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津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■中瀬助之允殿

2017-11-28 07:26:29 | 史料

 年代からすると四代・助之允だと思われる。
中瀬家初代は松下助三郎・豊長、のち母方の姓に改め中瀬助九郎・豊長と称している。
この松下氏、遠祖は豊臣秀吉が最初に仕えたとされる松下嘉兵衛である。
その二男が石見、その子源太左衛門は加藤式部少輔(明成)の臣であったが会津騒動の節か浪々の身となり、嫡男豊長と共に官途を求めて江戸に出んとする。
旅の途中父源太左衛門が不測の害にあい死去、寛文九年、豊長十二歳の時である。豊永は剣の修業を積み十四歳の時仇敵を打ち取った。
その勇名を聞きつけ仕官の誘いが多かったとされるが、姓を母方の中瀬氏に改めたうえで細川家に仕官している。

                 平四ツ目結紋は松下氏(宇多源氏佐々木氏泰綱流)の家紋である。


■ 中瀬助一郎  (南東26-2) 

     松下石見守 遠州久能城主16、000石 松下之綱 武家家伝-松下氏
     松下外記 (石見二男)    
     松下源太左衛門 加藤式部少輔・臣
    1、助九郎・豊長
               元禄六年九月(廿挺頭)~元禄十二年六月 中小姓頭
               元禄十二年六月~宝永二年十一月 小姓頭
               宝永二年十一月~正徳三年八月 用人
               正徳五年九月(御側番頭之触組)~享保十年七月(隠居)大御目付
    2、助之允 
       中瀬柯庭 名は長徳、助之允と称し、柯庭また文山と号す。細川藩に仕へ禄千二百石、
              番頭たり。別業を南郊に作り惟適園といふ。徂徠東涯等記文を贈りて之を
              賞賛せり。愼庵五畏友の一人なり、明和五年正月十七日没す。年八十一。
              墓は萬日山如意庵。
    3、助之進  比着座 千弐百石 宝暦二年申二月廿七日

               寛延元年七月(廿挺頭)~宝暦二年二月(免)
       中瀬適叟 名は長徳、助之進と称し、白蝶と号す。芍薬花栽培の元祖にして之に関する
              著述あり。寛政十二年七月十日没す、年八十五。
 ➡  4、助之允  大組附 千石

    5、助五郎  千弐百石当時千石
    6、助三郎  御番方・松下清蔵組 九百石
                 細川斎護公御書出(文政九年九月)九百石
    7、辰三郎(助之進・適叟)  御番方十二番須佐美権之允組       
                    同上      (弘化四年二月)八百石 
    8、辰三郎(助一郎)  八百石


      
       参考 中瀬家伝略(上妻文庫-42)
       参考 近世畸人伝 「僧南谷(附録・中瀬助九郎)」

               

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■熊本史学・内容細目(21~30号)

2017-11-28 07:12:21 | 史料

「熊本史學 [第21-22号]」

   1 日本紀略の拠つた書紀
   2 肥後の須恵器資料 (一)
   3 地頭領主制の形成
   4 肥後藩における地主経営の一例
   5 肥後国之内熊本領産物帳

「熊本史學 第23号」

   1 豊後国速見郡湯布院の村落構造
   2 幕末における外圧と討幕論 (一)
   3 曽畑式土器文化に関する一考察
   4 相良藩の寺院帳について

「熊本史學 第24号」

   1 肥後藩の八代新田開発
   2 北島雪山の『国郡一統志』について
   3 御船原における遺跡と出土遺物
   4 熊本市神水町第7号甕棺調査報告
   5 球磨郡宗派別寺院の廃絶調
   6 幕末期阿蘇造酒屋中の諸申談覚書 (上) 馬見原町工藤家史料について

「熊本史學 第25号」

   1 寒巖禪師の銭塘村開発に就いて
   2 浄心寺跡に遺る文化財と沙弥浄心について
   3 願成寺本尊阿彌陀如来と宝治坊の薬師如来について
   4 肥後の須恵器資料 (二)
   5 異国天川より誓の書付

「熊本史學 第26号」

   1 在町的聚楽の変遷について
   2 九州荘園研究上の二、三の問題
   3 熊本県不知火町出町の弥生遺跡
   4 幕末期阿蘇造酒屋中の諸申談覚書 (中)

「熊本史學 第27号」

   1 託麻郡家址調査報告
   2 肥後国神蔵荘
   3 藩体制下における地方神官の専業化
   4 八代地方の弥生遺跡と出土遺物について
   5 小代文書補遺
   6 幕末期阿蘇造酒屋中の諸申談覚書 (下)

「熊本史學 第28号」

   1 規約にみる村落生活
   2 肥後藩における鯨油取扱と鯨油新地
   3 球磨仏師年表
   4 菊池古文書

「熊本史學 第29号」

   1 越前国正税帳の一考察
   2 肥後の検地帳
   3 中村氏所蔵三池文書について-その紹介と二、三の問題-

「熊本史學 第30号」内容細目

   1 条里施行前提としての肥後の自然的基盤
   2 周防国正税帳をめぐる諸問題
   3 肥後藩の年貢について
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