏の日々が過ぎて行く...。
 時は移り変わり、唐津藩譜代の重役連や現地三郡代らの領民への苛斂誅求の動きが強まり、藤兵衛との間で、しだいに軋轢が高まって行く。度重なるキリシタン禁圧の急触れの下、領民への否応ない迫害を強いられ、苦悩する藤兵衛...。 
 やがて一揆勢が蜂起し、悪鬼の権化とみなされた藤兵衛は、乱戦のうちに討死を遂げる。その藤兵衛の後を追い、自ら命を絶つ麗人、志乃...。志乃の生害を契機に、敗残に打ちひしがれていた唐津勢の士気は高まり、籠城一決、一揆軍との苛烈な富岡城攻防戦に突入して行く...。

著著者について

慶応義塾大学大学院経済学研究課(修士課程)終了。国立国会図書館勤務を経て元萩国際大学国際情報学部教授。著書に『石油の開拓者たち』(論創社、1996年刊、第20回石油文化賞受賞作品)などがある。熊本県天草郡苓北町出身。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

綿考輯録から--いろいろ消息..1

2011-10-21 16:22:17 | memo

 (永禄三年)沼田光兼
庚申四月廿八日、沼田上野介光兼六十五歳、藤孝公孺人之父也、法名瑞雲寺徳翁道全
 
 (永禄四年)三淵好重
今年三淵宗薫翁四男出生 平六、後平左衛門好重 改伊賀守
 (元亀四年七月廿七日)
信長の命によりて岩成主税介古通、番頭大炊助宗景・諏訪飛騨守盛直弐千余にて籠たる淀の城を御攻被成候、御舎弟平六郎好重十四歳初陳なり。三淵晴員主の五男也、藤英主生害之時藤孝君御呼被成此砌氏をも長岡ニ被成候。(巻二-藤孝公・p75~76)

 (永禄六年)松井広之
癸亥九月廿六日、松井山城守広之卒、法名清月宗雲 佐渡守康之父也、一ニ広之を広経とあり

 (永禄六年)細川忠興
御嫡男忠興君、洛一条之御館にて御誕生

 (永禄七年)米田求政
(覚慶-後・将軍義晴救出の項)求政ハ江州佐々木家ニ縁有、藤孝君も佐々木家ニ御縁有、ケ様之事ニ而兼而求政と交りを厚し給ふと有、又清原国賢卿の門弟ニ而藤孝君と共に書籍を学ふと云々、三淵家譜、覚慶之事、宗薫老(晴員)ひたすら御兄弟に被仰、大和守殿と共に計を被回と云々
 (天正十九年)
七月廿八日、米田宗賢宮津にて致病死候、節岩院心月宗賢と号、病中にも幽齋君・忠興君御懇志を尽され、佐方吉右衛門を被遣、様子御尋被成候、然に病気差重り候間、忠興君御気遣被成、宗賢宅へ御入、存命不定ニ見へ候間、何そ申置度候ハヽ、無遠慮申候へとの御意故、子供之儀奉頼候、藤十郎儀ハ若年ニも御座候、万事無心元存候、何とそ御用ニ相立候様御座候へかしと申上候ヘハ、少も気遣仕間敷候、藤十郎も追々御取立被成、兄助右衛門身上浦山敷不存候様に可被仰付由、御懇意数々にて御座候と也(巻十-忠興公・上p104)

 (永禄九年)細川興元
今年御次男頓五郎殿御出生 後玄蕃頭興元

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑句帳・・二

2011-10-21 08:36:33 | 俳句

  推敲のすべなき句のみ夜長かな
                                   
                                     結城昌次氏の言「俳句は下手でかまわない」を座右として

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・.

                    

               母が忌や水仙秋の花なれや   

               年越しに下駄買うてみる齢かな

               菊人形見得きる先の人出かな

               硯洗えば不縁となりし人の顔

               ふり返り見れば五岳や

               屈託もありて見上げば薄紅葉

               大壺のコスモス何本ありたるや

               農三代守りし家やの壇

               秋草一輪小瓶にさせど名も不知

               蓬髪の女人の持ちしの束

               火宅なる狭庭のの茂りかな

               間引き菜を洗えば流れにとられけり

               秋深し母が手跡や仕付け糸

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする