ふだん考古学にはあまり関心を示さないのだが、ミステリーか推理小説のようなタイトルに惹かれて入手した本書はかなり面白い1冊であった。考古学と言うか法医学、科警研的な要素たっぷりである。
アルプスの登山客が見つけた、雪上に現れた人間の遺体。それは過去に遭難したり行方不明になった人と思われたが実はそうではなく、調べると実に5000年ほど前の人間であることが分かってきた。同時に発掘された着衣や道具などから、様々な当時の生活様式が想像できてくる。事実の把握と正確な分析に基づく推定は、その「人物」の最期の時まで明らかにする…
どうです面白いでしょう?本書は最初に結論を述べてはいない。先入観に囚われずに分析を行い理詰めで「解」を導いてゆく、その「解答」のプロセスレポートである。読者はいたずらに結論を求めず、そのプロセスを楽しむべきである。まさに「旅の醍醐味は道中にあり」だね。
シュリーマンを読んで考古学に目覚めた人がいたと聞いた事がある。この本を読んで、考古学とかに進む若い人なんて居たら良いのになぁ。
2011年1月10日 自宅にて読了
アルプスの登山客が見つけた、雪上に現れた人間の遺体。それは過去に遭難したり行方不明になった人と思われたが実はそうではなく、調べると実に5000年ほど前の人間であることが分かってきた。同時に発掘された着衣や道具などから、様々な当時の生活様式が想像できてくる。事実の把握と正確な分析に基づく推定は、その「人物」の最期の時まで明らかにする…
どうです面白いでしょう?本書は最初に結論を述べてはいない。先入観に囚われずに分析を行い理詰めで「解」を導いてゆく、その「解答」のプロセスレポートである。読者はいたずらに結論を求めず、そのプロセスを楽しむべきである。まさに「旅の醍醐味は道中にあり」だね。
シュリーマンを読んで考古学に目覚めた人がいたと聞いた事がある。この本を読んで、考古学とかに進む若い人なんて居たら良いのになぁ。
2011年1月10日 自宅にて読了