御餅のお飾りが見え、踏み絵がお正月に行われることが判る。
一九
一冬之内為商賣御領内遠方え罷越居、明ル正月影踏之節居合不申者も有之、不心得ニ候、向後ハ如何様之儀ニて、
何日より何方え罷越十二月中罷歸可申との趣書付、五人組連判加印ニて別當手前ニ取置可申旨
但、十一月晦日迄ニ罷歸候者ハ書付ニ不及、十二月朔日ニ可罷歸日積ニ候ハヽ、本行之通相心得候、且正月
影踏之節歸合不申者ハ、影踏相濟候上早速相達候様
二〇
一影踏之節他國いたし居候者ハ、三月ニ至り影踏被仰付候、然處三月迄も歸不申者有之不届ニ候、向後影踏ニ懸
ヶ合不申者ハ、其譯委細差出を以三月前相達候様、本所役人え可申越候、左も無之者ハ四月朔日缺落之段可相達
候、右之趣致覺悟五人組よりも相互ニ兼て申合候様、尤往來手形相渡候節右之書付寫可渡遣旨
右明和三年五月日帳