来る22日には、令和天皇の即位の礼が行われ、パレードもあって東京は大賑わいの一日になる事だろう。
ただただお天気が良いことを願うものである。令和の時代は早くも5ヶ月半も経過したが、この慶事をもって新天皇も想いを新たにされることだろう。
さて、昭和天皇の退位礼正殿の儀に於いて、安倍首相は「お二人がすこやかにあらせられることを願っていません」と挨拶した。
この事は大々的には報じられなかったようだが、参列者は凍り付いたのではないか・・・
報道統制などないと考えたいが、しかしインターネットの世界にはしっかり証拠を残している。
安倍首相の単なる漢字の読み違いだったようだが、その意味合いは真反対になってしまった。原稿には「願って已(やみ)ません」あったのを、「い(己)ません」と読んだ訳だが、文脈からして考えられず、こういう言葉が出てくるとは安倍首相も相当上がって居られたのだろう。
かって吉田茂首相は「臣茂」と言ってはばからない皇室崇敬者であったが、安倍首相も同様の思いをお持ちのようだから、この言い間違いは終生の痛恨事として記憶されることだろう。
古文を読むと「不得已」と表記され、「やむをえず」と読む熟語として認識しているから、このような間違いに至ることはありえない。
「やむを得ず」は現代表記では「止むを得ず」とするが、文章の格式からして「已む」という表記がなされたのだろう。
当然安倍さんも事前には目を通しているだろうから、これはあり得ない、いただけない話ではある。
「云々(うんぬん)」を「でんでん」と読んだのも安倍さん、麻生さんも菅さんも読み間違いを指摘されたことが有る。
政治家の発言の中では枚挙にいとまがない。自分自身にも起こりうる話で充分気を着けなければと自戒している。