百醜千拙草

何とかやっています

休暇中の日常など

2016-10-11 | Weblog
実家での用事と休暇は今日で終わります。母の付き添いで病院に行きました。昔と違って、いろいろコンピューター制御されていて居酒屋などでよくある呼び出し機械を持たされ、その機械を自動清算機に入れて支払いします。診察は昔と変わりません。昔は三時間待ちの三分診療でしたが、電子制御されて効率化したせいか、今は一時間待ちの一分診療です。血圧測るのも自動計測機で診察前にやります。これでは有り難みというものがないですな。その後に行ったフランチャイズのレストランでも、タブレット状のものが各テーブルに装備されていて、それで注文します。味気ないですね。やっぱり人間がメニューを持ってきてくれて、今日のオススメの説明を聞いて、多少、質問などもしたりして、というプロセスがある方がいいです。コストのカットのために人間を省くのが最も効率が良いのでしょうが、それでメシを喰っている人もいるわけですしね。

テレビで連日やっているのが、豊洲移転問題、東京オリンピックの無駄遣い問題で、うんざりしました。出ている役者はみんな同じ劇団、結局はウヤムヤになって、最後は予定調和の大団円。都民も「政治に腐敗はつきものでしょ」と達観している様子。これは、ショーとわかっていてプロレスを楽しむ日本人の機微とでもいうべきものですかね。

本気でやれば、ジャンボ鶴田に勝てるレスラーはいなかったという話を昔聞きました。温厚な鶴田が、ごく稀に本気でキレてしまうことがあって、そういう時は見境なく暴れまくってから、正気に戻るということがごく稀にあったのだそうです。プロレスファンはひょっとしたらショーの隙間にたまに起こる本気のアクシデントがを楽しみに観客は来るのかもしれません。国政でも都政でもそういうのを見たいですな。ま、無理でしょうが。

新潟知事選、米山候補、今のところ、本気でのようです。前の反原発の泉田知事が非常に不可解な理由で4期目の出馬を直前で撤回した後を継ぐ反原発候補です。ただし、時の政権に反対する知事の不可解な変節というのは露骨に目の当たりにしますから(前の仲井真沖縄県知事の辺野古承認事件など)、無事に知事となっても、最後まで主張を貫き通せるかは、また別の問題です。自分だけならばともかく、家族、一族の身に危険が及ぶような脅され方をしたら、さすがに降りると思います。実際、泉田知事、3年前も原発稼働に反対した際は、本人も会見で自身の暗殺の可能性を口にして「自殺はしない、自殺となったら絶対に違うので調べてくれ」と岩上安身さんとのインタビューで語っていました。
私は、米山氏という人を知らないので、冷静に経過を見守りたいと思います。

さて、ようやくメディアが、自称文豪の元都知事を叩き出しました。老い先短くなって、引退して何年もたってから叩かれるのは辛そうです。ま、己が因果が身に報い、と、やりたい放題のツケが回ってきただけのことで、これは天の理といえるでしょう。天網恢々、人間、正直に真っ当に生きねばならないものだ、と改めて思い直した次第。岡目八目とはよく言ったもので、この人危ないな、と感じる人は、やはりそれなりのものを受け取る事に必ずなります。しかし、おそらく本人はその危うさを感じておらぬのでしょう。

実家の用事の合間に、グラント書きも毎日ちょっとずつ作業を進め、7割方完成しました。それでも研究室にいないとダメですね。勘が悪くなったような気がします。小さなグラントでも中々、書くのは大変です。同じ書くなら大きなグラントを書く方が良いという人が言うのもわかります。しかも字数制限が辛いですね。字数の関係上、どうしても詳細を端折らざるを得なくなるのですが、端折っていはいけない詳細と、端折るべき詳細というのは、読む人によって異なるものですし。日本人は自明であることはわざわざ言わない奥ゆかしいコミュニケーションの仕方を好みますが、グラントでは奥ゆかしいのはダメですね。読む方はイヤイヤ読んでいるのですから、イヤイヤ読んでいる人でも要点がわかるように、前書きに何が書いてあるかを書いて、続けてその内容を書き、最後に書いたことをもう一度まとめる、三回は言わないと通じません。私の場合は、一度、読んでスッキリ理解できないものは、もうダメという評価になってしまいます。その第一印象が覆ることはまずありません。
シンプルで意義と内容分かりやすいことが第一で、加えて「なるほど」と唸らせるようなポイントが一つ、二つ、それが最低条件ですね。それはクリアしているとは思うのですが。あとは第一印象を良くするための文章や図表のレイアウト、言葉遣い、それを洗練させていけば締め切りまでには、満足できるものになるのではないかと思っています。研究を志した時には、営業職の人を見て大変だなあと同情していましたが、自分がこのようなストレスの多いセールス活動に苦労する日々を送るようになるとは思っておりませんでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする