津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川忠利裁可文書(1-1)

2019-06-03 14:35:31 | 細川小倉藩

 「元和七年・御印帳」が終了しましたので、引き続き「細川忠利裁可文書」をお届けします。
これは一連の史料として紹介されていますが、元和七年の六月から始まっています。
前回までご紹介した資料より数か月遡りますが、ご理解ください。

             (元和七年)六月廿四日忠利裁可   異筆による書き込みは後段の条にかかっている。
       |   宗立様へ申上度存儀就御尋言上仕候事

       |   (忠利裁可肩書・以下同ジ、異筆)
       |   「れうを不仕分ハさい米申付間敷候事」 (忠利ノ花押以下同ジ)
       | 一、浦々御加子役被成御免おか役ヲ被仰付、御薪米・御荒仕子米上納仕、又加子被成御雇御賃米
       |   被下候へ共、御さい米運上ニ指次申故致迷惑候事
       |   (遺筆)
       |   「免相にて其かけん可仕候)
川成・野成の | 一、永荒新地先年御帳ニ付申内、河成又ハ野ニ成申候へ共御年貢幷上納仕候、被成御改有躰ニ
永荒新地の年 |   年貢被召上可被下候事
貢      |   (遺筆)
       |   「よき比ニ請させ可申事」 
       | 一、御竹藪請米二比仰付候へ共、過分ニ御米懸り申致迷惑候者薮上ケ申度と申候分比召上可被
       |   下候事
       |   (遺筆)
       |   「免申候、其段口上」 
御茶屋番切米 | 一、御茶屋番之者切米扶持方御郡中ゟ出申候間、公儀ゟ披仰付可被下候事
       |   (異筆)
       |   「猪打せ可申事、鹿ノ札前其かけん可仕候」 
しし打ち札  | 一、し々うち申儀先年ゟ札ニ而うち申候へ共、札請迄にてハしゝおゝく御座候て田畠作毛損申
       |   間、御給人・御百姓ニよらす山おく之儀ハ札なしニうち申様ニ被仰付可被下候事
       |   (異筆)
       |   「免申候」 
       | 一、田畠ニかゝり申竹木くろ切ノ代銀運上仕候儀御免可被下候事
       |   (異筆)
       |   「免申候」  
       | 一、葭御年貢先年御帳ニ付申所、山おく又ハ葭立不申候所御百姓ニ御免被下候事
       |   (異筆)
       |   「免申候」  
綿・漆の木  | 一、綿漆ノ木かれ申候分ハ御免可被下候事
       |   (異筆)
       |   「免申候」 
       | 一、蜜柑ノ木かれ申候分ハ上納御免可被下候事 
       |   (異筆)
       |   「免申候」 
       | 一、木ノ実取集申候儀御百性手間入申候間御免可被下候事
       |   (異筆)
       |   「請させ可申事」 
       | 一、竹之子ノ皮作時分ニ指ひろい申ニ大分人手間入申、皮ハ少々儀にて御座候間御免可被下
       |   候事
       |   (異筆)
       |   「道札免申候」 
鍛冶炭の道札 | 一、かじ炭道札御免可被下候事、付薪道札之事
       |   (異筆)
       |   「宗立様ゟ渡候ハヽ急度可申付候」 ■ 
中津郡代官  | 一、中津御代官壱人相果申候間跡目壱人被仰付可被下候事
       |   (異筆)
       |   「当年之様子ニより来年可申付候」 
惣庄屋の知行 | 一、同郡御惣庄屋国作九郎左衛門去年相果申ニ付、せかれ善七郎ニ庄屋被仰付候へ共、五十石
物成     |   之知行分去年物成不被下候、当年ゟ披仰付可被下候事
       |   (異筆)
       |   「当暮之麦地ゟ本百姓へ可返事、但かい主訴訟奉行迄可申候」 ■
給人衆の出作 | 一、御城廻之村々御給人大分ニ出作被仕、毎年其田之毛上ヲハかり取被申、御切米御借米被
       |   出次第ニ御年貢上納可申との請状御座候へ共、于今滞申候も御座候間、当年ゟハ其田之
       |   毛上にて上納被仕候様ニ仰付可被下候事
       |
             (つづく)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■御恵贈御礼「家系研究 第67号」

2019-06-03 06:06:23 | 書籍・読書

                                                                                             
 家系研究協議会様から「家系研究 第67号」を御恵贈賜った。厚く御礼申し上げる。
拝見すると熊本藩士についての記事が二件あり、驚いてしまった。
一件は相良一夫氏の「肥後細川藩士の山形氏について」の連載の6回目である。どうやら次号に続くらしくご健筆に頭が下がる。
今一件は三井久安氏の「熊本細川藩士三井弥内の系譜」である。少々お手伝いをしたことが有るが、どこかに投稿する旨のお話は伺っていた。
相良氏のものと前後して発表されていた。
その他の記事についてもご紹介しておこう。

     武蔵国丹党の起源と習俗(上)   宝賀寿男氏(家系研究協議会会長)
     全国安原氏出自総覧・その4    安原繁俊氏
     大村由己の生き方         安居隆行氏
     山陰地方の湯一族について(一)  田村紘一氏
     伊勢楠氏 楠山楠氏(上)     岡田有史氏
     安芸守護家武田家とその庶流の系譜 真野信治氏
     薩摩刀匠 浪平正国一先年秘話 刀鍛冶の里(十の一)
                      浪平博司氏
     表紙家紋について/あとがき    馬原浩一氏(家系研究協議会事務局)

また同時にお送りいただいた「会報」によると、8月例会は東京葛飾で開催されるようだが、講師を勤められる会員の荒木幹雄氏は荒木村重のご子孫で私も数年前からご厚誼を頂いている。ご存知よりの方が会員になって居られるようである。

御恵贈に感謝申し上げるとともに、会のさらなるご発展と会員諸兄のご活躍をお祈り申し上げる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする