津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■井田衍義・垣塚しらへ 郡府舊記 二十(6)

2018-08-15 07:25:38 | 史料

 六五九
一田畑石盛之事、石盛とハ其地に實のる米の有高極候、た
 とへハ上田壹反貮五斗入之籾拾俵、舛目ニ〆五石を、半
 摺〆貮石五斗ニ究、中下其以下之田畑右ニ准、尤村々有
 前延畝之多少、又ハ作所之遠近、地味之甲乙、聢と見分
 かた、場所等能々理を押て、大躰七ヶ年程之撫を以可究
 事之由、地位之次第三斗貮升・壹斗五升・壹斗又ハ五升
 落貮して、五段・七段・九段も有之、其所之地味之模様
 ニ應し候て極無之、大躰左之通
 田壹反ニ付
  上々田貮石五斗 上田貮石三升 上々より貮斗落
  中田貮石壹斗 下田壹石八斗 中より三斗落
  下々田壹石五斗 下々下田壹石三斗 下々より貮斗落
  四下田壹石壹斗
 田畝拾貮町
  高貮百石物成百石 高反壹石六斗六升
 畑壹反高      土反八斗三升三合
  上々畑壹石貮斗  上畑壹石壹斗
  中畑壹石     下畑九斗
  下々畑八升    上山畑六斗
  中山畑五斗    下山畑四斗
  下々山畑三斗
 畑畝數五拾町
  高三百石 土物成百五拾石 高反六斗 土反三斗
 高合五百石
  土物成貮百五拾石 市村高之積ニ〆
        高五つ
  但、田畑免分たとへハ田畑七つ成畑は三つ成程之村々
 右一村之高を御國中合せ候得は、御蔵納給知は押込ニ
 〆、四つ六歩相成候、右免は村々之有所且肥シ求方其外
 便利善悪ニ應し極、土物成のかねを立て候物と相見、高
 五百石を五つ成にして土物成貮百五拾石ニ〆、ゆるし被
 下との理ニ當候、其村々之免を以前條田畑之位/\之高
 ニかけ、坪々之土物成取出申候、且又不作ニて土物成丈
 ヶ半摺ニして壹石五斗ニ相成、其内五割之作徳被下候分
 五斗引壹石上納ニ成ル、右作徳五斗は諸懸物其外農具仕
 継等之入目ニ成候、惣躰御所務方之品々は夏大小豆より
 秋作分迄ニて有之、春作麥・菜種子等は惣て百姓之作徳
 ニて候也

 六六〇
一御給知は一統四つニ撫候年月等之儀ハ、寛永年中以來御
 知行割之御仕法追々變申候、元禄五年惣て秋免六ヶ年撫
 四つ成割ニ被仰付、今以其通ニ候、一紙前も四つ成當り
 候、且又現高多少有之儀は四つ成之高、高免之所々撫、
 高下免之所ニ撫高よりも源高過分相渡り、右過不足釣合
 しらへ仕法は、郡局之口傳ニて書記ニいたし候事

 六六一
一米壹萬四千七百九拾四石貮斗
  野開 受藪 櫨實 種子米 御茶代
一銀五拾四貫百六拾六匁
  野開 茶代 真綿 諸札 竹木 蜜柑 荷 楮 葺板
 右寛永十一年納分
一米壹萬六千四百八拾八石壹斗
  野開 受藪 櫨實 御茶代 熊本地子 夫米 種子受
  山 山奥駄賃米
一銀百九拾三貫三百三拾匁
  野開 茶代 真綿 紙代 杭 七嶋 荷 葭 諸札
  竹木 熊本廻地子 蜜柑 葺板
 右慶安元年納分

 六六二
一高貮萬六千四拾貮石六斗貮升四合
 壹萬五千五百六拾九石八斗四升四合    田
 壹萬四百七拾貮石七斗八升        畑
 付札
  高貮萬貮千七百七拾四石餘 御郡方新地
  高千六拾石九斗餘    宇土新地
   此分寛文四年甲辰四月八日永井伊賀守様・小笠原山
   城守様へ被差出候郷帳前也
    内
 貮萬五千貮百四拾石貮斗九升     肥 後
  壹萬五千八拾貮石七斗五升      田
  壹方(ママ)百五拾七石五斗八升五合  畑
 八百貮石三升四合          豊 後
  四百八拾七石壹斗三升九合      田
  三百拾五石壹斗九升五合       畑
 右新開寛文四年且貞享元年差出申候帳面も如此御座候、
 其後少々開申候處も御座候得共年々宛所務仕所ニても無
 之、未高貮難詰候貮付て今度帳面書載不申候
 右は寶永八年、公義御届相成候郷村帳前ニて有之候、天
 明七年御届も同様當古新地御郡方高ニは合兼候、其違候
 所指寄分り兼候
   

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■雲さわぐ・天草代官鈴木重成

2018-08-15 07:24:10 | オークション

 天草島原の乱後天領となった天草の初代代官と成り、疲弊したこの地方の建て直しに尽力し、石高半減の建白して、切腹した幕臣・鈴木重成に関する小説である。
歴史上の人物を取り上げた小説はあまり読まないことにしているが、重成公がどういう風に描かれているのか少々興味があってヤフオクで落札してみた。

                 Wikipedia鈴木重成

               ふるさと寺子屋熟「天草を救った鈴木重成公」

               当ブログ 重成の子孫

 
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■台風通過

2018-08-15 07:15:00 | 熊本

 熊本の台風直撃は免れないと思っていたら、宮崎の延岡あたりで上陸後進路を北北西へ変えて進んだため、現在は爽やかな秋風が吹いているという感じ。
雨も大降りではなく慈雨といった感じである。                     
クーラーのスイッチを切り、久しぶりに自然の風を満喫している。
台風一過の晴天とはいかぬようで数日雨模様が続きそうで、随兵寒合の訪れまでのあと一月ほどの残暑に堪えなければな習い。
少々朝寝坊したが、今朝の散歩は取りやめ、小ぶりの時間を見計らって出かけようと思っている。
健軍川の水たまりにいたニ三匹の鮒たちも、増した水嵩と共に下流へ下って、案外今頃は江津湖へ至って悠々と泳いでいるかもしれない。

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