津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■薮三左衛門かこと (一)

2014-06-01 20:08:19 | 人物

    三齋公御代に薮三左衛門殿は御家ゟ立退紀州大納言頼宣公へ三千石にて被召出候由紀州にて毎年正月初めに御鷹狩の御出被成候儀
    御吉例にて御供は大名多く相應/\に人も多く召連銘々場所に結構成るどんす或は絹幕に定紋付け辨當も長持に魚鳥料理のさせ荷物も
    多く持せ給へ申事も埒明不申揃申儀度々延引候故三左衛門殿被召出候て御供に被召候て御覧被成候へは布の幕うら主従共に腰辨當三
    左衛門は将机にて幕をしほり一番に給仕舞居申候を御覧被成  三齋所へ居申たる様子顕れ見へ申候向後何も御家来其絹幕無用布に仕
    辨當もかろく三左衛門ことく可仕旨被仰聞候由承及候 親薮内匠は豊前米田監物肝煎にて壹萬貮千石にて被召出候由 内三千石は與力の様に内匠殿家来にては
     無之候へ共或は縁者又は所々にて手に付働有之者之内湯浅三太夫は五百石被下候弟■羽左衛門湯浅角大夫代に御暇被下候服部真野松村大勢内匠上りと申候
 
    其刻監物殿は六千石にてさ
のみ内匠殿におとり不申監物か内匠被召出偖々能き者御家に参候とて歓被申候由にて長岡筑後殿御咄候由
    白木貞右衛門咄申候  

                                                               (旦夕覺書ー肥後文献叢書・四 p277) 


               +--大隈    +--右衛門==丹左衛門---兵左衛門---丹左衛門---源太---隼之允 (九十郎家)
               |       |
      藪伊賀守----内匠--+--図書--------+--図書------三左衛門----右膳----弥次右衛門----内蔵允 
(一家)
               |       |
               +--三左衛門  +--熊之允(御暇)
               | (紀州藪家)|
               |       +--丹左衛門(兄・左衛門養子)
               |
               |       +--源太左衛門(男子なく断絶)
               |       |
               +--市正--------+--惣左衛門----弥次左衛門----久左衛門----+--市太郎  
(市太郎家)
                       |              (槙庵)  | (槐堂)
                       |                    |
                       |                    +--茂次郎  
(小吉郎家)
                       +--権左衛門(男子なく断絶)         (孤山)
                          

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■戦国武将茶の湯物語

2014-06-01 11:13:24 | 人物
   戦国武将茶の湯物語―エピソードで綴る
 
           宮帯出版社

矢部良明 著

教養豊かな戦国武将たちによる、「名物」を駆使し、「創意」に満ちたその茶の湯とは、いったいいかなるものであったのか。歴史的変遷を背景に、武家茶の湯が拠って立つ立脚点を解き明かす。

【目 次】
序章 鎌倉・室町時代の武将の唐絵・唐物の趣味
 一、武家累代の重宝、唐絵の「半身布袋」
 二、民間に移動した後の半身布袋図
 三、鎌倉幕府執権・金沢貞顕の唐物好み
 四、宋元時代の文化に憧れた鎌倉・室町の武将たち   他

第一章 さまざまな茶の湯と関係をもった室町武将たち
 一、複雑化する工芸の概念、機能と鑑賞
 二、多様化する茶の湯
 三、土豪・古市澄胤の茶の湯 
 四、冷凍寂枯を謳う茶の湯の勃興   他

第二章 松永久秀・天下を望む武将の茶の湯
 一、梟雄・松永久秀の茶の湯
 二、久秀の開庵の茶会
 三、若狭屋宗可の茶の湯点前と振る舞われた会席料理

第三章 織田信長・天下の覇権を握った武将の茶の湯
 一、武家世界を支配する新たなる名物体系を樹立した織田信長
 二、信長が敷いた茶の湯御政道のこと
 三、信長の茶の湯
 四、織田家の文化基盤   他

第四章 豊臣秀吉・天下の覇権を握った武将の茶の湯
 一、秀吉に宿る三人の茶人
 二、足利幕府由来の唐絵を尊重する秀吉
 三、茶道具では武野紹.の事跡を尊重する秀吉
 四、秀吉が収集した茶壺と茶入   他

第五章 徳川家康・天下の覇権を握った武将の茶の湯
 一、とんと茶の湯には深入りしない徳川家康
 二、家康と古田織部
 三、『駿府御分物御道具帳』に見る家康所持の茶道具

第六章 地方に跋扈した有力武将の茶の湯
 一、史料に乏しい地方武将の茶の湯
 二、山口の大内氏、その茶の湯の推移
 三、天文年間、地方の支配者の茶の湯いろいろ
 四、能登に拠点を張る丸山梅雪の茶の湯 他

第七章 桃山時代に活躍した戦国武将たちの茶の湯
 一、豊臣秀吉を介して、武将の創作茶の湯を覗く
 二、古田織部・武将茶人が茶の湯界のリーダーになる
 三、桃山時代を代表する武将茶人

戦国武将茶の湯史略年表

四六判 並製 300頁・口絵カラー

 
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