【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「DVDでよくわかるだれでも楽しく上達ボルダリング」

2010年09月26日 22時42分31秒 | 読書(山関係)

ほとんどの写真モデルはアキヨちゃん。
監修もアキヨちゃん、となってるが(おそらく)名前だけでしょう。(そんなヒマ無い?多分)
初心者対象のボルダリング入門書で、誰が書いたか不明。

160ページ、全ページカラー、DVD付きで1700円、実業之日本社。(一流出版社だ!)
これはお得感がある。
ジムはロッキー品川店で撮影。
この値段で押さえている、と言う事は予算は厳しかった、と思われる。
P24~P27の靴、ギア、ウェアの紹介を見ると、メーカーからのサポート、バックアップが推察される。つまり、シューズだと、スポルティバ社の靴しか紹介されていない。(初心者は、この意味を理解して靴を選ぶ必要がある・・・しかも、モデル写真はソリューションばかりだし)

さて、ここから気になった箇所を書いておく。
P24、レースアップタイプのシューズとして、ソリューションを紹介・・・?
P44、バーミング・・・パーミングの誤り(濁音と破裂音の誤植、校正ミス)
P56、・・・このカウンターバランスは3点支持と呼ばれ・・・?
P80、160度の壁 これ以上前傾させるとあまり面白くなくなる・・・個人的な趣味を語ってどーする?
P136、経験豊かなボルダーと・・・ボルダラーの間違い(校正ミス)
P137、グレード対応表・・・?
P138、139、速乾性ボンド・・・初心者に指が割れて流血しても登れと?
P151、ひとりのボルダーには・・・ボルダラーの間違い(校正ミス)

と言うわけで、せっかく立派な本なのに、クライミングの知識がある校正者に頼まなかったばっかりに、ミスが多い。画龍点晴を欠く結果となってしまった。
以上、関係者の方におかれては、気分を害されたかもしれないが、御容赦。
この本が出版されたのは7月17日。もう二ヶ月以上もたってるし、私のような地方弱小クライマーが多少書いても影響ないでしょう。(でも、これをテキストとして読む初心者の方、きのどく)

【ネット上の紹介】
ボルダリングは、登りたい壁や岩に自分の手と足を使って登るだけのシンプルなスポーツ。
誰でもすぐにチャレンジできるジムの楽しみ方を中心に、外岩の魅力まで完全網羅。

1 ボルダリング・ジムの基本編―ジムでボルダリングを楽しむための基礎知識
2 基本テクニック―ハンド・フットホールドとホールディング
3 基本的な動き―安全に楽しく登るためには、基本的な動きを覚える
4 実践的な動き―カウンターバランスを使ったムーブを覚える
5 課題を登る―さまざまな課題にチャレンジしてスキルアップする
6 外岩を登る―もし機会があったら、自然の中にある外岩を登ってみよう


「ちいさな飼育員淡路島ニホンザルのおはなし」延原早紀

2010年09月26日 22時38分11秒 | 読書(ノンフィクション)
淡路島ニホンザルのおはなし。
「淡路島モンキーセンター」は、野生のサルを身近で観察できる公園。
著者(写真の女の子)の両親が、このセンターを営んでいる。
2歳の頃から、サルになじんでいるため、200頭いるサルの顔と名前が一致する、という。
サルとの生活が、写真多数で紹介される。
興味深い文章を一部紹介する。

ある日、生まれてまもない小ザルをのこし、
母ザルが事故で死んでしまいました。
小ザルの名前はメグ。
手足が不自由で、ひとりで山にもどるのはたいへんでした。
むれからはなれたところで、ひとりぼっちになったメグは、
マッキーにであいます。
マッキーは、しがみつけないメグをしっかりだいてえさ場につれてきました。
母親のように、せわをしはじめたのです。
マッキーは、小ザルや弱いサルにもやさしく、メスにも人気があり、
ほかのサルたちから、たよりにされるようになりました。

こうして、マッキーは、むれの一員としてみとめられ、
いつのまにかボスになっていました。

どこの世界も同じ。
強いだけではリーダーになれない、って事ですね。
フィリップ・マーロウのセリフを思い出す。

強くなければ生きていけない。
優しくなければ生きる資格がない、と。(by レイモンド・チャンドラー)

【ネット上の紹介】       
2歳のころからえさをあげ、ふんをそうじし、サルたちを身近で観察するうち、200頭いるサルたちの顔と名前が一致するほどになった少女。たがいに思いやるサルたちの暮らしぶりを、ユーモアたっぷりの語りと写真で紹介するノンフィクション。