熊本泰勝寺「仰松軒」 改修工事を担当された新陽建設のサイトから引用しました。
京町屋改修用語集というサイトに、大徳寺高桐院にある三斎好みの茶室「松向軒」の間取り図が紹介されている。
豊臣秀吉の北野の大茶会の際、細川忠興が建てた茶室を動かしたとされる。
参考サイト;茶室拝見・高桐院 松向軒 http://kizuna-maboroshi.doorblog.jp/archives/21212948.html
三斎好みとされる茶室はこの「松向軒」と、熊本の泰勝寺にある四畳台目の茶室「仰松軒」くらいではなかろうか。
茶道入門というサイトの中の「四畳代目」というところに、この泰勝寺・仰松軒の間取り図「三斎好み四帖台目」が紹介されているが、其の説明に「天龍寺真乗院茶室復元本勝手中柱台目切風炉先床」とある。この天竜寺真乗院茶室はすでに無いと思われるが、文献に登場するものである。
矢野誠一郎著の「細川三斎 茶の湯の世界」には、天竜寺常真院にあったとされる茶室の古図が掲載されているが、これも同様の間取りである。
どちらも天竜寺なのだが真乗院と常真院は別の塔頭のようだが、如何だろうか。(ご存知の方はご教示いただければ幸いである)
これらの茶室で共通しているのは、手前をする台目畳の先に風炉が切られており、中柱があるところである。
客のほうからは点前の様子が判りずらいきらいがある。これが三斎好みということであろう。