■元和拾年 萬覚書（42）

                                （元和十年四月）六日

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　　　　　　　　　｜一、六日　道倫〇　甚左衛門〇 当番 晴天　
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中津ヨリ到津ノ百　｜一、中津ゟ、到津御百性善兵衛、高並儀ニ付而、小笠原民ア殿よひニ参候事
姓ヲ呼出　　　　　｜　　右八つうち候而後の事也
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新銭鋳造ニ付惣談　｜一、新銭鋳申儀ニ付而、松や道二よひよせ、御奉行衆・米田與右衛門殿へ被参、　殿様之　銭以、御
殿様ノ銭ヲ以テ買　｜　　かい被成べきニ、相極候事
ウ　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　｜　 （筑）（高月、規矩郡）
　　　　　　　　　｜一、紫前口人留之御番原久兵衛、井上四太兵衛所ニ為たると申十七・八斗なる小者、召連来候事
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　　　　　　　　　｜　　（藍）　　　　　　　　　　　　　　（河喜多正直）（仁保慰英）（松本）（西郡清忠）
奉行等藍嶋開拓ノ　｜一、あひノ嶋へ御用ノ儀候て、五郎右衛門・太兵衛・彦市・形ア・甚左衛門参候へ共、風ふき候て、
見分ニ行カントス　｜　　もどり申候事　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（米田是友）
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古木小屋ノ番人不　｜一、古木小屋之御番、壱人も為不申候ニ付而、五郎右衛門見あひ、川田八右衛門ニ相当之過怠可申付
在ニ過怠　　　　　｜　　由、書付ヲ以、被申渡候事
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銭遣ニ御印立タズ　｜一、道二ヲよひニ遣、銭遣之儀、御印立不申候条、如何可仕哉と、相談之事
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■御侍帳・家紋から考える（15）

                                                             

■小山見徹は「小山道詮家　御医師（南東56-6　医）」家の3代目で外様御知行取御医師　五人扶持二十石。
　家紋については詳細が分からない。
■落合弥次兵衛は「落合　升家(南東13-6）」の6代目・半九郎(弥次兵衛）である。
　文化三年十二月(長崎留守居）～文化九年十二月　中小姓頭、文化九年十二月～文政七年閏八月　小姓頭、文政七閏八月～　文政　年九月(病死）用人、を勤めた。
　この家紋付き侍帳では家紋が紹介されていないが、肥陽諸士鑑によると「剣花菱」である。
■落合仙助は「落合藤次家（南東55-13）」の4代豊吉（仙助）で、京都御留守居などを勤めた。
　上記落合升家とは別流である。家紋は「丸に鱗紋」である。
■奥村安左衛門は「奥村軍記家(南東10-17）」の　7代・喜久太（安左衛門・平内左衛門）かと思われる。番頭を勤めた。
　家紋は「六つ地紙（？）に左巴紋」である。
■奥村次郎助は「奥村久蔵家(南東15-22）」の　6代・藤七（次郎助）である。
　家紋は「隅切り平角に三つ輪」である。
■奥村伴之助は「奥村仙蔵家(南東15-19）」の６代目である。
　家紋は「石持地抜き隅立て井筒」「隅立て角に違い鷹の羽」である。
■奥田小左衛門は「奥田小源次家(南東15-8）」、代々が小左衛門を名乗り何代目かを特定するのは難しい。
　その祖は殉教した加賀山隼人正の弟である加々山源左衛門であることから、家紋は「隅入り角に加の字紋」及び「撫子紋」か？
■緒方十郎は「緒方喜一郎家(南東14-13）」の　6代・十大夫（十郎助）白浜御浦番等を勤めた。
　家紋は「隅立て角に丸の石し抜き逆巴文字紋」？、
■奥田権之允の名前はこの侍帳のみにしか登場せず誤植ではないかと考えられる。家紋から下記「傳家」と一族か？
　家紋は「平角に斜め三つ星」

■鬼塚源八は「鬼塚源八家（南東55-21）」該当人物の特定ができないでいる。
　家紋は「右一つ丁子巴」
■奥田次郎左衛門は「奥田　傳家(南東15-7）」の8代傳（次郎右衛門）か？「小源次家」と祖を一にする同族である。
　家紋は「平角に斜め三つ星」
■岡嶋要右衛門は「岡嶋雲八家(南東13-13）」の4代・猪左衛門（要右衛門）だと思われる。
　家紋は「鬼菊紋」か？
■岡本貞助は青龍寺以来の「岡本四郎三郎家（南東15-5）」の６代目である。
　家紋は「内丸隅立て角に結び雁金」「下り藤」である。
■岡本獅子之助は「岡本嘉津次家(南東15-6）」の6代・獅之助（養子　平左衛門・平助）であろう。
　家紋は「隅切り角に違い鷹の羽紋」
■岡本源三郎は青龍寺以来の「岡本源三郎家（南東55-19）」の９代目である。
　家紋は「三枚笹竜胆」か？
■岡本三郎右衛門は「岡本清八家（南東55-12）」の2代目直助（三郎右衛門）か？
　家紋は「隅切り角に■」　　　　■＝四つ細柏？？？
■岡崎甚五右衛門は「岡田　粘（シハシ)家(南東15-20）」の７代目甚五右衛門か？
　家紋は「並び矢筈」
■岡崎宗雪は「岡田鼎蔵家（南東56-5　医）」の4代目・松達（宗雪）である。
　家紋は「丸に巴文字紋」である。