津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■秋の蚊

2015-11-25 18:42:09 | 熊本

 随分暖かい日が続いてきたが、どうやら明日あたりから気温も例年並みになりそうな気配だ。
夕方から少し涼しさ(?)が増してきて靴下を履いた。近所の楓の街路樹がようやく色づいてきた感じ、果たして本格的な紅葉はいつになるのだろうか。
昨日まで、昼間は窓を開け放っていたから、時折虫が飛び込んでくるありさまだった。

夏目漱石に秋の虫の句があるのを思いだしたが、正確に覚えていない。熊本弁が使われていたのだが・・・・・
調べて見ると次のようにあった。

              秋の蚊と 夢油断ばし し給ふな

熊本弁というのは、「油断ば」で、熊本では「~を」を「~ば」とする。
明治30年の句だそうだが、9月には三番目の住まい大江村に転居、暮れから翌年正月にかけて山川信次郎と小天温泉に出かけている。
秋の蚊は大江村の蚊だろうか。 

 

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■幕末維新期の米国留学―横井左平太の海軍修学

2015-11-25 07:04:20 | 書籍・読書
   幕末維新期の米国留学:横井左平太の海軍修学
 
         慶應義塾大学出版会

出版社内容情報

本書は、横井左平太と弟・大平が生活した熊本やニューブランズウィックなどそれぞれの地域における時代状況を、新史料をもとに把握。

▼漢学から英学への飛躍、海軍への関心、異国の人々との交流――。
横井小楠の甥・左平太の留学生活と生涯を通して、黎明期の近代日本を描き出す。

本書は、肥後藩士で幕末の思想家として知られる横井小楠の甥・左平太の生涯を、史実に即して描きだすものである。彼は、幕末期に弟の大平とともにアメリカに渡り、さらに維新期にも法制官僚としての使命を帯びて単身再渡米。欧米の軍事技術や法制を身につけ、日本の独立に寄与しようと奮闘した。小楠のもとでの学問と政治的な原体験、アメリカでの詳細な修学状況、肥後藩士や恩師・勝海舟らとの交流を新たな史料に基づいて実証的に追究し、近代黎明期における日本人留学生の実態を明らかにする。

はじめに

第一章 横井左平太の訓育
 1 横井左平太をめぐる俗説
 (1) 横井左平太の名前について
 (2) 横井左平太の履歴について
 2 横井左平太の学び
 (1) 父時明の死と横井家の境遇
 (2) 養父小楠による教育の開始
 (3) 視野の広がり
 (4) 政治への関わり

第二章 横井左平太・大平の修業
 1 神戸行き
 2 長崎にて
 (1) 英語の学習
 (2) 長崎における横井兄弟の写真
 3 長崎出航

第三章 横井左平太・大平とアメリカ
 1 ニューヨークからニューブランズウィックへ
 2 ニューブランズウィックにて
 3 ラトガースカレッジ・グラマースクールの沿革
 4 グラマースクールの規約と修学課程
 5 手紙からみる学生生活
 6 アナポリスへ
 7 日本人留学生の経済事情

第四章 日下部太郎について
 1 渡米までの日下部太郎について
 2 ラトガースカレッジでの留学生活の開始
 3 日下部太郎の学生生活
 4 日下部太郎の死
 5 日下部太郎の交友関係
 6 日下部太郎のアメリカ留学の目的
 7 日下部太郎の訃報とその波紋

第五章 横井左平太の一時帰国、再渡米そして死
 1 一時帰国
 (1) 一時帰国の事情
 (2) 小楠の死
 (3) 大平の死
 (4) 小楠とキリスト教
 (5) 結婚
 2 再渡米
 (1) 再渡米の事情
 (2) 勝海舟との関係
 (3) 細川家との関係
 (4) ボストン近郊での生活
 (5) 肥後藩留学生の動向
 3 帰国そして死
 (1) ワシントン、そして帰国
 (2) 元老院出仕
 (3) 左平太の最期と墓誌

おわりに


あとがき
横井左平太年譜
索引
英文史料

【著者紹介】
高木 不二
大妻女子大学短期大学部名誉教授。博士(史学)。
1949年生まれ。1982年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。慶應義塾高等学校教諭をへて、1993年、大妻女子大学短期大学部助教授。2001年、同教授。2014年、定年退職。
主要業績として、『横井小楠と松平春嶽』(吉川弘文館、2005年)、『日本近世社会と明治維新』(有志舎、2009年)、『明治維新の新視角 薩摩からの発信』(共著、明治維新史学会編、高城書房、2001年)、『明治維新史研究の今を問う 新たな歴史像を求めて』(共著、明治維新史学会編、有志舎、2011年)などがある。

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