市川海老蔵の「団十郎襲名披露公演」の中で、息子の勘玄君も新之助を名乗り、3分以上にもわたる早口言葉を披露して話題になっている。
これは歌舞伎十八番の「外郎売り」の中にある「早口言葉」である。
私は10年ほど前までは、こんなことは全く知らず、名古屋名物の「ういろう」を売る話とばかり思っていた。
ういろう=外郎で薬のことであり、これに曽我十郎が絡んでいるという事を知ったのは10年ほど前の事である。
一時期小田原在住の方と交流が有り、「小田原外郎売り」について教えてき、いろんな催しなども開催されていることを知り、その後慌てて調べて「早口言葉」の事も知るに至った。
御菓子の「ういろう」はこの薬を飲んだ後に、口直しに食したものだともお教えいただいた。
今ではYoutube等でも先代団十郎さんやアナウンサー、劇団の役者さんなどが登場してこの早口言葉にチャレンジしたり、解説をされたりしているものも多くみられるようになった。
この長いことは「寿限無」など足下にも及ばない。私は「寿限無」とか「般若心経」くらいは諳んじていたが、最近後者はやや怪しくなってきた。
覚え物はなるだけ幼少の時期が良いように思う。大人になるとどうしても意味合いを考えてしまう。
新之介こと勘玄君はまだ9歳、成田屋の未来は明るい。