百醜千拙草

何とかやっています

ウソと圧力

2019-02-19 | Weblog
「『国家の恥』と知事が批判、提訴」という見出しを見て、玉城さんもアベに堪忍袋の緒が切れたのか、と思ったら、カリフォルニア州知事がトランプのことを批判している記事でした。議会の反対にもかかわらず「国境の壁を作る」と駄々をこねて、意見を通すために予算を人質にとり、そして「国家非常事態宣言」を出した事件に関してです。

-- トランプ米大統領がメキシコ国境の壁建設のため出した国家非常事態宣言を受け、西部カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)は15日、「非常事態はでっち上げ」などと反発し、トランプ政権を相手取り近く訴訟を起こすと発表した。賛同する他の州も加わる見通しだという。東部ニューヨーク州の司法長官も声明で「あらゆる法的手段で闘う」と述べ、訴訟も辞さない構えを見せている。--

勘違いの原因は、「国家の恥」といえばアベ政権、の条件反射。しかし、トランプとアベはその人間性がよく似ています。自分が国境の壁を作りたいから大統領権限を使ってゴリ押しするトランプ。そして、そもそも憲法を遵守するべき立場にある総理大臣が自分が変えたいから改憲の旗振りをするアベ。すでに違憲ではないと政府が見解を出している自衛隊を「憲法違反だ」と言いがかりをつけ、「自衛隊隊員の子供が、お父さんは憲法違反、と泣いた」という逸話を持ち出してきては、感情的に改憲を煽るわけですから、トランプの「壁を作らないと、権限で国を止めてやる」という子供じみた脅しと五十歩百歩。ちなみに、アベのこの「お父さん、憲法違反」話、すでに自衛隊は違憲ではない、という政府見解が出て久しいのだから、アベが本来するべきことは、憲法を変えるのではなく、「お父さんは憲法違反ではないから安心しなさい」と説明することでしょう。

まそれはともかく、この似た者同士、アベの方が邪悪さにおいてはトランプの上をいくのではないかと思いますが、二人とも、ウソつきで、エゴが強く、恥知らずである上に、知的能力にかなりの問題があるのにその自覚がなく、倫理観や人間としての高潔さというものを欠き(だから平気でウソをつけるわけですが)、最もリーダーにふさわしくないタイプであることは共通しています。

それから、そのトランプをノーベル平和賞にアベが推薦したとの話を聞きました。笑い話としか思えませんが、アベならやりかねないと思いました。類は友を呼ぶ。「お友だち」は不正をしてでも優遇するネポティスト同士、トランプのためなら推薦もするし、税金で戦闘機も買いまくる、沖縄の民意を無視して辺野古を埋めたてる、、、。

-- 米国のドナルド・トランプ大統領は2019年2月15日(現地時間)、安倍晋三首相からノーベル平和賞に推薦された、と明かした。、、、、
一方、脳科学者の茂木健一郎氏は、
「、、、次なる一手として、紅白歌合戦に出場していただいたらどうか。トランプさんの気分を良くするために日本ができることはまだまだある」
、、、
ノーベル平和賞は各方面からの推薦を受け付けており、年によっては被推薦者が200を超えることもある。なお、ノーベル賞の公式サイトによれば、過去の被推薦者にはあのアドルフ・ヒトラーや、ヨセフ・スターリンなども名を連ねている。--

という記事。

さて、もう一つ、ちょっと心配な話。
アベ、アソーとガースー、永田町Three Stooges。

この連中、毎日毎日、色々やってくれます。官房長官の会見で、唯一まともに仕事をしていると言って良い東京新聞の望月記者、ガースーは相当、煙たいようで、東京新聞に圧力をかけ、会見では官邸報道室長の上村が、望月記者の質問に限って7-8秒ごとに質問妨害をし、ガースーは実質回答拒否を続けてきたわけですが、この官邸のやり方があまりにひどいと、しばらく前には新聞労連が抗議もしました。
しかし、官邸側は、「政府は15日の閣議で、東京新聞の特定記者による官房長官記者会見での質問について「必ずしも簡潔とは言えない質問が少なからずある。今後とも長官の日程管理の観点からやむを得ない場合、司会者がこれまでと同様に協力呼び掛けなどを通じて、円滑な進行に協力を求める」との答弁書を決定した」との話。質問にまともに答えられないから質問の方を抑制しようとする。流石はクズの集まり、恥知らずのアベ政権、逆ギレの閣議決定。以前の「総理夫人は私人である」閣議決定ももアホでしたが、とにかくレベルが低すぎる。

関して、m TAKANO@mt3678mtさん、
「官邸会見での対応」の閣議決定には驚いた。記者に対して今後も「円滑な進行に協力を求める」としているが、そもそも“円滑な進行”を記者会見の前提にすること自体が間違っている。政府が聞かれたくないことも聞く以上“円滑に”進行するはずがない。それが本来の記者会見だ。

澤田愛子@aiko33151709さん、
そのうちに、安倍内閣は「安倍総理は嘘などついていません」という内容の閣議決定をするんじゃないでしょうか。もうやになっちゃうよ、フェイクニュースでも「フェイクではありません」と閣議決定することもあるんじゃない?

こんな圧力に屈するようではマスコミの存在意義はないですが、加えて、官邸は、前川文科省事務次官つぶしの時にやったような人格攻撃を、望月記者に対しても準備しているという週刊新潮の記事。記事では、ガースーが警察組織を使い、望月記者の身辺調査を指示したと書かれています。週刊誌の記事ですから、真偽不明ですけど、あの官房長官の会見を見ていたら、十分ありえるでしょう。事実、前川元次官に関しては身辺調査をした上で読売を使って人格攻撃をしたわけですからね。幸い、東京新聞は全面的に望月記者を守る体制、朝日の一部も擁護。多分、良心のあるマスコミは皆、この汚い官邸のやり方に憤っているでしょうが、記者も生活もある会社員の集まり、マスコミ各社トップの多くはアベの寿司友達、政府広報の広告料を脅しに使われ、飴と鞭で懐柔されていますから、動きが鈍いです。しかし、こんなことを放っておいては、マスコミの意味はないです。権力の走狗となったマスコミは遠からず消えていくことになるでしょう。

ゆみ@yumidesu_4649さん、
この、不当かつグロテスクな報道圧力に、強く反発・抗議したメディアはない。だが、菅官房長官の答弁は事実を歪曲したものであり、見過ごせるものではまったくない。もしこれにメディアが今後も沈黙するようであれば、それはメディアが自殺したと言わざるを得ないだろう。
コメント
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