4/5(火)、社団法人奈良県経済倶楽部(逸正会長)の「火曜午餐会」に招かれ、1時間の講話をさせていただいた。演題は「3つの力(パワー)で奈良を元気に!」。同倶楽部の会報誌5月号に、要点をうまくまとめてくださったので、以下に紹介する。
※トップ写真は平城京天平祭(4/29)

火曜午餐会(4/5)の様子。N先輩に撮っていただいた
奈良まほろばソムリエでもある氏は、奈良を元気にする「力」について、スライドで示しながら、「もてなし力をさらに磨き、情報発信力を高める。そして食の魅力を、自信を持って前面に打ち出すこと」と語った。講演要旨は次の通り。
1.もてなし力
昨年、1300年祭の来場者に、職員やボランティアについてのアンケート調査が実施。平城宮跡で6割以上、県内各地でも4割以上が「満足」との回答を得たそうです。「もてなし力」を具体的な形として行動したことの評価だと思います。
他府県民から「奈良県民は不親切、無愛想だ」と言われてきましたが、本当のところは親切でサービス精神旺盛な方ばかり。引っ込み思案でヨソからのお客さまに慣れていなかっただけ。元々県民には潜在的な愛郷心があります。

史跡頭塔をガイドする「ナント・なら応援団」のメンバー(5/2)
県下の観光ボランティアガイドは1,261人。全国5位の人数。平均年齢は60歳。まだまだ元気なシルバー層がたくさんおられます。元々持っている「もてなし力」。さらに磨きをかけ頑張っていただき、力を発揮していただきたいと思います。
2.情報発信力
情報発信が苦手な奈良県民。PRの必要性を実感していません。「モノさえ良ければいい」「広告はもったいない」という考えを持っています。だからマスコミにも慣れていません。しかし今はPRの時代。特に今年は1300年祭も終わり、自力での情報発信が必要になります。

平城京天平祭(4/29)
論語に「近き者説(よろこ)び、遠き者来たる」(地元の者が楽しめば、遠くから人が来てくれる)。まず地元が楽しみ盛り上がること。マスコミに頼らずとも、今はホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなど個人で情報発信できるツールがあります。私もブログを開設し、奈良の情報を発信。1日約1,500人のアクセスがあります。ブログは最強の広報媒体です。新聞社とテレビ局を一挙に持った気分です。「継続は力なり」。できるだけ頻繁に更新して、お客さまを引きつけることが大事だと思います。
3.「食」の魅力
大和肉鶏(にくどり)、大和牛(やまとうし)、ヤマトポークなどの畜産物。大和まな、大和丸なすなどの大和野菜。どの食材も大変美味しいです。野菜といえば京野菜が有名ですが、元は大和野菜の種を植えたものがほとんどです。

ヤマトポークのタルタルカツ丼650円(社員食堂・4月の丼もの)4/18撮影
伝承料理研究家の奥村彪生(おくむら・あやお)氏曰く「奈良は日本の食文化発祥の地」。清酒、饅頭、奈良漬、そうめん。豆腐や湯葉も遣唐使が持ち込み、日本で最初に作ったのが奈良です。地名がついた食べ物・食材も多く、吉野葛、三笠饅頭、はいばら肉、結崎ネブカ、宇陀金(きん)ごぼうなど、全国に知られています。

大和肉鶏の照り焼き和風三色丼600円(社員食堂・3月の丼もの)3/1撮影
不思議なのは、県民が平気で地元の悪口を言うこと。特にひどいのが「奈良にうまいものなし」との過剰な謙遜。他府県の方は、本気にされます。奈良には美味しい食べ物や食材が多くあります。自信を持って「食の魅力」を全面に打ち出してほしいものです。

60分の話を、こんなにコンパクトにまとめていただき、有り難いことである。最近は、よく講演のご依頼をいただく。「奈良を元気にしよう」という趣旨はいつも同じだが、その時どきの話題や地元の出来事を織り交ぜ、論旨を組み立て直してお伝えしている。こんど講演の機会をいただいたときは、県下の地域おこしの動きや「奈良まほろばソムリエ友の会」の活動などを交えてお話ししたいと思っている。
1300年祭の成功を経て、奈良は間違いなく新しいステージに入った。この勢いで、ポスト1300年事業をやり抜こう!
※トップ写真は平城京天平祭(4/29)

火曜午餐会(4/5)の様子。N先輩に撮っていただいた
奈良まほろばソムリエでもある氏は、奈良を元気にする「力」について、スライドで示しながら、「もてなし力をさらに磨き、情報発信力を高める。そして食の魅力を、自信を持って前面に打ち出すこと」と語った。講演要旨は次の通り。
1.もてなし力
昨年、1300年祭の来場者に、職員やボランティアについてのアンケート調査が実施。平城宮跡で6割以上、県内各地でも4割以上が「満足」との回答を得たそうです。「もてなし力」を具体的な形として行動したことの評価だと思います。
他府県民から「奈良県民は不親切、無愛想だ」と言われてきましたが、本当のところは親切でサービス精神旺盛な方ばかり。引っ込み思案でヨソからのお客さまに慣れていなかっただけ。元々県民には潜在的な愛郷心があります。

史跡頭塔をガイドする「ナント・なら応援団」のメンバー(5/2)
県下の観光ボランティアガイドは1,261人。全国5位の人数。平均年齢は60歳。まだまだ元気なシルバー層がたくさんおられます。元々持っている「もてなし力」。さらに磨きをかけ頑張っていただき、力を発揮していただきたいと思います。
2.情報発信力
情報発信が苦手な奈良県民。PRの必要性を実感していません。「モノさえ良ければいい」「広告はもったいない」という考えを持っています。だからマスコミにも慣れていません。しかし今はPRの時代。特に今年は1300年祭も終わり、自力での情報発信が必要になります。

平城京天平祭(4/29)
論語に「近き者説(よろこ)び、遠き者来たる」(地元の者が楽しめば、遠くから人が来てくれる)。まず地元が楽しみ盛り上がること。マスコミに頼らずとも、今はホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなど個人で情報発信できるツールがあります。私もブログを開設し、奈良の情報を発信。1日約1,500人のアクセスがあります。ブログは最強の広報媒体です。新聞社とテレビ局を一挙に持った気分です。「継続は力なり」。できるだけ頻繁に更新して、お客さまを引きつけることが大事だと思います。
3.「食」の魅力
大和肉鶏(にくどり)、大和牛(やまとうし)、ヤマトポークなどの畜産物。大和まな、大和丸なすなどの大和野菜。どの食材も大変美味しいです。野菜といえば京野菜が有名ですが、元は大和野菜の種を植えたものがほとんどです。

ヤマトポークのタルタルカツ丼650円(社員食堂・4月の丼もの)4/18撮影
伝承料理研究家の奥村彪生(おくむら・あやお)氏曰く「奈良は日本の食文化発祥の地」。清酒、饅頭、奈良漬、そうめん。豆腐や湯葉も遣唐使が持ち込み、日本で最初に作ったのが奈良です。地名がついた食べ物・食材も多く、吉野葛、三笠饅頭、はいばら肉、結崎ネブカ、宇陀金(きん)ごぼうなど、全国に知られています。

大和肉鶏の照り焼き和風三色丼600円(社員食堂・3月の丼もの)3/1撮影
不思議なのは、県民が平気で地元の悪口を言うこと。特にひどいのが「奈良にうまいものなし」との過剰な謙遜。他府県の方は、本気にされます。奈良には美味しい食べ物や食材が多くあります。自信を持って「食の魅力」を全面に打ち出してほしいものです。

60分の話を、こんなにコンパクトにまとめていただき、有り難いことである。最近は、よく講演のご依頼をいただく。「奈良を元気にしよう」という趣旨はいつも同じだが、その時どきの話題や地元の出来事を織り交ぜ、論旨を組み立て直してお伝えしている。こんど講演の機会をいただいたときは、県下の地域おこしの動きや「奈良まほろばソムリエ友の会」の活動などを交えてお話ししたいと思っている。
1300年祭の成功を経て、奈良は間違いなく新しいステージに入った。この勢いで、ポスト1300年事業をやり抜こう!