グッモーエビアン!
2012年/日本
時代設定について
総合
40点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
例えば、両親の離婚に伴い、転校することになったトモちゃんに偶然出会ったヤグがハツキの学校までハツキを迎えに行き、ハツキを後ろに乗せて必死になって自転車をこいで空港に向かう最中にトラックと接触して交通事故を起こしてしまうのであるが、観客ならば誰もが思うであろう。何故「さよなら」も「ありがとう」も携帯電話を使って言わないのかと。
しかしどうやら登場人物の誰もが携帯電話を持っていない様子を見るにつけ、これは時代設定が2012年現在ではないのかもしれないと思い至り、確かに携帯電話があるならば、以上のようなすれ違いの‘ドラマ’は成立しないのだから、本作は‘時代劇’の様相を呈することになる。 そうなると当然のことながらいつの時代が描かれているのかが気になるのであるが、アキの本棚には『テロルの決算』(沢木耕太郎 1979年)、『蒼い時』(山口百恵 1980年)、『アンダーグラウンド』(村上春樹 1997年)と共にパウロ・コエーリョの『11分間』の単行本があり、それは2004年初版である。学校の黒板に書かれてあった「4月9日(月)」などを勘案するならば、本作の舞台設定は何と2012年なのである。2012年で携帯電話が無いという設定はいくらなんでも無理があるのではないだろうか?
そのような細かいことは気にするなというのであるならば、演出に信用が置けないために、本作の監督の今後の作品は観ないことにすることで気にしなくてもいいのではあるが、やはり就職することを決心したハツキがその後もトマト塾に通っていることは辻褄が合わないのではないだろうか?
2ちゃん開設者を書類送検 覚せい剤売買書き込み放置の疑い(産経新聞) - goo ニュース
2ちゃんねる開設者の西村博之は平成21年に2ちゃんねるを海外企業に売却したとして
「元管理人」を名乗っていたが、警視庁が西村のパソコンを押収したら、そのデータから、
書き込みの削除について担当者とメール交換をしていたとして警視庁は西村を現在も
実質的な管理人として、警察側から禁止薬物の売買を誘う多数の書き込みの削除要請の
多くに2ちゃんねるが応じない状態が続き、昨年は5223件の要請に対し5068件が放置
されていたために、書類送検したらしい。ただ警視庁は2ちゃんねる側が家宅捜索後、違法
情報を自主的に削除し始めるなど掲示板の運営に改善がみられたことを考慮して、西村は
逮捕は逃れたようで、出来るならば家宅捜査される前に改善すればよかったのに、おそらく
西村はマヤ暦の人類滅亡説を信じているのだろうね。今日人類が滅亡するというのに今更
めんどくさいことをするわけがないのだから。
ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館
2012年/イギリス=カナダ=スウェーデン
不寛容な女性たち
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主人公の弁護士であるアーサー・キップスを演じたダニエル・ラドクリフの佇まいが、ゴシック調のイールマーシュの館内とフィットしていることが印象的な本作は、孤軍奮闘する主人公の努力も虚しく悲しい結末を迎える。亡くなった7歳の息子のナサニエル・ドラブロウの遺体を泥沼から引きずりあげて‘黒衣の女’である母親のジェネット・ハムフュと同じ棺桶に埋葬までしてくれたにも関わらず、酷い仕打ちを受けたアーサーは感謝されこそすれ恨みを買うはずはないのだが、ナサニエルの死に関してジェネットから恨まれておりそのような‘遺産整理’を望んでいなかった、実はジェネットの姉であるアリス・ドラブロウが、新しい黒衣の女としてアーサーと彼の息子のジョセフに酷い仕打ちを仕掛けたのであろう。
熊本市選管なぜミス連発 一時は「投票率100%」発表(朝日新聞) - goo ニュース
コンピューターのプログラム設定を誤っていたために、全域が熊本1区である東区の当日
有権者数や投票者数がそっくり2区に上積みされていたり、データを入力した北区の担当者
が投票者数の欄に当日有権者数を打ち込み、期日前投票者数なども加えたために北区の
一部の投票率が「100%」になっていたりした熊本市選管は開票作業が相次ぐミスで大幅に
遅れたことによる超過勤務の発生で、約100万円の予定超過分の時間外手当を職員に
払うことになるらしい。それでは害の少ないミスをわざと連発することで、自ら“ボーナス”を
作れることになってしまう。なかなか侮れない熊本市職員たちである。
ぼくたちのムッシュ・ラザール
2011年/カナダ
2人の女性の死について
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主人公のバシール・ラザールは、前任者の死亡により教師として採用されるのであるが、この女性教師のマルティーヌ・ラシャンスが教室内で自殺した原因が不明確であることで本作は評価が下がっているようである。しかしマルティーヌが自殺した原因よりも、自殺した彼女の後任を務めることになるバシールが、他方では妻が殺されており、この2人の女性の死をバシールがどのように受け止めるのかが問題として提起されているのである。
どちらの死も詳細に描かれることはないが、マルティーヌは校則に反して、良かれと思って担任のシモンを元気付けようとハグをしたことを拒まれ、自殺することになる。バシールの妻は母国アルジェリアのためを思って告発の本を書いたことが、ある組織の怒りを買って自宅を放火され2人の子供とともに焼死してしまい、バシールだけが難を逃れてカナダに亡命した。
バシールとしては妻と2人の子供たちの命を救うこともできず、自分だけが国外に逃げたことで自責の念に駆られているのであるが、裁判所で全てを告白することで異国で生きる決心をし、他方、バジールは教師であっても決して完璧な人間ではないことを示すために、バルザックの小説のような高尚さを放棄し、自身が作った寓話の文法を生徒たちに直させるのである。
学校と裁判所を組み合わせ、ただ反権力を論うのではなく生きる意味を問う演出が素晴らしい。
特別寄稿・江川紹子 選挙は終わった 安倍氏やマスコミに願うこと、自分が心がけること <衆院選・特別コラム>(gooニュース) - goo ニュース
やはり選挙結果は誰もが予想した通りに自民党の圧勝に終わった。いつものことながら
私が投票した候補者は落選していた。だから私の選挙権は効力を発揮したことが一度も
なく、それでも投票を欠かさない理由は、マツコ・デラックスの考えと同様に政治家に文句を
言いたいためなのである。選挙結果はともかくとして、寧ろ今回の選挙で楽しみにしていた
ことは最高裁裁判官の国民審査の結果の方である。一人くらい罷免されるのかと思いきや
何と全員信任されてしまっている。罷免を求める率が一番高い岡部喜代子でさえ8.60%
程度で、こんなに低くては誰も罷免になど出来ない。要するに何も書かなければ信任扱い
というやり方が問題であって、信任は丸印、罷免はバツ印、何も書かなければ無効票にでも
しなければ、最高裁裁判官の国民審査の形骸化は変わらないだろう。
屋根裏部屋のマリアたち
2010年/フランス
不思議な絵画の謎について
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
舞台は1962年のパリで、主人公の株式仲介人であるジャン=ルイ・ジュベールが、屋根裏で暮らしているメイドたちと深くコミットするきっかけとなったのは電話を貸したことからで、屋根裏の詰まったトイレの修理を通常の2倍の値で依頼をしてあげたり、DVの被害を受けているメイドに家を手配してあげたり、‘タンス貯金’をしている彼女たちに株の買い方まで指南しながら、不自由なメイドの生活を自ら実践することで本当の自由を知るというストーリーはありきたりなものではあるが悪くはない。
私が興味を抱いたショットは、マリアの前任者で、長年ジュベール家のメイドを務めていた女性の部屋に飾られていた絵が、何故か後ろ向きの女性の肖像画で、ブキニストと呼ばれる古本の露店で絵画が載っている本を手にしたジャン=ルイは裸でベッドに横たわっている後ろ向きの女性が鏡を差し出されている絵を見ており、鏡には彼女の顔が写っているものの小さくてはっきりしないのであるが、その女性は必然的にジャン=ルイが見てしまった、シャワーを浴びている後ろ向きのマリアの裸と重なり、やがてラストにおいて画面いっぱいに映し出されるマリアの笑顔につながることが単なる偶然ではなく、妻のシュザンヌの再婚相手が画家であることも鑑みるならば、その細かい演出にただ唸るしかない。
未来・嘉田代表、表情硬く「時間が少なかった」(読売新聞) - goo ニュース
日本未来の党の代表の嘉田由紀子滋賀県知事が「脱原発」を訴えて全国を回ったにも
関わらず、62議席から9議席まで減らすという大惨敗だった。意外なことに原発問題を
抱えている福島県において日本未来の党の1区、2区、5区の候補者全員が落選しており、
3区の民主の玄葉光一郎を除いて全部自民党が議席を獲得してしまっている。特に5区は
6人の立候補者の中で日本未来の党から出馬した松本喜一は最下位である。つまり
東京都8区で石原伸晃相手に戦った山本太郎は善戦しているものの、東京で盛り上がって
いるように見える反原発運動は福島県ではそれほどでもなかったのである。ところで
嘉田由紀子が連呼していた「えんぴつ持ったら未来の党」という節回しはウケ狙いで
人気モデルの鈴木奈々の「生きてる価値が見出せない」をパクったのだろうか
今日、恋をはじめます
2012年/日本
ユーモア不在の演出について
総合
30点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
本作がターゲットにしている10代の女性たちにはこの程度でもウケるのであろうが、とにかく演出のぎこちなさが目立つ。例えば、主人公の日比野つばきが、椿京汰の別荘のそばに建てられている彼の祖父の手作りの天体観測所で告白をするのであるが、何故か京汰は不機嫌になってその場を立ち去ってしまう。一人取り残されたつばきは呆気に取られるはずだが、武井咲の演技にユーモアを感じられないのは、演者よりも監督の演出に問題があると思う。放課後に学校へ忍び込んでつばきたちがハロウィンの飾り付けをして京汰を呼び出すシーンにおいて、京汰が、しろくまの着ぐるみを着て背を向けているつばきに近づき、つばきに自分の方を向くように促す際に、最初は着ぐるみのしろくまの顔だけを回して京汰の方を向けばさらに面白くなっていたはずである。
分かりやすい例を挙げるならば、教室内で京汰に言い寄られてつばきがハサミを取り出して京汰の鬱陶しい髪を切ろうとするシーンがあるのだが、つばきがハサミを持ちながら京汰と対峙してしまうとまるでセクハラを受けた女生徒がハサミを持って防御しているように見えてしまい、殺伐としてしまう。ちなみに映画館に置いてあった「原作コミック試し読みBOOK」に同様のシーンが描かれているが、つばきがハサミを瞬時に取り出してあっという間に京汰の髪を切っており、原作では上手く処理してあるので、比較してみるとよく分かる。以上のように映画では全くユーモアを感じられないのである。
首相の敗北会見10分「同志失い、痛恨の極み」(読売新聞) - goo ニュース
野田佳彦首相は本当にこの時期に選挙をすることに勝算があったのだろうか 確かに
日本維新の会などの第三極の選挙準備が整う前に解散して選挙をしかけたという辺り
までは計算通りだったのであろうが、前回の衆議院選挙で民主党に大勝をもたらしたのは
69.28%という投票率の高さだったはずなのである。しかし今回の投票率は60%を切る
ほどの低さで、明らかに前回の投票率の10%である無党派層は投票を放棄してしまった
のである。その原因は新党の乱立による選択の困難さもさることながら忙しい師走の時期に
庶民は選挙どころではなかったと思う。解散時期が悪かったとしか言いようがない。