津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■ベランダから見る今日の星座

2018-08-06 20:29:30 | 徒然

        

 夕方夕立があって少し涼しくなるかと思ったが、何のことはない蒸し暑さが半端ない。
空を見上げてみたら南東方向と南正面、南西方向に星が輝いている。あとは全く見えない。
左は火星だろうし、右は金星だろうと思ったが真ん中が良くわからない。
国立天文台のサイトを眺めたら、上の図が示されていた。どうやらアンタレスというさそり座の星らしい・・・
晴天とはいえない空模様だが、この三つの星が赤く輝いている。
又明日も暑くなりそうだ。

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■井田衍義・書抜しらへ 郡府舊記 十八(16)

2018-08-06 13:37:27 | 史料

 六六三
   御代官中へ申渡覺
一津端御蔵拂不指様申渡置候處、毎年御蔵前ニて滞、百     =つかえる
 姓致迷惑候由ニ付、御米受取様之格書付御蔵方へ相渡申
 候、諸事入念彌不支様可被致沙汰旨申達置候、則右之格
 其外定之通奥ニ書付相渡候間、此通村庄屋百姓共へも得
 斗可被申渡候、此段各無念ニ候ハヽ可為越度候
   覺
一籾粉米無之筈候得共、五勺指一指之内ニ見亘し一ツ二ツ
 有之分ハ受取可申候事
一米二折迄ハ不苦候間受取可被申候、青米死米ましり申分
 請取可申事
一米のつきは所柄年柄ニて違申事ニて候間、夫々ニ應し受
 取可被申候、若了簡仕かたき様子ニ候ハヽ、包米を以御
 郡方へ相達可申候事
一村々にて米穀俵拵共、其村々庄屋随分遂吟味、差札ニ庄
 屋印判を仕、津出仕せ可申候、若不吟味有之御蔵前にて
 支候ハヽ村庄屋不届きニ候、若又米穀俵こしらへ格之通有
 之候ても御蔵方へ受取不申候ハヽ、包米を仕ヶ様之米相
 拂候得とも御蔵へ納不申段、御横目衆へ可申達旨可被申
 聞候事
一御蔵拂之村々より拂頭付参候て支配仕筈ニ候へ共、近年
 猥ニ成、拂頭不参候も有之候間、彌拂頭付参候様沙汰可
 被仕候、米俵拵ともニ無念之儀有之候ハヽ、御蔵方より
 も拂頭ニ様子可申聞候、拂頭不参村ハ受取申間敷旨御蔵
 方へ申渡候間、可有其心得候
一御蔵方定御横目之上ニ御側足輕為御横目被差出候、猶ま
 た御知行取之御目附折々被差廻候儀候間、米穀俵拵共不
 吟味無之様、沙汰可被仕候事
一御蔵々へ津出仕候村々段々帳ニ付置、前後不仕候様受取
 可申段、御蔵方へ申渡候、且又御蔵拂之米ためし見申候
 時缺立候得は、従前々為過怠其一拂之都合何程有之候て
 も右壹俵之かん米を惣俵にかけ出せ申儀に候、依之かん
 立候へハ御百姓とも不勝手、其上御蔵前之つかへ旁以不
 可然候間、随分かん立不申候様拵、津出仕候様沙汰可被
 仕候事
 右は在中へ申渡候趣御蔵方御役人中へも申渡候間可被得
 其意候、若不吟味之儀有之候ハヽ、其村庄屋越度、各も
 可為無念候條、此旨堅可被相心得候、以上
  貞享二年七月        郡方
        御代官中

 六三五
   御蔵方役人え申渡覺
一津端御蔵拂之儀不差閊様申渡置候處、毎年御蔵前ニて滞
 百姓迷惑いたす由ニ候間、諸事入念彌不支様可被致沙汰
 候、米穀受取様之格其外定之通書付相渡候、尤右之書付
 御郡々へも相渡、米穀俵拵とも村々にて吟味仕、津出可
 支旨申渡候條、可被得其意候
   覺
一籾粉米之ヶ條前同断
一米二ッおれ迄はヶ條右同断
一米之つきハヶ條右同断
一村々ニて米穀俵拵ヶ條右同断
一御蔵拂之村々拂頭付参候ヶ條右同断
一御蔵々々津出仕候村々段々ニ帳ニ付置、前後無之様受取
 可被申候事
一御蔵方ニて米受取申刻、斤量ニてかけ輕きを廻させ申御
 蔵も有之、又手にて輕きを挽見候て輕きを廻し申御蔵も
 有之候、向後は何レの御蔵も斤量ニてかけ輕きを廻させ
 可申す事
一御蔵拂仕候節、はね俵を通り俵に百姓取交、御蔵入仕候
 様風聞有之候、向後はね俵には墨にて印を付紛レ不申様
 可仕事
一御蔵錠前封之儀、只今迄は定御横目相符無之候、向後は
 御横目も御蔵奉行と相符仕、尤御米御蔵入とも御横目見
 届可被申事
一御蔵方定御横目之上ニ御側足輕を御横目として被差出、
 猶又御知行取御目附を折々被指廻筈ニ候間、諸事可被入
 念候事
 右之通候間可被得其意候、以上
  貞享二年七月          郡方
        御蔵方役人中

 六三六
一御國中井樋數、享保十七子九月改之覺
 一四百艘   銭友    一貮百五拾壹艘  横手
 一百四拾五艘 池田    一貮拾艘     五丁
 一百六拾貮艘 本庄    一貮百貮拾壹艘  田迎
 一八拾壹   鯰     一七拾五     甲佐
 一四十三   沼山津   一拾七      木倉
 一五     矢部    一貮百三十五   杉嶋
 一貮百五十五 廻江    一百貮拾三    河江
 一貮拾    中山    一百七十壹    松山
 一百六十二  郡浦    一貮十七     荒尾
 一七     内田    一九       中富
 一三十一   小田    一三十九     坂上
 一五     竹迫    一八十壹     大津
 一百三十四  高田    一八十八     野津
 一五十八   種山    一十五      田浦
 一九     佐敷    一八       湯浦
 一二     津奈木   一十三      水俣
 一四     山鹿    一三       深川
 一壹     河原    一壹       正院
 合 貮千九百貮拾八艘
 ・貮百九十八 石   ・七百壹 灰石   ・貮拾七 戸前
  ・貮拾八   堤板  ・三十  堤灰石  ・壹   堤立
  ・二百    筧   ・壹   俵    ・十七  磧所
  ・四     岩   ・十三  埋    ・三   底
  ・壹     丸   ・壹   水抜き  ・壹   土臺
  ・千六百六二 板
 〆
一子年中井樋御作事、都合四百三拾八艘惣御入目
  米三百拾四石八斗八升三合    大工作料杣手間料
  銭四拾三貫六百貮拾三匁四分六厘 板材木代・石代・
                  釘代共 

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■「日本切支丹宗門史」と細川家(4)

2018-08-06 05:43:03 | 史料

  1610年(慶長十五年)
   ・豊前と豊後の一部の大名長岡越中殿も亦、宣教師達に並々ならぬ好意を示した。
    公方の孫女と結婚した内記殿(忠利)といふこの大名の世子も亦、劣らず同情を寄せてゐた。彼は、
    中津に居住し、司祭一人と修士一人のゐる一傳道所の費用を負擔してゐた。そして年々生母ドンナ・
    ガラシアの記念のミサを立てることを忘れなかつた。

  1611年(慶長十六年)
   ・(註三の抜粋)
    豊前の小倉には司祭と修士が各々二人宛ゐた。
    越中殿の心は、徐々に變つてゐた。彼はセスペデス師を愛するばかりに信者を寛大に取り扱つてゐたが、彼が亡くなると、
    自制心をすつかり失つた。然しなほ市内には、四百人の新しい受洗者があつて傳道の時に更に百二十人ふえた。
    デ・セルぺデス師の死後まもなく、領主は、最早キリシタンも天主堂も不要であると聲明した。彼は、神父がその領内
    に入ることさへ許さず、そして貴ぶべき遺骸は、長崎で保存された。越中殿は、天主堂の破毀を命じ、神父は中津、
    或はどこか領外に追放した。神父立の中一人は、聖降誕祭の少し前に立つて中津に向かひ、他の一人は、引きつづき密かに
    切支丹を勵ましてゐた。亡命する前に、神父たちは賢明にも、信者を幾團體かに分け、各團體には特に選抜された一人の
    キリシタンかついてゐて、その世話をすることにしてあつた。彼等は、この選抜されたキリシタンに臨時の洗禮の仕方
    や、瀕死の人の補佐をしたり、葬式の仕方に関する知識を授け、更に皆に對しては、最も年を重ね最も経験を積んだキリ
    シタンの中から、補佐者を選んで附けておいた。牧者がないために、かうして彼等は、出來るだけの補佐をした。
    間もなく、中津にゐた神父は長崎に行き、もう一人は豊前から半リューの隣國の下ノ関の城塞に逗留した。なほ希望
    をつなぐだけの餘裕はあつた。何となれば、若し領主がもとの心持を捨てたとしても、その子の内記殿に變りがなかつた
    からであつた。

  1614年(慶長十九年)
   ・豊前と豊後の一部の大名越中殿も亦、同じく江戸から家老に書を寄せ、一層断然たる言葉で、
    命令を勵行せよと命じた。城下の小倉には、夥しいキリシタンがゐたが、城郭外の神父たちの
    墓地にある禮拝堂は焼かれた。多數のキリシタンが轉び、殊に婦人は遊郭に遣ると威嚇され手弱
    つた。抵抗した人々の事は秘密にされた。ディエゴ加賀山隼人(興長)は、此教會の最も強固な支柱
    であり、同時に同國では最も有名な武将で、當時江戸に在つて築城の指南役として仕へてゐた。
    若い将軍は、彼を槍玉に擧げようともしなかつた。ディエゴの夫人アガタは、書を送つて彼を激
    勵した。又彼等の女婿小笠原與三郎(玄也)は奉行に責められたが、勇敢に抵抗した。越中殿は、身
    内の者故許して遣はせと命じた。町外に住んでいた若干の哀れな百姓たちは、國外に追放された。


    

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