宮村典太の「藻塩草」の巻31にある「肥陽府中記」を、次回史談会で取り上げたいと思い読み下しにかかったが、典太さんは悪筆とはいわないまでも、読むのになかなか難儀する。ひょっとしたら何方か読み下しをされて居ないかと思ったところだが、どうもその気配がない。
同様の内容だと思われる、1810年というから文化七年に本山某なる人物が写したという同名の古文書が熊本県立図書館にあるらしい。
書誌種別に「古文書」とあるから、コピーは不可能だろうから写真撮影をしなければならないが、二つ史料があれば読み下しも楽になりそうである。
宮村典太の筆写になるものが約78頁ほどあり、半年6回ほどの予定で進めるとなると一回分が13頁ほどになる。
その13頁をあと17・8日間で読んでタイピングしなければならない・・・・・・・・・・・・頑張るぞー。大丈夫かー。
「夏は股間が痒くなる~」という、なんとも直接的なCMソングが流れていたが、ある民間療法につぎの様なものがあるそうな。
陰気田虫に硫黄丹礬屋中の煤、右三味末にして大蒜をすり調合し、酢にて塗ると妙也
硫黄丹礬屋中の煤とは、「硫黄と水銀の混ざった鉱石と家の中のスス」だそうだが、聞いたばかりで恐ろしい。
現在あるお寺様の縁起の読み下しを依頼されている。全50ページの内7~8ページを済ませていたが、PCトラブルの時に消えてしまった。
このお寺の資料は他にもある。「他見無用」と書かれた「秘薬」の極秘傅である。
眺めてみると何の事はない「風邪薬」の調合が書かれているのだが、五種の漢方の薬を「右五味」同量ずつ混ぜ合わせるということらしい。
そうかこれが秘伝か、と思わず苦笑してしまった。
他にもお寺が秘伝薬を持つ事例は他にもある。熊本では某寺の「目薬」等があり、寺の運営に大きく貢献したものと考えられる。