tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

五條 源兵衛

2011年05月28日 | グルメガイド
台風2号接近のため、5/29(日)開催予定だった「かげろう座」(2011)は、残念ながら中止となった(同日開催予定の「第51回<ナント>萬葉チャリティーウォーク」も中止)。かげろう座のついでに再訪しようと思っていた「五條 源兵衛」(五條市本町2丁目 5-17)をここで紹介しておく。
※料理の写真は5/21に撮影。他は、昨年5/20に撮影させていただいた


門をくぐるとこんな風になっている


回れ右をして、門を振り返ったところ

五條 源兵衛は、昨年(2010年)5月にオープンしたばかりの、古い町家を改装して作られた和食のお店である。これまで2度訪れた(10.5.20と11.5.21 いずれもランチ)。よくよく聞いてみると、ウチの会社のOBのY氏の元自宅だった。「2階でよく麻雀をした」というOBもいた。この町家レストランをプロデュースしたのはアレックス・カー氏である。同氏が会長を務める株式会社庵のHPによると、




陰影礼賛。何だか心が落ち着く

《江戸の町並み残る新町通り。その通りに軒を連ねる築250年の町家レストラン「五條 源兵衛」。地元農家さんのこだわり野菜、手作りの味噌に豆腐、お漬物。レストランから程近い老舗のお酒やお醤油。郷土に残る食の知恵も加えた、五條ならではの豊かな味わいをお楽しみいただけます》。







《新町通りに面した門をくぐると、しっとりとした露地。玄関から通路を抜け、吹き抜けの大梁が見事な土間のテーブル席、ゆっくりくつろぐ掘りごたつの個室、和室から眺めるお庭もご馳走のテーブル席と、様々なよそおいでお客様をお迎えします。玄関やお部屋にしつらえた様々な調度品、スタッフが心を込めて生けた季節の草花もお楽しみください》。





《大和野菜、古代米、地鶏に川魚。こんにゃくの天ぷらにおかいさん(粥)、地元の旬の食材と伝統食を、源兵衛ならではのスタイルでお楽しみいただけます。昼は、五條の食をぎゅっと凝縮したお弁当仕立てのコース料理。夜は、地酒と共にゆっくりとお楽しみいただけるお料理を提供いたします。吉野杉のお箸、町家に残されていた塗り椀・お盆、地元作家の陶器など、器からも五條を味わいください》。


これはすごい、杉の一枚板である



papinさんの「めし ときどき おやつ」(奈良県中心のグルメブログ)でも、好意的に紹介されている。《五條新町をうろうろしていると、和食レストランを発見。その名も源兵衛》《古民家を改装し、雰囲気の良い和食のお店になっています。全てテーブル席で、土間席とこ上がり席。窓から中庭の景色が良いです》《かなり贅沢に3000円のコース。まずは、食前酢。酒ではなく、酢ですよ。梅酢》。


2,200円のコース。中央は湯葉に巻いたわらび。食前酢(サワードリンク)は桜梅酢。割り箸は最高級品・吉野杉のらんちゅう(卵中)


神納川(かんのがわ=十津川村)椎茸、切り干し大根、グリーンアスパラなどの炊き合わせ

《五條新町の街並みによくあう雰囲気いい中、とても満足なランチでした。お酒なしだったせいでしょうか、ポンポンとpapinが食べ進めるペースで出してくれました。papinのペースにあわせてくれたのだと思う。店内、女性客ばかり。やはり女性は、おいしいお店をよく知ってますね》。


お弁当(トップ写真とも)。独活(ウド)酢味噌、タケノコの木の芽焼、クレソンのお浸し、大和肉鶏の味噌漬など


朝に採れたばかりの春野菜

《五條新町にある和食のお店。お昼は、2200円と3000円の2コースでした。暖かみと笑顔溢れる接客。店内、全てテーブル席の様子。土間席と畳席があります。平日昼間でしたが、半分以上席が埋まっていました。もちろん女性客ばかりですが 週末や、外したくない方は、予約が無難な様子。お店にいたる前に、駐車場あります。落ち着いた良い雰囲気の中で、丁寧な和食が楽しめます。五條新町散策途中もよし、ここだけのために食べに行くのもありだと思いました》。


ご飯は赤米(古代米)


葛餅は作り置きなのか、プリプリ感がなくて残念だった

料理の特徴は、とにかく野菜が美味しいことだ。料理長の中谷暁人氏は、お店のHPに《在来種を守り育てたり、100種類以上もの、色とりどりのやさいを育てている農家さんに支えられています。宝の味がチカラ強く「郷土の味をかっこ良く」の主役です。元気な五條のやさい達が待ってます》。


重厚な外観

昼(2,200円と3,000円 11:00~12:30と12:30~14:00の2部制)、夜(3,500円と5,000円 17:00~20:30 要予約)ともコース料理のみだが、追加もできる(牛肉、夏のハモ、秋の松茸、冬のフグなど)。雰囲気抜群、野菜中心のお料理は美味しくてヘルシー。昼は予約なしでも可能だが、人気店なので予約が無難である。1周年を迎えてますます人気のこのお店、ぜひいちどお訪ねいただきたい。
※食べログの同店サイトはこちら。お店へのアクセスはこちら
コメント (2)
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かげろう座2011が、5/29(日)に開催されます!(Topic)

2011年05月28日 | お知らせ
※注意 かげろう座(5/29)は
台風接近のため、中止となりました!

「自由市場 かげろう座」は、毎年1回(5月の最終日曜日)、五條の旧市内で開かれるフリーマーケットである。19回目を迎える今回は、「東日本大震災復興応援イベント」と位置づけ、5/29(日)に開催される。五條市のHPによると《新町通りには江戸時代に建築された民家が数多く残っており今なお歴史的な街並みが形成されています。この街並みの保存を考える自主活動団体「新町塾」は新町どおりの活性化と街並みをアピールするため活発な活動をしています》。
※画像はいずれも、かげろう座のホームページより拝借

《その活動の一環として年に一度開催される自由市場「かげろう座」では、市内を始め県内外から手作りの木工工芸品、手芸品やリサイクル品など様々な店が通りの軒先に連なり、往時の賑わいをよみがえらせています。また、民家では乙女文楽・津軽三味線・琴や尺八の演奏も行われ、江戸時代の風情を伝えます。そして、出店数の増加に伴い今では新町通りだけではなく、JR五条駅から新町通りに至るまでの駅前商栄会通り・商励会通り・えびす通りにも数多くの出店やイベントが繰り広げられています》。以下、かげろう座のHPから引用する。


   
日  時: 平成23年5月29日(日) 午前10時~午後4時  
場  所: 奈良県五條市 新町通り・エビス通り・商励会通り 合計約2.5Km( 徳川吉宗も通った道)
上記通りの町屋の軒先・空き家・駐車場等  
駐車場: 臨時駐車場を設置します。  

テ-マ: ”こうかん ”・・・新町通りという巷間で、好感の持てる好漢による交換と交歓・・・

趣 旨: 江戸時代の町並みとして知られる五條市・新町通りは、かつて宿場町として大変栄えにぎわいました。当時のにぎわいを再現し、通りの活性化をはかりながら、この町並みを多くの人達に見ていただき、その良さをアピ-ルする事、さらに各種団体の活動の場を提供しかつ応援する事を目的としています。

内 容: 新町通りの町屋の軒先を借りて、手作り産品を中心とした品物の展示・販売 (フリ-マ-ケット)を催すと共に、大道芸・古典芸能等忘れられようとしている古きよき文化の再発見の場となり、参加者や出店者との交流交歓をはかります。今年も、会場内で、いろんなイベントを催す予定をしています。

主  催: かげろう座2011実行委員会(主体:新町塾)  
後  援: 五條市・五條市教育委員会・五條市自治連合会・五條市商工会・五條市観光協会・吉野川活性化プロジェクト(いずれも予定)  
協  賛: 奈良県国民年金基金・奈良県高圧ガス保安協会五條支部(いずれも予定)

大和吉野川の自然学
御勢久右衛門編著
トンボ出版

「かげろう座」という風変わりなネーミングの名付け親は、ウチの親戚の故・御勢久右衛門(ごせ・きゅうえもん 元奈良産業大学教授)である。《かげろう座』の名前の由来 五條市の吉野川近辺にしか生息しない蜻蛉(かげろう)がいます。この蜻蛉を故御勢久右衛門先生が「五條蜻蛉」と名付けられました。また、楽市楽座は、織田信長や豊臣秀吉によって都市商業政策として、領国内の市場が享受してきた諸権利を承認し、城下町の繁栄をはかったものです。この「五條蜻蛉」と楽市楽座の「座」をもじって『かげろう座』と名付けられました》。

《かげろうは、トンボの古名「蜻蛉」でもあり、常に前向きに飛びます。そして、かげろうは、「陽炎」でもあり、大気や地面が熱せられて起こる現象です。これらのかげろうの意味のように、常に前向きの姿勢で熱い心をもって取り組んでいくという心意気が込められています》。

かげろう座を運営するのは、「新町塾」(代表:山本陽一氏)という地域おこし団体である。この団体の活動は、NPO法人奈良元気もんプロジェクト編『結び会(むすびえ) もうひとつの奈良観光』にも紹介されている。新町塾のHPによると《新町塾は、自分たちの住んでいる「まち」の成り立ち、発展、歴史のかかわりを知り住民各自がそれぞれの立場でそれぞれの意見・考え方・疑問点について、皆で話し合える場をつくろうという事で、新町通りに住む若者10数名により、平成2年に発足しました》。

結び会 ― もうひとつの奈良観光
奈良元気もんプロジェクト
ビレッジプレス

《まず「まち」の歴史等について講師を招いて勉強会をしたり、他のまちづくり団体と交流会を行ったり、先進地視察を行い、客観的な目で「まち」を見つめ直しています。次に行動として、新町通りにある電柱やフェンスを町並みにあうように色を塗り替えたり、奈良県や五條市のご支援を得て、街灯を町並みにマッチするものに付け替えをしました。また、かつて宿場町として栄えた当時のにぎわいを再現し、通りの活性化を図りながら全国でも、もっとも古いと言われているこの町並みを多くの人たちに見てもらって、町並み保存への機運づくりにつなげようと、年に1度、町並みの通りの軒下を使って、フリ-マ-ケット「かげろう座」を開催しています》。

《この「かげろう座」では、県内外から手作り品を中心とした、木工品・ガラス細工・手芸品・やリサイクル品や軽食のお店が並び、また、琴の演奏・人力車・バンド演奏や名物の柿の葉すしの実演等が行われ、市民だけでなく、市外県外からも多くの方が来られ、年を重ねるごとに五條の代表的なイベントの1つとなっています。我々の活動の基本理念は「か・き・く・け・こ」(感動・興味・工夫・経験・行動)です》。

かげろう座が初めて開催された1993年(平成5年)6月6日の出店者は約80店舗、買い物客は約2,000人だったが、昨年(第18回 5/30)は、出展者約450店舗(5.6倍)、買い物客は約68,000人(34倍)と激増した。まさにトンボのように前向き、陽炎のように上向きなのだ。

私はこれまで参加したことはなかったが、今年は、いちど覗いてみようと思っている。新町塾の皆さん、どうぞよろしく!
コメント (2)
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