次回「御侍帳・家紋から考える(58)」でご紹介する細川幽齋公の御実家の三渕家の家紋は上のようなものである。
約9㎜角の小さなものが紹介されている。一般の家紋帳などでは紹介されていない。
この家紋は細川家の六つの家紋として綿考輯録に紹介されているが、一発でお分かりの方は、大変な細川家通と認定申しあげる。
取り上げている家紋は「御侍帳(家紋入り)」(熊本藩侍帳集成所収・15)なのだが、原本にどのような大きさで書かれているのかはよく知らないが、小さいながらよく雰囲気は表されている。拡大してみよう。
正式な名前は「岩に鶺鴒紋(岩上鶺鴒紋)」という。細川家では今ではお使いになる事はないと思われるが、記録として残されている。
もっとも綿考輯録には次のように紹介されているのだが・・・・(左下、最近ある有料家紋サイトではこの細川家の六つの家紋として紹介されているようだ。)
「石叩き」ともよぶ鶺鴒、我が家の近所でも年中よく見受ける。長い尾で盛んに地面をたたいているが何のため?
ちなみに伊達政宗の花押が「鶺鴒の花押」と呼ばれてつとに有名、細川忠興宛の政宗書状にも雄渾な花押が見られる。
■なんでも鑑定団「細川忠興宛 伊達政宗書状」
又、過去のヤフオクでは「岩上鶺鴒図」等が出品されていましたね~。画讃は本居宣長でした・・・・