津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■怪しからぬ暑さ・・・

2019-06-22 16:59:56 | 徒然

                                              期すことのあれど 怪しからぬ暑さかな  津々 

 母方の祖母は明治15年の生まれであったが、わが家で30年ほど起居を共にした。
この祖母から教えられたことがいろいろあるが、この「怪しからぬ暑さ」も聞き及んでいた。
不思議な言葉だと思いながらも、古文書に親しむ中で時候のあいさつの中などにこの言葉を見つけて我が意を得たりという思いであった。
大坂城に永く徳川千姫のものとする「長慶院」という人に当てた手紙があり、ここに「けしからぬあつさ」と書かれている。
長慶院とは秀吉の正室・ねねの姉だである。

実はここに登場する「千」という人物は徳川千姫ではなく、最近では細川忠興の妹の「千」だと比定されている。(木下延俊慶長日記)
「千」は義兄・木下延俊(室は忠興妹・加賀)が、慶長十八年の夏の暑い中に、病がちながら領地である豊前の日出に帰国しようとしていることにたいして、これを心配しての事であったようだ。

本来は「道理や礼儀にはずれていてよくない。」の意だが、この場合には「はなはだ良くない」という事であろうか。

熊本は梅雨入りもないまま、連日の真夏日で、77爺は少々こたえていて、今日はまだ散歩にも出かけていない。
夕方涼しくなってからと思いながら、もう5時になってしまった。
頭痛がして何事にも気合が入らないでいる。字余りの駄句である。




                                        

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■元和九年・覚書(八月十四日~八月廿日)

2019-06-22 08:47:00 | 細川小倉藩

         |      八月十四日 
         |

         |          井門亀右衛門くミ  国友半右衛門くミ  桑原主殿くミ                          
         | 一、御鉛舟ノ上乗ノ秋山包右衛門・内身喜左衛門・林加兵衛、以上三人也
         
         |             (米田是門)
年寄等談合    | 一、御年寄衆御談合アリ、與右ハ煩ニて、不被出候
         |

         |         (周防熊毛郡)
         | 一、真野兵左衛門、上関ヨリノ飛脚、酉ノ刻ニ下着仕候、御借米之儀ニ付、 御書頂戴仕候
         
         
         |      八月十五日 
         |
         | 此如書付可被申付事
         | 一、採銅所御金山御用之御米、古米無御座候ハヽ、新米払可申哉之事
         |
採銅所金山ノ払米 | 古米、新米ニても、御米無之ハ、判丁銀百目ニ付、絃懸斗ニて売候ハヽ、買可被申候事
ノ価       | 一、同御金山ニ御米無之候ハヽ、町人売米聞立、買可申候哉、米之双場付被成可被下候事

         |
米ノ相場付ケ   | 御蔵納早田米ニて不足候ハヽ、中津御給人ノ外ニ米、早ク出来候御給人地ゟ取立、渡可被申候事
給人知行ノ早稲ノ | 一、御給人方はやわせ出来候ハヽ、同御金山へ払可申哉ノ事
金山へノ払方   |
         | 町人心次第ニうり候ハんと申候者候ハヽ、かい可被申候事
米持ノ町人ヨリノ | 一、米持ノ町人ニ割付、米御買被成哉ノ事
買付       |
         | 持米有之ハ、可有才覚之事
替米ノ運用    | 一、町人・御百姓ニ不限、替シ米御座候ハヽ、かわし、御金山ニ入可申哉ノ事
         |                           間四郎左衛門
         |   右之分ニ肩書仕、印判おし候て遣候、       杉本二郎右衛門
         | 一、真野兵左衛門、八月十五日ノ午ノ刻ニ下着候
         |
         |
         |      八月十六日 晴天
         |
鉄炮足軽ノ喧嘩  | 一、佐分利作左衛門与之御鉄炮衆、喧嘩仕候儀ニ付、御年寄衆御談合アリ
         |
         |
         |      八月十七日 晴天
         |
         | 一、上野勘平、巳ノ刻ニ下着候、 御書頂戴仕候
         |
         |   申渡候也
         | 一、一宮彦三郎、江戸へ被遣事
         |
獺        | 一、ノ儀、御郡へ申触候事
         |
         | 一、桜井少左衛門家ノ事
         |
         |   平二郎ニ相渡候也
菜種       | 一、なたねノ事
         |
         | 一、神吉次やとニ残り油有之を、のほせ候へとの御奉書ノ事
相代官      | 一、溝口理兵衛・池上加兵衛、相代官ニ、今日ゟ申付候、川口之番ハ六人ニて、三番ニ仕候へと、申
川口ノ番     |   付候也
         |
         |   御小はやノ御舟頭
         | 一、岩佐久内、未ノ刻ニ下着、大坂ヲ十四日之未明ニ酉ノ下刻ニ、大坂ヲ出船仕候由との刻付之状也
         |                      〃〃〃           〃〃〃
         |
         |      八月十八日
         |
         | 一、春木與吉、申ノ上刻ニ下着候、 御書頂戴仕候
         |                                (西郡清忠)(米田是次)(矢野)
牛盗人ノ詮索   | 一、田川郡伊田村ノ牛盗人と名主、其外百性せうこ人共引合、口聞候事、刑ア・左兵衛・助二郎、後
鉄炮足軽ノ喧嘩訊 |    (国遠)
問        |   ニ道倫被参候而、御鉄炮ノ者けんくわ仕候者ノ口をも聞申候事
         |
忠利へ迎船    | 一、上田忠蔵下着、申ノ刻ニ、  御迎舟
         |
         |   十九日ニ出舟            (帆)                (桑原) (志方)
新造御召船御風呂 | 一、新造十端抓御召舟・新造九端抓御風呂舟、内新造拾端抓ニ、主殿・半兵衛乗上り申候也
船        |      (帆)
         |
松茸ノ塩漬    | 一、松茸、塩つけ之事
         |
中津給人ノ知行ヲ | 一、中津御給人衆知行之儀、小倉衆なミニおさへ申候事
小倉並ニス    |
         |   (塚原)(宗像)
         | 一、徳斎・宗古のほせ候事
         |
走人       | 一、新斎走り候事
         |
         | 一、御のり物かきの事
         |
吹屋新左算用   | 一、ふけいや新左衛門手前算用ノ事
         |
金箔ノ価     | 一、当はる下り候金薄ノね、丁銀壱匁ニ付、十壱匁枚宛ノ由、佐藤少三郎所ゟ申来候事
         |                       〃
川請       | 一、川請之さかい屋二兵衛ニ、五右衛門状ヲ届、御代銀之吟味可仕候事
         |
         |                   (津川辰珍)        (住江元明)
大竹ノ本     | 一、大竹ノ本ヲ遣申間敷由、御諚ノ通、四郎右衛門殿奉行ノ旨、甚兵衛被申候事
         |
         | 一、明石権右衛門替之事
         |
         |
         |     〇十九日分 記載ナシ
         |
         |
         |      八月廿日 くもる
         
|                               (野田幸長)

津川辰珍知行折紙 | 一、津川四郎右衛門殿御知行御折紙頂戴仕、御知行渡候へとの状、小左衛門所ゟ御郡奉行へ遣也 
         |
         | 一、上田忠蔵、平戸へ被参候時、御鉄炮衆壱人相添可申事
         |
         |                   (帆)      (宗像)(塚原)
         | 一、御召舟六拾丁立、御風呂舟新造九端抓出舟、御茶道宗古・徳斎上せ申候事
         |
         |            (大里・規矩郡)   
公儀鉛船     | 一、公儀御鉛舟荷舟三艘、内裏迄出シ置候也
         |               (ママ)                               (本壇)
彦山求菩提護摩施 | 一、護摩之御ふせの事、去年彦山へ衆ヘノ御ふせハ、 三斎様ゟ被遣候御ふせのこと、ほんだんニ銀
行へ布施     |   子三枚、脇だんニ銀子弐枚、十二天ノふせニ京銭拾弐貫、右人分ニ、お年寄衆惣談ノ上、遣申、
         |       ぐぶさん                             (矢野)              (壇)
         |   当年求菩提山衆ヘハ脇だんノ勤行無之付、如何可有之哉、利斎、御横目衆惣談仕、脇旦ノ行無之
         |   上ハ、脇旦ノふせハ被遣間敷ニ相究申候、然共、町ニ京銭無之ニ付、十二天ノふせニ銀子弐枚、
         |                                (西郡)(国遠)(矢野)
         |   勿論、本旦ノふせニ銀子三枚、以上五枚ノ御ふせニ相究、渡申也 刑ア少・道倫・助二郎・善右衛門、右惣談衆也
         |
魚屋九左下着   | 一、大坂ゟ、魚屋九左衛門罷下、奉書持参候、大橋ゟ豊後橋ノ間、魚取申候儀、請候通申候事                     
漁を請負ウ    |
         |    (吉)
刀ノ請取渡    | 一、京土田へ、御腰物浅山清右衛門持参仕、藤崎喜八郎ニ相渡、切手取候を、成田與平次・小林三介
         |   ニ相渡ス也
         |      

 

 

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