津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■旧長曾我部家臣の人々

2022-11-20 11:18:08 | 人物

 HN椿女様から嬉しいご報告を頂戴した。
志水久馬助の養子となった吉田弥右衛門の弟について」(志水元五邸-コメント欄)というお知らせであったが、この吉田氏が幕末の土佐藩を動かした吉田東洋の一族であるとの事である。
ご自身のご研究に当方サイトの「新・細川藩侍帳」がお手伝いできたという事は、サイトを運営するものとして、こういうご連絡は最高にうれしい。
内容については椿女さまのブログ「肥後細川家に仕えた吉田次郎左衛門貞重の子孫」をご覧いただきたい。

 長曾我部家から細川家家臣となられたのは、長曾我部元親の弟・吉良親貞ノ子・親実の子・源右衛門を祖とする「町家」、またその一族である「梅原家」(長曾我部宮内少輔泰信)、元親の家老職を勤めた久武蔵之助親直の子、千介を祖とする「久武家」、元親記を表した立石助兵衛の「立石家」などがあるが、志水(凍)家にも長曾我部家家臣・吉田氏の血が流れていた。
吉田家と志水家の当時の関わり合いがどこにあったのか、大変興味深い。

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■俳句鑑賞・菫ほどな・・・

2022-11-20 07:30:01 | 俳句

                                  

                

 ちょっとした狂い咲きだろう、鉢植えの菫が花をつけている。
そもそもの始まりは、義父からもらった平鉢にこんもり群れ咲き誇る菫だった。
もう半世紀も前の事だが、直ぐ枯らしてしまい再生を試みたが、いまだ群れ咲く菫を見ることはできないでいる。

ただ一鉢だけ、放っぱなしだが枯れもせず元気に育っているのが、この鉢である。
「やはり野におけ蓮華草」という言葉があるが、やはり植物は自然に育つのが一番よく、よほど熟練しないと平鉢に群れ咲く状態を作るのは難しい。

              ほどな 小さき人に生まれたし  夏目漱石

 菫の花が大好きな私は、漱石のこの句も大好きだが、当初はこの句の意味がよく判らずにいた。
意訳としては、「道端にひっそりと目立たずともたくましくさいている菫のように、そんな人間に生まれたいものだ」とされている。
「ほどな」の「な」を正岡子規は嫌ったと言われているが、私は漱石先生に組したいと思う。
随分、菫に対する意味合いが強調されているように感じる。そして、なにかしら漱石先生の鬱々たる心情の中の作品ではなかろうかと感じる。

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