| 七月十四日 晴天
| うるち
唐人へノ信物 | 一、唐人ヘノ御音信■■■粳米拾俵、但、五石、酒樽五樽 但、壱斗五升入り、肴物二種 干鯛十枚・鯖十サシ、鶏子十五隻、
| 噌醤幷食塩弐俵壱石也、壱樽弐斗二升入右ノ御使新貝長次郎也 (破)
| 一、御腰物持参候御使、御鉄炮衆、芦田與兵衛組野村吉内、金守将監組不判兵介、唐嶋勘七御扶
| 持被放候儀も、此便宜ニ申来候事
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| 七月十五日
| (松田仁喜斎) (細川忠利室、千代姫)
細川忠利室病気 | 一、式ア殿・民ア殿・仁喜御同心にて登城候て、御上様御脉、仁喜・宗安見被申候事
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| 七月十六日 晴天
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| かい物奉行へさしかミ遣也
庭莚 | 一、には莚百六枚、金山へ遣事
| 呼野 友田二郎兵衛くミ 同 亀石くミ 八左衛門くミ
呼野金山間歩ノ掘 | 一、同所ノ金山、大切ノ御間歩ノほりて 久兵衛・喜左衛門・加兵衛・七左衛門・加右衛門・此五人
手 | (矢野)(沢村吉重)
| 不替相調候へと可申由、利斎・大学被申候
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大坂へ上ル塩ノ欠 | 一、大坂へ上ル塩之欠、石ニ付、三升壱合宛ニ立候
長崎へ上ル塩ノ欠 | 一、長崎へ遣塩之欠、石ニ付、壱斗四升九合ニ当ル
| (元明) (敦行)
住江元明等下着 | 一、住江甚兵衛・熊谷忠右衛門尉・伊藤十丞・湯浅角兵衛・山内三太夫・続平右衛門、亥ノ刻下着候、
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| 七月十七日 晴天
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| (長氏)
平野長氏下着 | 一、平野九郎右衛門尉、只今着仕候て、午ノ刻ニ登城候、 御書持参被仕、頂戴し候
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長崎ニテ売却ノ元 | 一、長崎ニ而、元八年ニうらせ申塩かんの事、御舟頭しょうこの書物ノおくニ
和八年ノ塩欠証拠 | 沢治吉右衛門・野村兵左衛門、去年長崎ニて払被申塩欠ノ儀、御舟頭書物右之分ニ取置候へ
ノ書物ノ奥書 | 友、とかく立 御耳、可相済候条、其間ハ欠塩御算用帳面ニのせ、可被聞置候
| 元九 七月十七日 川喜多五郎右衛門殿
| 如此、おくかきヲ仕、遣候也 弐人
| 財 津 久 七 殿
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| 七月十八日 晴天
| 続亀介組 竹久作右衛門・井口善大夫
関小平次を質部屋 | 御鉄炮衆、五人つき候て来候事 国友半右衛門組 衛藤角大夫
へ入ル | 一、関小平次下着、しちへやへ入候事 寺尾左介組 須崎新介
| 杉山藤兵衛組 小野久兵衛
国産中折紙百束ノ | 一、御国中折■百束可上事
用 |
| 本庄喜助ニ申渡ス、又、御郡奉行衆へ不残申触候
乗物舁十人採用 | 一、御乗物かき、拾人抱申事
| (岩戸見)
岩留大明神社米ノ | 一、築城郡岩留大明神社米之儀、被相尋候間、元利成立算用帳ヲ仕、被申上候へと申候事
算用帳 |
| 高柳久助ニ、さしかミ遣也
上毛郡貸米蔵改築 | 一、上毛郡御借米蔵、立なをし之事
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| 一、福嶋八兵衛、卯ノ刻に出船仕候事
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| 一、長崎へ之御小早、出船申付候事
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| 書状いたゝめ、明日未明ニ持せ遣候へと、亀右衛門クミノ小頭ニ相渡候也
| 一、田川上野清兵衛ニ、金山之儀に付、状遣事
矢野某中間ノ妻子 |
ヲ質部屋ヨリ出ス | 一、矢野角右衛門御中間ノ喜蔵女房・子・御しちへやゟ出候事
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嶋村某小姓ノ親ヲ | 一、嶋村九一郎小姓之親、夫婦共ニ、新籠ゟ出シ候事
新籠ヨリ出ス |
| 佐方少左衛門ニ、吟味仕、書物被上候へと、申渡候也 (丸)
庄屋ノ吟味ヲ郡奉 | 一、京都郡ノ内中窪村庄や久右衛門・同村福万庄や平右衛門、此両人よぶへき事
行ニ命ズ | (郡カ)
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こぼれたコーヒーの跡や日焼けがはなはだしく、分厚い本なので文庫本に買い替えようかと思いますが愛着がありいまだ本棚に鎮座しています。
田辺聖子氏が亡くなった。ご冥福をお祈り申し上げる。
私は女性作家の小説は歴史小説は別として、あまり読まないが、大好き俳句つながりで「ひねくれ一茶」を今でも蔵書している。
548頁におよぶ大部だが、何度となく読み返した。第27回(1993年) 吉川英治文学賞の受賞作品である。
数えてはいないが一頁に一句以上の句(ニ・三句の時もある)がちりばめられており、場面/\にそれぞれ場所を得ている。
人間描写が豊かで、俳諧の宗匠としては一流だが、遊女屋をのぞき込んでは彼女らからバカにされている。
父親が亡くなった後は一歩も引かず財産争いをしたり、人間臭さが読者を魅了する。
51歳の時、妻となる24歳も年下のきゃんきゃら(お転婆)娘・おきくとの出合や、その死に至る貧しくも豊かな時の流れなど一茶の喜びや悲しみを堪能したものだった。
2014年3月19日読売新聞は、そのおきく宛の「小林一茶、愛妻家の証明 自筆の手紙見つかる」と報じている。
若い妻の存在は大いに気がかりであったようだ。
本当にこのような田舎人であったのだろうかと思わせてしまう。すごい筆力だと感心させられる。
また『江戸のエコロジスト一茶』(マブソン青眼著、角川書店、2010年)の全文を公開されているブログがある。
ご努力に敬意を表しながらこちらもどうぞ・・・ 『江戸のエコロジスト一茶』