日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

2023年11月12日 【旅行】世界一周フライト09:ロンドン(LHR)→ロスアンゼルス(LAX) BA269便

2023-12-07 13:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

【第9区】
便名:BA269
機材(機番):A380(G-XLED)
発:ロンドン(LHR)
着:ロスアンゼルス(LAX)
所要時間:10時間40分

ラウンジ:British Airways Galleries South First and Galleries Club Lounge
ヘッドホン:メーカー型名不明・ノイズキャンセリングなし(!)

 ラウンジは中々の混雑ぶり。それでも中に入ればさすがに上級ラウンジ、酒の種類が多い。そう言えばT5オープン時にBAラウンジでは入口にドーンと「シャンパン・バー」があったのだが、あれはどのラウンジだったんだろう?こことは印象が違う。食事は皿数は多いようで実はさほどでもなかったが、自分で好きなタイプのサラダを作れるのは有難かった。カレーが二種類、インド風とタイ風。機内で美味しいモノが出ることに期待し、ほどほどにしておく。

 今日のA380はドタキャンされず良かったが、そもそも当便は希望して選択したわけではない。BAのA380は米西海岸へ向けてサンフランシスコ、ロスアンゼルス行きがあり、当初は本日の目的地であるサンフランシスコ行きを予約していた。ところがサーチャージ引き下げを待って発券を遅らせているうちにBAからキャンセルされてしまい、その後は満席で取れず、やむを得ず空席のあったロスアンゼルス便を予約したのだ。おかげで貴重な1セクタをロス~シスコなんて短距離で使うことになってしまった…。

 そのA380、搭乗して着席したのは進行方向と逆向きに座る席。敢えてチョイスしてみた。逆向きの感想は先にして、スタッガードタイプのシートは個室感こそあるが、ゆったりとは感じられず、なんか感性が合わない。狭くても気にならないシートもあれば、広くてもしっくりこないシートがある。このシートは狭い上にしっくりこない、良くないパターンである。これは主観的評価である、念のため。間違いなくダメなのは、通路側席の客がフルフラットにすると窓側席の客はその上を跨がなければ通路に出られないことである。旧型の、前向き二人掛けシートと何ら変わらない。個人的にはこの一点だけで、長距離便でのこのシートには落第点を付ける。

 シートもだがオーディオもプロダクトの古さを感じる。リモコンの反応が遅く、表示もなんか古臭い。BAもレトロフィットなど行わず、A350か777Xのデリバリーまで何とかやりくりしてゆく積りなのだろう。ただ、窓下に沿って落とし込み式の物入れが並んでいるのは良い。デイパックは無理だが、使わない時間帯の寝具を始め、大抵のものはブチ込んでおける。シート回りをスッキリさせておけば、隙間に物を落としたり忘れ物をしたりせずに済む。

 隣席のシート下を使う形で、引き出し式の物入れもあり、ミネラルウォーターやアメニティを入れておける。ポーチに入ったアメニティが置かれていた。スリッパはなく、たぶんソックスがポーチの中に入っているのだろう。

 ウエルカムドリンクはシャンパン、Heidsieck & Co. MonopoleのSilver Top Brut、ほかにも積んでいるようだった。機内食はメイン3種類からBraised Welshn leg of lambと赤ワインをチョイス、美味い。2食目は3種類の中からTiger prawnsと白ワインをチョイス、やはり美味い。

 飛行機は英国本土を北上、アイルランドの北をかすめて大西洋を越え、カナダ北部でハドソン湾を越え、ミネアプリス州あたりから米本土を斜めに南下してゆく模様。何となくしっくり来ないと言いつつ、4時間以上寝てしまうのだから感想なんていい加減なものだ。いかにもイギリスの兄ちゃんが、ちょっと聴き取り辛い英語で過不足なくサービスしてくれる。真っ暗になった中ラスベガスの夜景を見、大ロスアンゼルス圏の夜景を眺めながらの着陸は綺麗だった。

 サービスは悪くなかったけど、もうBAのA380はいいかな。次に乗る機会があれば、最新鋭のA350に乗ってみたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月12日 【旅行】世界一周フライト08:ヘルシンキ(HEL)→ロンドン(LHR) AY1333便

2023-12-07 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

【第8区間】
便名:AY1333
機材(機番):A320(OH-LXF)
発:ヘルシンキ(HEL)
着:ロンドン(LHR)
所要時間:2時間52分


ラウンジ:Finnair Platinum Wing Businee Lounge
ヘッドホン:なし

 本便の利用にあたっては、次のロンドン→米西海岸線のフライトの決定が先行した便の出発が15時過ぎ、その前にロンドンに着くフィンエアー便となると、朝イチのフライトが二番目すなわち当便となる。朝イチ便は使用機材がA350-900と、欧州域内では異例の機材繰り。短距離ではあるが最新のプロダクトに乗れる魅力はあったが、ヘルシンキ発が8時前のため5時過ぎにはホテル出なければならない一方で、ロンドンでは6時間以上の待ちとなる。さすがにそこまではと思い、貧弱な設備を覚悟のうえ当便を予約した。後で気付いたのだが、毎週日曜のみのフライトのようだった。

 ラウンジは真っ白な入口で、フィンエアーらしい。入ると昨日デザイン美術館で見たばかりの、エーロ・アールニオのボールチェア に出迎えられインパクトがある。ラウンジは奥が深く、まずダイニングエリア、そしてチェアエリアとなっているが入室時は全部で数人しかいなかった。案内表示を見ても、非シェンゲン加盟国向けの出発便は午前遅くから増えてくる。料理も入室時はまだ出揃っていないようだったが、その後メニューが増えてきた。

 搭乗してみるとシートは完全にエコノミーと同一、欧州域内のビジネスでも3人掛け中間席はテーブルを固定設置して塞いでいるのだが、それすらない機材には初めて乗った。もとより当便のシートには期待していないため、がっかりすることはなかったが、それでも隣には誰も来なかったのでホッとした。個人用モニタ、ヘッドホン、アメニティ等もなし。食事が出る以外は、欧州域内のフライトなんて大体こんなものである。

 その食事はメニューなしのワンプレート、鶏のグリルにポテト、パプリカ、スピナッチ。シンプルだが食べやすかった。ちゃんとお酒も積んでおり、シャンパンをオーダーしたところクォーターボトルで出された。BERNARD-MASSARDのキュベ・ド・レキュソン・ブリュット。

 フライトはスウェーデンを横断し、デンマークとノルウェーの境くらいをかすめ、英国へ。ほぼ雲の上で、食事を楽しんでいたらあっという間の降下となった感じ。東京~石垣と同じくらいの所要時間のため、無理もなかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月6~24日 【旅行】世界一周散骨の旅part2(7)ヘルシンキ→ロンドン→ロスアンゼルス→サンフランシスコ

2023-12-06 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 11月12日、7日目。今日は生まれて初めて、大西洋を横断します。ついでにアメリカ大陸も横断します。乗り継ぎ2回の3フライト、ハードさではこのシリーズで一番ではないかと思います。

 まだ暗いうちにホテルをチェックアウト、今朝もまた雨です。来た時と逆側を経由する電車で空港尾に向かいましたが、外は真っ暗で何も見えませんでした。出発ロビー内にはムーミンカフェがあったり北欧らしい小屋が置かれ(写真上左)、良い雰囲気でした。AY1333便(OH-LXF:A320)でロンドンへ、3人掛け中央席ブロックのテーブルすらなく、完全にエコノミークラスと一緒。ただし相客はいませんでした。ロンドンまで3時間弱、思ったより時間が掛かります。

 到着はT3、制限区域内をバスで移動しBA専用とも言えるT5へ。ラウンジで今度は軽い昼食、今日はラウンジと機内でばかり食べる1日です。そして本日の、いや今回のフライトのハイライト、BA269便(G-XLED)で一路ロスアンゼルスを目指します(写真上右)。A380型機での長時間フライトは、シートが期待ほど快適ではなかったのが残念でしたが、乗れたのでまあ良しとしましょう。ロスアンゼルスが近くなり、その一角だけ明るいラスベガス(写真下左)や、自分が操縦訓練したエリアの夜景が広がり、大ロスアンゼルスを実感しました。飛行時間は10時間40分、北米大陸横断をしても、ロンドンからだと日本よりは近いのですね。

 時間的にはここで泊まりたかったのですが、ロスアンゼルスは中継のみのため、頑張ってもう1フライト乗って目的地のサンフランシスコまで行きます。実かここで「やらかして」いたのでした。そうとも思わず、ラウンジで過ごしたのちAA3105便(N508SY:EMB175)で50分ほどでサンフランシスコに到着。さすがに、長距離フライトを含む1日3フライトは疲れた気がします。

 さて、無事にサンフランシスコに着いたものの、荷物が出てきません。調べて貰うと、乗り継ぎのロスアンゼルスにあることが判明しました。アメリカに到着して乗り継ぐ場合は、最初の空港でいったんピックアップして再度預け直しをしなければならないところ、それを怠ったのです。いや、そう思ったんでヘルシンキでのチェックインの時に確認したら「荷物はスルーでサンフランシスコまで」って言われたんですけど…どうやら意味を取り違えていたようで、自分から見れば航空会社の案内不行き届きなのですが、航空会社から見れば私のミスでしょう。ともあれ、荷物は明日、ホテルまで届けて貰えるとのこと。有償だとか、空港まで取りに来いとか言われなくて良かった、その点はアメリカン航空に感謝です。

 街に出るのに時間を要してしまいましたが、何とか電車の運行時間内に乗れそうです。空港駅でClipperカードを買って乗車。ホテルは高級ホテルの1ブロック隣ですが、あまり治安の良い場所ではなさそうなので駅からは少し遠回りして歩いて行きました。部屋に入った時のやれやれ感は、今回随一のものでした。

 Super 8 by Wyndham San Francisco/Union Square Area 泊

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月6~24日 【旅行】世界一周散骨の旅part2(6)ヘルシンキ滞在

2023-12-06 13:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 11月11日、6日目。今日はヘルシンキ市内を散策して慰霊します。雨は上がり、路面はまだ湿っているものの濡れることなく歩き回れそうです。

(1)ヘルシンキ大聖堂
 ヘルシンキのアイコンと言っても良い、海に近い丘の上に立つ白亜の聖堂。過去にも来たことあるけど、改めて来ました。観光客が動き始める直前でクリーンな写真を取れましたが、石段を下りたところで警戒のパトカーを気にしながら慰霊し改めて大聖堂を仰ぎ見ると、既に人を入れずに撮るのは無理な状態になっていました(写真上左)。

(2)マーケットスクエア
 大聖堂から海の方に下ってすぐ、港に面した広場は今では観光客相手の土産物屋の屋台の場。まだ店開きをしている屋台は少なかったけど、次のポイントからさらに次のポイントへの移動中に見ると、多くの観光客で賑わい始めていました。

(3)ウスペンスキー大聖堂
 真っ白いヘルシンキ大聖堂とは対照的な、重厚なレンガ色でどっしりとした大聖堂。こちらも港からすぐの丘の上。内部は比較的狭く、薄暗く荘厳な雰囲気でした。

(4)オールドマーケットホール
 ウスペンスキー大聖堂からマーケット広場を抜け次の見学場所に向かう途中、さほど大きくない煉瓦造りの建物を通りました。古くからある屋内型市場で、今も店が入り、ちょっとした飲食もできる店が何軒も入っており行列ができている店もありました。

(5)フィンランド建築博物館
 次のデザイン美術館と近く、セット券もあるので寄ってみました。フィンランドの建築はシンプルで曲線も使われるのが特徴のようです。さすがに、紹介されている建築家の名前までは知りませんでした。

(6)デザイン美術館
 家具や食器など、フィンランド製品のデザインには定評があります。マリメッコが有名ですが、他にもさまざまなブランドがあり、これらの歴史と代表的製品の展示が、歴史的建物の中にされていました(写真上右)。

 既に昼過ぎ、あと見たい場所への道はホテル近くを通ることもあり、ホテルに戻り部屋で昼食、昼寝してから夕暮れ近い町へ再び出ました。

(7)ヘルシンキ中央図書館
 「Oddi」の愛称を持つ図書館は、外観もユニークなら内部構造もユニークと聞き見に行きました。ヘルシンキ中央駅近くの再開発エリア、やはり駅近くなのはアクセスが良く利用者には有難いと思われます。内部へは自由に入れ、高い天井に低めの書架、それもゆとりある配本なのは、閉架資料が多いのでしょうか。ぱっと見ゆとりと優しさが羨ましく感じられるけど、実際に本を借りようとするとどうなんだろう?それでも、階段状のスペースで横になって昼寝をしたり、輪になってゲームに興じている若い世代を見ると、敷居の低さに感心せざるを得ませんでした(写真下左)。

 初冬の北欧の夕暮れは早く、16時は真っ暗な感じ。中央駅周辺のショッピングモールをウロウロして、すっかりクリスマスイルミネーションの整ったデパート(写真下右)を眺めホテルに戻りました。

 Omena Hotel 泊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月10日 【旅行】世界一周フライト07:ドーハ(DOH)→ヘルシンキ(HEL) AY1982便

2023-12-06 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

【第7区間】
便名:AY1982
機材(機番):A330-300(OH-LTP)
発:ドーハ(DOH)
着:ヘルシンキ(HEL)
所要時間:6時間34分


ラウンジ:カタール航空 Al Mourjan Business Lounge
ヘッドホン:未確認

 ドーハ・ハマド空港のラウンジは、カタール航空のビジネスクラス(以上)専用ラウンジにした。ここは二度目だが、相変わらずだだっ広く、そのくせ混んでいる。空港内モノレールで移動すれば「The Garden」と言う同じく上級クラス利用者専用ラウンジがあるので、そちらに行った方が初利用で良かったか?ともあれシャワーを浴びたい。数人待ちだったが、予約してから隣接のダイニングで軽く朝食を摂って戻ってみると、ちょうど自分の番になるところだった。どこのラウンジでも、シャワーは順番待ちになることが多い。利用したければ、とにかくラウンジに直行すべきである。

 搭乗してみると、内装がリニューアルされた機材。というかA330は全機リニューアル済みだったか。ドアはないが、通路側は優しい曲線の側壁が高くまで立ち上がり、日中便には程よい囲まれ感がある(写真左)。アメニティポーチが置かれていたが、なぜかモニタ下の蹴込みにも。有難くマニアな友人のお土産に頂いてゆくことにした。ウェルカムドリンクは、ブルーベリージュース一択なのが何だか北欧のエアラインらしい。

 メニューは食事と飲物がまとまった中綴じ。メインはワンプレートで3種類から選べ、スクランブルエッグその他のプレートをチョイス。卵料理はあまり好きではないため消去法での選択だったが、美味しく食べられた。デザートは2種類、緑茶ティラミスをチョイス。

 このシート、背もたれがリクライニングせず、まるで欧米の列車のシートのよう。ではフルフラットにならないかと言うと、座面前端に折り下げられていたオットマンが跳ね上がり、モニタ下の空間とつながってフラットな面が出現する仕掛け。この方が可動部分が少なく、低コストでメンテが楽そうだ。面食らったが、寝るには十分な長さは確保されており、特に不満には思わなかった。

 前便の寝不足もあり、当便でも熟睡。着陸進入は雲の中、滑走路が見えたのは高度300mほど、なかなかに低視界だった(写真右上)。計ってみるとロンドンからよりも長いフライト、景色が見えこちらも満足ゆくフライトだった。外は本降り、ホテルまでの道が思いやられた(写真右下)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月6~24日 【旅行】世界一周散骨の旅part2(5)ドーハ→ヘルシンキ

2023-12-05 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 11月10日、5日目。ドーハに昨夕に着き、夜のスークを冷やかしに行く予定だったですが欠航に伴う搭乗便変更で本日早朝の到着、カタール入国なしとなり、そのまま乗り継いでヘルシンキ(フィンランド)に向かいます。ドーハはEXPO(国際園芸博覧会)を開催中とのことで、ターミナル中央に鎮座する有名な「黄色いクマ」の台座にもしっかりアピールがされていました(写真左上)。

 欧州から中東に来て、北欧に向かう。いわばV字ルートですが、一気に飛ぶとさすがにバカらしい気がします。A380型機に乗れなかったので、なおさらです。とは言えカタールまでは夜行便、カタールからは日中便ですので、沿線の景色を見ることができます。イラン西部あたり、荒涼とした大地と厳しい地形、なかなか見応えがありました。こんな所にも、よくよく見ると集落らしきものが見えたりします(写真左下)。

 食事をいただき、寝不足を補充したらもうヘルシンキ。雲の中をガタガタ揺れながらアプローチ、地上は雨でした。降りてみるとさすがに寒い。ターミナルは北欧らしい雰囲気に溢れていました(写真右)。以前はバスで中央駅まで向かった気がしましたが、今日は電車で向かいました。Pループ状の路線のちょうど頂点くらいに空港駅があるため、どちら向きに乗っても中央駅に着けるのは便利です。駅からホテルまで徒歩10分ほど、雨の中を石畳に手こずりながら到着したホテルは、ロンドンの宿とは対照的にシンプルでこざっぱりとした部屋で好感が持てました。

 Omena Hotel 泊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月9日 【旅行】世界一周フライト06:ロンドン(LHR)→ドーハ(DOH) QR12便

2023-12-05 13:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

【第6区間】
便名:QR12
機材(機番):A350-900(A7-AMH)
発:ロンドン(LHR)
着:ドーハ(DOH)
所要時間:6時間5分


ラウンジ:カタール航空プレミアムラウンジ
ヘッドホン:メーカー型名不明、ノイズキャンセリングタイプ

 A380型機に乗るべく予約したQR10便が、ゲート前まで行ってまさかの欠航。次便は満席で振り替えて貰えず、次々便への搭乗となった。こちらは最新鋭A350型機による運航、普通なら喜ぶところだろうが複雑な心境で、ロンドンの午後をラウンジで過ごした。ヒースロー空港にはビジネスクラス以上の乗客専用のプレミアムラウンジがあり、ワンワールド上級会員であっても搭乗キャビンがビジネスクラス未満だと入れない。午後イチの便が出発してしまうと次の便までは6時間ほどあり、午後の早い時間は閑散としており伸び伸びと過ごせた。食事も飲物もふんだんにあり、食べ過ぎぬよう我慢。

 所定の時間になりゲートへ移動、搭乗すると雰囲気ある内装(写真上左)。同社のA350-900には過去にも搭乗しているが、その時はエコノミークラスだった。今回は同社ご自慢の「Q Suite」ビジネスクラスを堪能できる。通路側のパーティションは高く、個室感いっぱい。シート回りも小物入れあり、割と細々と展開する自分にはありがたい(写真上右)。モニタは巨大、シートに寛ぐと手が届かないため、リモコン操作となる。一方テーブルの使い勝手はあまり好ましくない気がした。ウエルカムドリンクには、もちろんシャンパンを。ローレン・ペリエのBrutだった(写真下左)。

 6時間ちょっとと中距離レベルのフライトではあるが、メニューはホチキス綴じの食事編、ワイン編の二種類が配られる。環境配慮が叫ばれる昨今、これを紙のオーバーユースと取るか、充実と感じるか。自分は小市民なので後者である。食事はやはり中距離路線らしく1回のみだが、メインは4種類から選べ充実している。「Gulf style prwan biriyani」をチョイスしたが、プリプリの大エビがたっぷり、白ワインがよく合う。食べ過ぎ防止のためビリヤニを残す贅沢も、自分としては珍しい判断。美味しいのだが、旅は始まったばかり、体調に留意する。デザートも三種類、「Fresh berried with yuzu syrup」をチョイス。ワインを全種類飲み比べるお腹と時間と余裕はなく、寝ることにした。

 シートをフルフラットにし、自分でベッドパッドを敷く。それほど広いシートではないため、ゴソゴソやるのはちょっと大変。ブランケットも厚みがあり、掛けると安心感を得られる(写真下右)。

 当便の飛行ルートは、イギリスから中欧、トルコ、イランを抜けペルシャ湾へといった感じ。気持ち良い酔いに熟睡したが、2時間半ほどで着陸態勢となり起きざるを得なかった。日中便ならちょうど良い昼寝なのだが、夜行便だともう少し寝ていたい。現地は未明、真っ暗な中を着陸した。「中東御三家」らしく、チェックインから機内まで優越感を満たしてくれる設備と、丁寧な接遇のクルーに大満足して降機した。またいずれ、カタールのビジネスに乗りたいものである。

 ついでに書いておく。カタールにしろエミレーツにしろ、設備サービスが良いのはビジネスクラス(以上)。エコノミークラスはどうってことなく、機内食は味付けが口に合わないケースもある。さらにカタール航空の場合、格安運賃のマイル加算率は恐ろしく低い。ゆめゆめイメージに騙されませぬよう。両社のエコノミークラスにも何度も乗っている自分からの忠告である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月6~24日 【旅行】世界一周散骨の旅part2(4)ロンドン→ドーハ(まさかの当日欠航→振替)

2023-12-05 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 11月9日、4日目。今日は移動日、いよいよ世界一周航空券を再開させドーハ(カタール)へ向かいます。カタールは中東ですが、この航空券上ではヨーロッパゾーンに区分されるため、マイルを稼げる貴重な拠点なため、家族では行ってませんがルートに組み入れました。

 5時過ぎにホテルを出、再びエリザベス線でヒースロー空港へ。5時半になっても地下通路への階段が開かないと思ったら、どうやら始発電車だけは地上ホームから出るらしく、慌てて移動しました(写真上左)。それくらい案内を出しておいて欲しい…思えばこのドタバタが、「長い一日」の不吉な予兆だったのか。

 ヒースロー空港のカタール空港カウンター、ファースト&ビジネスクラス搭乗客は椅子の置かれた別区画に案内され、チェックインから優越感ある対応。ラウンジも素晴らしく、さすが高級感の演出、平民との差別化には余念がないと感心しつつ搭乗ゲート前で待ちます。今回の世界一周では「ワンワールド各社で復活したA380ビジネスクラスに搭乗する」もテーマの一つ、7月のカンタス航空に続く2社目です(写真上右)。

 ところが、予定時刻になっても搭乗が始まらず、10分、20分経っても何のインフォメーションもなし。1時間近く経って人々が動き始めました。ようやくかよと思って列に並ぶと、降機の動線すなわち到着ロビーへ向かうよう指示され、チェックインカウンターへとの冷たい指示。土壇場で欠航か?それにしてはアナウンスもなく、謝罪の一言もなし。入国自動化ゲートを通り、再び先ほどのカウンターへ。

 幸いカタール航空はロンドン⇔ドーハ間に毎日5,6往復を飛ばしており、後続便もA380な模様。ドーハ着が遅くなるけど、まあ仕方ないかと思ったら満席だと。仕方なく、先方より提案された夜行便の1便目に振替、これも最後の一席でした。どんだけ混んでるんだ!ドーハのホテルは返金不可料金で予約したので無駄になるけど、明日以降の予定には影響しないので我慢せざるを得ません。

 では夜のフライトまでどうするか?ドーハは暑いので厚手のセーターもジャケットもスーツケースに入れてしまい、日中とは言えロンドン市内を歩き回るのは厳しい。交渉したら空港に隣接するホテルの滞在を持ってくれると言うので、一筆貰った名刺を持ってホテル(クラウンプラザ)へ。隣接と言っても、歩くと10分以上かかります。すると、費用が何10ポンドか掛かると言われ、航空会社にチャージしてくれと言ってもそれは出来ないと、埒があきません。再び空港のカウンターに取って返し、おいおかしいぞダメと言われたぞと詰問し、再度ホテル名と内容を確認、再びホテルへ。そうすると担当者が変わり、今は空室がなくチェックインできるのは15時からと言う。まだ10時過ぎ、待ってられるか!ホテルで過ごすのは諦めました。

 3たびカウンターへ向かうと、欠航便の振替客とお昼の便のチェクイン客でエコノミークラスは恐ろしいほどの行列になっています。ビジネスクラスで良かった。夜の便のチェックインは4時間前からだと言うのを欠航便の振替で、ホテルに滞在できなかったのだからラウンジで過ごしたいからチェックインさせろと交渉し、成功。この時点でもう昼過ぎですが、ともかくチェックインしてラウンジに入り、足を投げ出せる席を確保し、飲んで喰ってはうつらうつらし、夕方を迎えました。まさか空港のターミナルで一日を過ごすとは…なんか映画みたい。

 日没が早いので、真っ暗になってからの出発。QR12便(A7-AMH:A350-900)はご自慢の「Q Suite」、さすがの一言。Q Suiteは他機種で乗っていますが、A350-900では初めて。静かな機内と相まって、これはこれで良かったと思える設備です。サービスも、かつて乗った日本線よりもフィーリングが合う、快適な時間でした。A380に乗れなかったのは非常に残念、ホテル代も残念でしたが、「やれやれ」くらいでやり過ごせる自分に我ながら驚いた一日でした。少しは寛容さが身に付いたのでしょうか。写真下は、フライトをドタキャンされた搭乗予定機(左)と、振替便で搭乗したのと同型機(右)です。

 機中泊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月6~24日 【旅行】世界一周散骨の旅part2(3)バース日帰り

2023-12-04 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 11月8日、3日目。今日は世界遺産の町バース(Bath)まで日帰りします。列車の切符とバースローマ浴場の入場券は、事前にネットで購入しておきました。

(1)日立製高速電車「Class800」
 バースへは、ブリストルへ向かう高速列車に乗車します。切符が安くなる、ラッシュ時を少し回った遅めの出発です。車両は日立製のClass800、電化区間はパンタグラフから集電し、非電化区間ではディーゼルエンジンで発電して走るバイモード方式。車体デザインは、以前乗ったドーバー線の高速列車Class395と似た感じです。車内はボチボチの込み具合、割と短区間の利用客も多かったです。静かで快適、リクライニングも回転もしないシートは欧米らしい。なおこの車両、設計は日立でも製造は笠戸(山口県)ではなくイギリス国内らしく。途中の車庫には大きくHitachiの文字がありました(写真上左)。約1時間半の乗車を愉しみました。

(2)ローマ浴場
 列車をBath Spa駅で降りると、小雨になっていました。欧米では傘を差さない人が多く、自分も倣って歩き出しました。先日デビューの撥水ジャケットが威力を発揮します。駅を降りた人の大部分が向かう流れに従って歩くこと10分ほどで到着しました。
 幾度と改修増築など重ねてきたとは言え、ベースは2,000年も前の造り。素晴らしい。あー浸かりてー。ぐるりと回廊を回るだけでなく、沢山ある側室と言うか小部屋、立体的にも幾重にも重なる構造を見てゆくので、けっこう時間が掛かりました。さすが世界遺産、素晴らしかったです。

(3)バース寺院
 「アビー」と呼ばれる、高い塔を持つ寺院はローマ浴場のすぐ隣にあります。寺院?教会じゃないの?大聖堂との違いは?帰国してから調べます。内部は明るいながらも厳かな雰囲気、休憩がてら椅子に座り、しばし呆けて過ごしました(写真下左)。

(4)ロイヤル・クレッセント
 18世紀に作られた、弧を描くように造られた美しい集合住宅(写真下右)。ここも世界遺産の一部として登録されているそうです。もちろん現役で、一部は博物館になっていたりします。実際の使い勝手、住み心地はどうなのでしょう?全体を見渡せるのは、建物前に広大な芝生が確保されていてこそです。

 簡単で少し早いのですが、これでバース散策はぶらぶらと駅まで歩き、駅近くに再整備されたバス停のベンチで時間調整ののち、来た道をロンドンまで引き返しました。
 宿の周辺は夜中にも人が固まって歩いていたり、大声で叫ぶ酔っ払いがいたりしますが、部屋で寝ている分には危険はありません。念のため、耳栓をして寝るくらいです。

 Avon Hotel 泊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月6~24日 【旅行】世界一周散骨の旅part2(2)ロンドン滞在

2023-12-04 13:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 11月7日、2日目。ホテルの朝食はボリュームたっぷりで大満足でした。今日はロンドン市内を歩いて最初の慰霊をします。さて、どこでしましょう?さすがにビッグ・ベンやロンドンタワーの辺りは止めておきましょう。と言うことで着く前に調べてくれば良いものを、当日になってじたばた。過去に両親と行った場所、初めて行く場所をミックスしました。

(1)IFS Cloud Cable Car
 昨日と同じエリザベス線に乗り、Custom Houseで下車。何だか凄い人で、何事かと思ったら同駅下車の展示会場で旅行博開催なのでした。見てくか?でも入ったら今日はこれだけで終わりそう。それに入場料が何千円もする。10月中に登録していれば無料だったのは残念なような、気付かなくて良かったような…
 本題に戻り、運河と言うか入り江と言うか沿いを歩き、ケーブルカー(日本で言うロープウェー)駅へ。両親と乗った時は雨模様だったけど、今日は快晴。ただし風があって少し肌寒い感じです。客は殆どおらず、ゴンドラを独り占め。テムズ川を一跨ぎ、素晴らしい眺めでした。

(2)グリニッジ天文台
 ケーブルカーを降り、そこからグリニッジ天文台まで3km弱を歩いてゆきます。観光客は来なそうな住宅街を抜け、意外と賑やかな商店街を通り、公園の斜面を登って到着。お目当ては子午線、東経西経の起点です。天文台内部を見学した後に、敷地内に嵌め込まれた線を見ました(写真左)。小高い天文台からはロンドン中心街が一望できます。ここは、いい。一緒には来ませんでしたが、母の慰霊は天文台を出た直ぐの場所で行いました。

(3)国立海洋博物館
 グリニッジ天文台の丘を下ったところにある博物館に入りました。夏にドイツで入った所ほどではありませんが、島国イギリスの海洋史がわかりました(写真右上)。

(4)カティーサーク号
 ウイスキーの銘柄でお馴染み、高速帆船カティーサーク号。スマートでいかにも速そうな船型です。外部からの見学のみ(写真右中)。

(5)ドックランド博物館
 グリニッジからテムズ川の水上バス「UBER BOAT」でカナリーワーフ下車、近辺の運河開削から栄枯盛衰の歴史を展示した博物館を見学しました。こちらの方が近代都市の発展に的を絞っている分、海洋博物館より理解度が高かった気がします。

 ここまでで既に夕暮れ。ノース・ドック周辺は綺麗に整備され、おしゃれな雰囲気の街並みになっています。夕景が綺麗でした(写真右下)。おしゃれなぶんお店も高価で、コーヒーくらい飲みたかったのですがそそくさと退散。Canary Wharf駅からエリザベス線でホテルに戻りました。行動初日からけっこう歩き、満足ゆく1日でした。

 Avon Hotel 泊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする