戦争関連の映画の興行が始まると夏、8月が近づいているのだなと思う。本土に住む日本人ならではの感覚でしょうか。
大正から昭和の初め、長野の山村に暮らす子沢山の「おかあさん」、ご主人は不慮の心臓発作で早くになくなり、女手ひとつで6人の息子たちを育て上げた。本当はもう1人(これも男)いたのだが、子供の出来ない姉夫婦が是非にと養子に貰っていった。時代は戦争へ、養子も含め7人の息子はみな戦地へ。1人出征のたび、おかあさんは「身代わり」に1本の木を植え慈しみ世話をし語りかける。帰ってこい、帰ってこーいと呟きながら。戦局は悪化し、次々と息子たちの悲報が届く。最初はお骨で帰ってきたものが戦地の砂になり、終いにはカラ。7人のうち、戻って来られた者は?おかあさんの人生は?
映画は鈴木京香の一人舞台って感じ、頑張りました。「男たちの大和」でも似たような別離劇が描かれていたっけ。子を戦争に送り出す悲しみは間違いなく、父親より母親の方が大きいと思う。時代が変わっても国が変わっても、この悲しみが変わる事はないでしょう。月並みな感想だけど。憲法改正の動き、日本はどうなっちゃうんでしょうね。
2015年6月17日 川崎・チネチッタにて
大正から昭和の初め、長野の山村に暮らす子沢山の「おかあさん」、ご主人は不慮の心臓発作で早くになくなり、女手ひとつで6人の息子たちを育て上げた。本当はもう1人(これも男)いたのだが、子供の出来ない姉夫婦が是非にと養子に貰っていった。時代は戦争へ、養子も含め7人の息子はみな戦地へ。1人出征のたび、おかあさんは「身代わり」に1本の木を植え慈しみ世話をし語りかける。帰ってこい、帰ってこーいと呟きながら。戦局は悪化し、次々と息子たちの悲報が届く。最初はお骨で帰ってきたものが戦地の砂になり、終いにはカラ。7人のうち、戻って来られた者は?おかあさんの人生は?
映画は鈴木京香の一人舞台って感じ、頑張りました。「男たちの大和」でも似たような別離劇が描かれていたっけ。子を戦争に送り出す悲しみは間違いなく、父親より母親の方が大きいと思う。時代が変わっても国が変わっても、この悲しみが変わる事はないでしょう。月並みな感想だけど。憲法改正の動き、日本はどうなっちゃうんでしょうね。
2015年6月17日 川崎・チネチッタにて