(月曜日の朝は@若宮駅)
カメラを持って列車を待つ自分の横を、チャリンコに乗った女子高生が走って行く。有給を取って会津に足を向けた自分の目の前で繰り広げられているのは、学生たちがホームで一番列車を待つ至ってフツーの平日の風景。朝のローカル線の小駅で、そんな「日々の暮らしの当たり前」にカメラを向けてみる。会津盆地のど真ん中にある若宮駅、水田の向こうから422Dがやって来た。折しもこの日は月曜日、何となくホームで待っている学生たちも気怠そう。まあたいてい月曜日のこの時間は自分も死んだ魚のような眼をして通勤電車を待っているので、気持ちはとっても良く分かる(笑)。それだけに、「この時間」に趣味に没頭している事のプレミアム感は至高。ビバ有給なのである。
会津若松行き422Dは、若宮発が6:45頃~若松到着が7:20頃と高校生の通学にはやや早い時間のようにも思えるんだけど、生徒によっちゃあ部活の朝練とかあるだろうし妥当な時間設定なのだろうか。そして、列車がホームに着くと同時くらいに、親のクルマで送って来られた組とか直前チャリンコ組とかがぞろぞろとホームに上がってきたりするのも緩くていいな。改札もなく、階段もない駅だからなせるワザ。だけどみんな、もうちょっと早起きしようぜ!(笑)。
客扱いを終えた422Dがなかなか発車しないので、何かあったのかと思っていたら遠くから一人の女子高生が走って来た。おそらくウテシ氏が遠くから駆けて来た女子高生に気付いていたか、ひょっとしたら422Dで一緒に通学している友人が車掌氏に伝えたか。その辺りの遅延情報は、いくらでも友人同士スマホで繋がれる時代でもある。ちなみにこの列車を乗り逃すと次の若松方面は8:30頃までなく、これでは若松到着9:00なので完全にガッコは遅刻確定でございます。
女子高生一人の乗車を待って、422Dの若宮発は手元の時計でM2。都会にいると考えられないようなまったりした光景ですが、地方のローカル線は、クルマを持たない学生と、クルマを運転する事の叶わない老人たちが支えています。そんな最重要顧客に対するこのようなVIP待遇も、まあ程度はあれどやむを得ないものなのでしょう。
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