津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

細川藩大砲之図

2011-10-15 15:15:13 | 歴史

 

この図は細川藩士・荒木慶右衛門が嘉永七年(安政元年)相州警備出陣に際して、現地で記録したものである。
熊本史談会ではかって、この慶(敬)右衛門の道中日記(嘉永七年相州浦出陣東海道道中記)を勉強したことがある。相州警備の為に出張する一行の旅の有様がよく判り、江戸での行動なども興味深いものがあった。途中では安政の大地震に遭遇し、その記述からもその被害が甚大であったことが判る。大変筆まめであったと思われるこの慶右衛門は、荒木村重の子孫である。慶右衛門のご子孫が福岡県大牟田市に在住しておられ、お邪魔をした際お許しを得てデジカメで撮影した。この大砲の図は彼が安政二年乙卯四月上旬に写し取った、「西洋流薬法調術・大砲且歩兵銃 手鑑」に描かれているものだが、42丁(+大砲図)に及ぶものである。お許しを得ていないので公開は憚られるが、この時期「極秘」の文書ではなかったのかとも思われる貴重な資料である。

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