tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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今井町並み散歩(21012)、いよいよ近づく!(Topic)

2012年05月03日 | お知らせ
今年(2012年)の「第17回 今井町並み散歩」は、5月12日(土)~20日(日)の9日間にわたって実施される。12日からの町かどアートでは、アートと静かな町のたたずまいを楽しめ、町衆市(展示即売)が始まる19日(土)と茶行列の20日(日)には、古(いにしえ)の今井の賑わいが体感できる。

先月、若林稔さん(今井町町並み保存会会長)から、こんなメールをいただいた。《お陰さまで恒例の今井町並み散歩は今年も第17回目を迎える日が近づいてまいりました。昨年はマスコミ各社はじめ関係の皆様がこぞって事前報道に鋭意努めていただき、期間中5万人、最終日には3万人をお迎えして大成功の行事を開催出来ました。有難うございました》。昨年の様子は、当ブログ記事「今井町並み散歩、好評裡に閉幕!」で紹介させていただいた。

《今年の今井町並み散歩は5月12日から始まる町かどアートで幕を開け、19日(土)20日(日)の恒例イベントでピークを迎えます。つきましては、今年も皆さまの広報力をお借りしてPRいただき、たくさんの御来町で開催いたしたく、ご協力のほど、よろしくお願いいたします》。20日の「今井六斎市」(フリーマーケット)は、かつてない大規模なものとなるそうである。以下、若林さんのブログ「梅香のつれづれ日記」から、このイベントの見どころをピックアップする。


写真は昨年の町並み散歩(2011)と今年の準備風景。すべて
吉田遊福さんの撮影である。遊福さん、有難うございました!

大震災1年後の東北から 再興への粘り強い長い道のりを懸命に歩まれている報道を聞くごとに、被災せずに暮らせる幸せを感謝し、保存すべき尊い町並みを守る我々に何ができるかを新たに問いかけ、力を一杯出し切れるイベントにしたいと企画しています

第17回今井町並み散歩 今井宗久をとりまく茶人たち

テーマ 絆で結ぶ商いと文化
平成24年5月12日(土)~20(日)午前9時から午後4時まで


コンセプト お茶に代表する諸文化が今井に根づいた中世の今井町、人と人とを結びつけるその基盤となったのは、商いの隆盛にある。商いとは単純に物の売買だけでなく、その生産地の思い、息づかいさえも届けてくれるものでなければならない。これは今を生きる私たちだけでなく、過去の人たちとを結びつけることが出来る今井町ならではの商いの方法であることをこのイベントを通じて発信したい。



19日(土)20日(日)限定で開催するイベント    
重要文化財及び伝統的建造物の内部公開
【時間】午前9時~午後4時
 
名工の館 大和の匠
【内容】伝統の技術を継承している匠たちの技を紹介します。
【出品者】寧楽友禅 橋爪公志氏、奈良筆実演 田川欽三氏・田川知世氏
【会場】音村家
【時間】午前9時~午後4時

箏・尺八の演奏
【内容】箏・八の演奏で雰囲気をかもしだします。
【演者】橿原三曲協会
【場所】高木家

今井町衆市
【内容】今井町がかつて商都であったことを物語る品々を展示・販売することでこれからの今井町の商いを考えていく。
【時間】午前10時~午後4時30分
【場所】順明寺

大和今井の茶粥
【内容】古くからの伝統食で、飽食の時代の今だからこそ、そして大和の今井でこそ見直してみたい食の一つとして復元しました。茶粥は今井では昔から日常的に食べられていました。お茶に関する色々な取組みの一環として、町家のかまどに火を入れ、見世物にとどまらず、茶粥を再発見したいと思います。
【時間】19日:正午、午後1時30分 20日:午前11時、午前12時30分、午後2時
(計5回)
【場所】今井まちや館
【限定食数】1回40食(19日80食、20日120食 計200食)
【茶粥代】700円

ふとん仕立て実演
【時間】午前9時30分、午後1時30分(計2回)
【場所】吉田寝具店

今井の商い展
【時間】午前9時~午後4時
【場所】尾崎家



20日のみ開催するイベント
町並み散歩「オープニング・セレモニー」
【時間】午前9時40分~
【場所】旧南口門前(保育所の運動場)
【来賓】橿原市長ほか約25名

茶行列
【内容】今井町にゆかりの今井宗久とお茶をテーマに、その時代の衣装に扮して、今井町を歩きます。呈茶席にてお茶をよばれる。今年も堺から2日間かけて徒歩にて来町。出迎え隊を組織。
【出演人員】午前/午後 各26名 合計52名
【募集】一般公募
【出演者】今井宗久、織田信長、千利休、豊臣秀吉、津田宗及、町衆、十職、付き人、飛脚、瓦版売り
【出発】午前10時と午後2時の2回 旧南口門から出発
【コース】町内指定コース

※現在、茶行列に参加してもらえる「男性」(8名程度)を募集中だそうだ(衣装は貸してもらえる。女性は募集終了)。奮ってご応募ください!



わかば会呈茶席
【内容】お抹茶を味わっていただきます。
【時間】午前9時~午後4時
【場所】今井景観支援センター
【お茶代】500円



今年の六斎市に向け、出店者の区割り表を作る

今井六斎市
【内容】六斎市は室町・江戸期の時代に毎月6回定期的に開かれた市であり、商人の町、今井町のありし日のにぎわいを感じつつ個性豊かな物品をつくられた出店者、また参加者との心のふれあうコミュニティの場とし、商品の販売、購入だけでなく、ともに遊ぶ市とする。
【時間】午前9時~午後4時
【場所】御堂筋
【出店数】総区画数197区画、141店舗(昨年実績)
【出展品目】手芸、陶芸、木工、絵画、食品、リサイクル品などの手作り品を中心としたもの、地場産品。

駐車場(20日のみ)
【場所】今井小学校運動場、橿原市役所東駐車場
【時間】午前7時~午後5時
【お問い合わせ】今井まちづくりセンター 電話0744-22-1128



たくさんの幟(のぼり)を作る

なお、19日と20日には、研ぎ師(移動式の刃物屋さん)の「砥(と)んぺい」(近藤純平さん)が来町される。近藤さんは堺で刃物研ぎの修業をされ、大阪市内を回って刃物の研ぎ直しをされている。包丁800円、ハサミ・バリカンは1,000円で研いでもらえるのだそうだ。

上記のほか、12日(土)~20日(日)に開催される「町かどアート」の詳細などは、「梅香のつれづれ日記」をご覧いただきたい。若林さんは「イベントは最終の土日(19~20日)だけではなく、12日から始まっていることをもっと知っていただきたい」とおっしゃっている。

なお5/15(火)には「着物で町中散歩」というイベントもある。@500円~1,000円で着物を借り、重伝建の町並みを闊歩しよう、という企画で、良い記念写真が撮れそうである。どんどんご応募いただきたい(今井まちづくりセンター 電話0744-22-1128)。今年はNHKの生中継や奈良テレビからの取材要請があるそうなので、これから本番にかけて、マスコミでも話題になることだろう。千葉大学の学生も、10人以上がお手伝いに来られることになっている。


電波の状況をテストするNHKの中継車

今井町では、今年「地域プランナー・コーディネータ養成塾」(第6期)に通っておられる皆さんが2日間の実習として、周辺道路の草刈りなどに従事されたおかげで、驚くほどきれいになっている(従来は若林さん1人で10日ほどかかっていた)。若林さんはその様子をFacebookに《6期生の皆さんと今井研修に取り組んでいますが、初日は迷い、2日目から作業指示を出して協働、そして突き放し(塾生のみの行動)、まとめの観察、そんなパターンで来ましたが、みんなすごーい。まず、熱がある、そして楽しんでいる。時々誰かが注意事項を差しこんで、冷静に自分を見つめなおして、そしてまた楽しんで、地域の空気をつかんでと、いい流れになっています。嬉しいです》と書いておられる。

昨年は最終日だけで3万人集めたというから、これは県下有数の一大イベントである。昨年は最終日にお訪ねしたが、町内の道路は心斎橋状態で、行列を追って移動するのが大変だった。茶行列(仮装行列)は「絵になる」ので、たくさんのカメラマンが競ってシャッターを切っていた。ぜひ皆さん、今年も「今井町並み散歩」にお出かけください!

コメント (3)
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