この本は「日本の古本屋」で検索しても見当たらない。昭和51年非売品として刊行されている。
発行者は「血路歴程刊行有志」と書かれていて、御身内やごく限られた方がたに配布されたものと思われる。
この真新しい装丁の本は、今回元々の本をばらして、複写製本された貴重な復刻本である。
著者の孫にあたられるS様から、今回復刻された貴重な10冊のうちの一冊を御恵贈たまわった。有り難く御礼申し上げる。
父祖の地の熊本の図書館に是非お納めいただくようお願いしている。
著者の奥様は手嶋家(旧細川藩士)のお出であるが、ご一族に手嶋郁郎なる方が居られる。ご兄妹か姉弟ではないかと推察する。
無教会派といわれる「原始福音キリストの幕屋」の創始者として知られる方である。
実はこの方の著に「地路歴程-手嶋郁郎日記」というものが在ることを知った。
この二冊の著書の誌名が、偶然とも思えず似ていることに気づいた。1950~1962年にかけては熊本に居られたらしい。
氏に関係する図書は多くを数える。図書館通いをして触れてみようと思っている。