津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

ご紹介

2011-10-19 17:05:14 | 熊本

 活動が盛んな「八代古文書の会」がWEBサイトを立ち上げられた。

                  http://palif-y.sakura.ne.jp/harmonyweb/minoda/index.html

 会のご発展と、サイトの更なる充実を期待したい。

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お願い---鶴崎の「舟歌」の歌詞を探しています。

2011-10-19 13:25:44 | 徒然

                           写真:御船入港図巻

 

 鶴崎に入港する細川家の船団です。中央が御座船「波奈之丸」(なみなしまる)です。鶴崎においては出港や帰港にさいしては、船頭たちが声高らかに「舟歌」を歌ったことが伝えられており、鶴崎町(現大分市)史にその一部が紹介されています。
本当はまだまだ沢山の歌詞があったようですが、現在はメロディー(?)を含めその詳細が判りません。地元では何とか調べ上げたいと願っておられますが、資料が在るのかどうかさえ判らず、当方も調査の一助を願っているところですが、皆目手の付けようもありません。

どなたかご存知よりの方が居られましたら、是非ともご連絡下さいます様御願い申上げます。

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 【追記】18:58
 さて、昭和29年という古い出稿の「細川侯参勤交代出船之図」という、別府大学教授田北学氏の論考がある。
これによると、舟歌は「御歌舟に十人の歌手が乗船、入船・出舟の時に鉦・太鼓に合せて歌った」のだそうだ。
又、波奈之丸の絵図については当時四つ現存していたとされる。(1)野上ヤス子氏所蔵の四枚折屏風、(2)剣(ケン)八幡社の掛額、(3)鶴崎公民館の掛額、(4)大在村住吉神社の掛額である。調査当時(昭和11年)生存しておられた(88歳)の元船大工の野村翁は、参勤交代を実際に目撃しておられたそうだが、先の四つの図に於いては、屏風絵と剣八幡社のものが本物に近く描かれていると指摘されたという。

大分市の指定文化財の有形文化財として次の三つが挙げられている。
                ■波奈之丸屏風(厳島神社図)・・・・・(1)カ
                ■熊本藩鶴崎入港船絵馬・・・・・・・・・剣八幡社
                ■熊本藩佐賀関入港船絵馬・・・・・・・早吸日女神社(4)カ

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ただいま読書中・・山頭火

2011-10-19 08:45:37 | 書籍・読書
      山頭火 俳句のこころ書のひびき
        山村嚝・文 永守蒼穹・書 
            二玄社

     熊本人にとって山頭火は身近である。その山頭火の句を、さらに身近に感じさせてくれる佳書である。
     自由律と呼ばれる山頭火の句に、ほっとさせられるのは何故だろうか。
     今日の安楽に暮らす職業俳人が到達することの出来ない、「不生産的であり、隠遁的である」行乞者として、その深淵たる感性が
     ほとばしって心豊かなみずみずしい短詩となっている。まさに清貧の人・山頭火の心のうたである。

     座右に置いて一回二回、五回十回とこの本に親しめば、毒された我が日ごろの生活や行いが少しは清められるかと思ったりする。
     山頭火が座右にしたであろう道元禅師の「正法眼蔵」も読まねばならないと考えている。安直の極みではある。

     又、熊本出身の書家・永守蒼穹氏の書が文章とあいまってなんともいい。

                        笠へぽっとり 椿だった

                   おとはしぐれか

                   分け入つても分け入つても青い山

                   空へ若竹のなやみなし

                   ほろほろ酔うて木の葉ふる

                   酔うてこほろぎと寝ていたよ

                   へうへうとして水を味ふ

                   水のいろの湧いてくる

                   まつたく雲がない笠をぬぎ

                   あの雲がおとした雨にぬれている

                   雨ふるふるさとははだしであるく

                   うれしいこともかなしいことも草しげる

                   かきつばた咲かしてながれる水のあふれる

                   何を求める風の中ゆく

                   いちにちすわつて風のながれるを

                   この道しかない春の雪ふる

                   うしろすがたのしぐれてゆくか

                   鉄鉢の中にも霰

                   湧いてあふれる中にねている

                   もう死ぬる金魚でうつくしゅう浮く明り

                   暗さ匂へばほたる

                   ゆふ空から柚子の一つをもらふ

                   朝は涼しい茗荷の子

                   寝てをれば花瓶の花ひらき

                   あざみあざやかなあさのあめあがり

                   雪へ雪ふるしずけさにをる

                   月へひとりの戸はあけとく

                   張りかへた障子のなかの一人

                   いただいて足りて一人の箸をおく

                   安か安か寒か寒か雪雪

                   馬も召されておぢいさんおばあさん

                   濁れる水の流れつつ澄む

                   ひつそり生きてなるようになる草の穂

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