津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■讃州松山候夫人御附の片山某のこと

2023-12-21 14:32:21 | 歴史

    細川綱利夫人は水戸頼房の女・久姫(長男・高松藩主松平頼重養女)を迎えているが、水戸松平家との婚姻関係は細川宜紀の八女の「八代姫 ( 花姫)」に及んでいた。 
八代姫 ( 花姫)は、高松藩主・松平讃岐守頼恭に嫁いでいるが、頼恭は5代目の高松藩主である。

頼重は光圀の兄でありながら高松藩主となされたことで、光圀は兄頼重の嫡男・二男を自らの養子として二男に水戸家を継承せしめた。そして自らの子を高松藩の2代目となした。
高松藩は頼重=頼常=頼豊=頼桓=頼恭とすべて養子で継承されてきた。士

「銀臺遣事」によると、八代姫附で年久しく高松に赴いている片山某なる士を、重賢は役を移そうとしたが、高松公からは「馴れ仕えたる者故いましばらく」「(妻である)貴家の御姉君もその様に望んでおられる」と懇望されたが承知をされなかったとある。
高松藩でそのような評価を受けた人物であるからこそ、国元で働かせたいという思いであった。
たとえ「はらから」である姉君の仰せながらも、確固たる信念を貫かれた。
頼恭公は名君として知られ、高松藩中興の祖と称えられる。八代姫は59歳で没されている。
側室の子が跡を継がれ実子継承された。

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■天皇さんとやくざ

2023-12-21 14:18:22 | 書籍・読書

                                                        

 2011年度の「小林秀雄賞」受賞作品、高橋秀美氏の「ご先祖様はどちら様」を読んでいる。
小林秀雄賞とは、「財団法人新潮文芸振興会が主催する文芸評論家・批評家の小林秀雄氏の生誕100年を記念として新たに創設された学術賞で、日本語表現豊かな著書(評論・エッセイ)に毎年贈られる。」なのだそうだ。
 私は細川家家臣諸氏のご先祖様を色々調べ始めて20年ほどになるが、そのお宅を徹底的に調べるというのではなく、「我が家の先祖は細川家に仕えていたと伝えられている」けれども、詳しいことが判らないお宅のご先祖様を探すのが主流となっている。
史料を失われてしまったお宅のご先祖様を、随分探し出してご報告をして喜んでいただいた。
それ以降は「ご自分でお調べください」と、あまり踏み込まないようにしている。
それは、そのご家族がご先祖様に対する興味を促するとともに、敬う気持ちを育んでいただこうと思うが故である。
時折、いろいろご報告をいただいたり、意見を求められたりすることに喜びを感じている。

 さてこの著書を読んでいると、タイトルのように「清和天皇」に行きついたり、ある人物は「やくざ」であったりしているそうで、「父と母、それぞれの父と母」を10代もさかのぼれば、2,046人になるというが、そうなればいろんな人がいるわけで、「やくざ」さんも出てくるかもしれない。

 先にも書いたことがあるが、私〇藤は一応藤原系だと考えると、臣籍降下はないとされているから天皇家に行きつく心配はない。
しかし、もともとは「磯部氏」であり、これが何ともわからない。
母方はT氏、先祖は猪俣党だというがこれとてよくわからない。母方の祖母の実方は細川家臣のS氏、これも熊本の土豪らしい。
曾祖母の実方はK氏、これも絵師のK家の別れだと言われるが探りようがない。
高祖母の実方はU氏、これも良くわからない。U氏の奥方は細川家重臣・M氏、こちらは俵の藤太秀郷の子孫だそうな。
我が家の4代目に嫁いでこられたS氏は、これは長曾我部一族で遠祖は秦氏である。

 奥方の方は母親の家系が筑前のA氏、ここは遡ると「後漢霊帝の後裔を称する渡来系古代氏族の大蔵氏を遠祖としている。」とある。
奥方に遺伝子検査Hapro2.0の話をすると、「何か出てくるかもしれない」と言っている?。

 つまるところ、8代ほどのことが記された先祖附が残されていたことで、先ずは良しとしなければならない。
私が1歳のころ死んだ父や祖父・祖母のことさえも良くわからないので、色々な断片を拾い集めている。
時習館最後の居寮生だったという曽祖父は、細川家の推挙をことわりなぜ熊本を離れなかったのか?
身近な先祖のことさえ判らないことだらけである。
それぞれの個人に10代2,046人のご先祖様が居られるわけで、ご先祖は「さかのぼれば天皇家、もしくはヤクザ」の話は起こりうることではある。
寝た子は起こさない方がよろしかろう。

 

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