tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

南都銀行の万葉ウォーク(王寺・三郷方面)、6月3日(日)開催!(2012Topic)

2012年05月29日 | お知らせ
恒例の「<ナント>萬葉チャリティーウォーク」(第53回)は、6月3日(日)に王寺町・三郷町周辺の万葉集の歌枕を訪ねる。ご案内役は万葉学者の坂本信幸氏で、参加費は無料である。締切日は明日(5月30日)なので、即、最寄りの南都銀行へ足をお運びいただきたい。同行の記者発表資料によると、

6月3日(日)、「<ナント>萬葉チャリティーウォーク」を開催
~初夏の竜田、大和川周辺をウォーキング。参加者募集中!~

南都銀行(頭取 植野康夫)は、平成24年6月3日(日)に『第53回 <ナント>萬葉チャリティーウォーク』を開催します。同ウォークは、昭和63年11月のスタート以降、毎年春と秋の2回開催しており、第53回となる今回は、「王寺・三郷町」周辺をウォーキングします。(大和川ふれあい公園~達磨寺~片岡神社~放光寺~孝霊天皇陵~烏山公園~龍田大社)

「<ナント>萬葉ウォーク」は、当行が創立70周年を迎えた平成16年11月の第38回から「チャリティーウォーク」とし、参加者の人数に応じた金額を当行から「社会福祉法人 奈良県社会福祉協議会」に寄付しています。万葉集ゆかりの地である竜田・大和川周辺を、講師によるわかりやすい講話に耳を傾けながらウォーキングしてみませんか。詳細は以下のとおりです。

1.内 容
開催日 平成24年6月3日(日)午前9時00分集合〔雨天決行(荒天中止)〕
コース 王寺・三郷町方面(約8km・約6時間)
大和川ふれあい公園(集合) ⇒ 達磨寺(だるまじ)〔講師講話〕⇒ 片岡神社〔講師講話〕⇒ 放光寺(ほうこうじ)〔講師講話〕 ⇒ 孝霊(こうれい)天皇陵〔講師講話〕 ⇒ 烏山公園(休憩)⇒ 大和川ふれあい公園(昼食)⇒ 龍田(たつた)大社〔講師講話〕(解散:午後2時30分頃予定)
講 師 高岡市万葉歴史館館長・奈良女子大学名誉教授 坂本 信幸 氏
(万葉学会編集委員、奈良県立万葉文化館評議員等を務めておられます。)

2.申込等
受 付 <ナント>の本支店窓口
*窓口備え置きの申込書(チラシ兼用)に必要事項をご記入のうえ、
窓口にご提出ください。
締切り 平成24年5月30日(水)
参加費 無 料
持ち物 弁当・水筒・敷物・雨具等(各自ご持参ください)

※本件に関するお問い合せ先
営業統括部 萬葉サークル事務局 TEL:0742-27-1554


いかがだろう。この辺りは、なかなか並みのツアーでは訪れない「かくれ名所」である。私はこの日、別の用事があって参加できないのが、とても残念だ。達磨寺と龍田大社は『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』にも載っているので紹介する(三郷町の「龍田大社」と斑鳩町の「龍田神社」を混同してはいけない。「三大イカ神」と覚えよう)。

達磨寺(北葛城郡王寺町本町) 
『日本書紀』推古天皇二十一年(六一三)の条をはじめ、諸書に見える片岡山飢人伝説を由来として、聖徳太子創建の寺院に列せられる。太子が斑鳩から磯長谷へ向かう途中、飢えて倒れた男に衣服を与えたが、後日亡くなったことを聞き、墓を造り丁重に葬らせた。

ところが、数日後に飢人の遺体は衣服を残して消え去り、太子はその男が真人であったことを悟るという筋である。後世、この真人こそ達磨大師であるとする説が起きて達磨寺の由来になった。境内には横穴式石室をもつ三基の古墳(一基は本堂の基壇)が残り、それが飢人の墓であるという伝承がある。

龍田大社(生駒郡三郷町立野南) 
祭神の天御柱神、国御柱神は、伊邪那岐・伊邪那美二神の子神である風神、志那津比古神・志那津比売神の別名。二神はそれぞれ天地自然を支える風の霊、風を司る神として『日本書紀』巻第二十九に、天武天皇四年(六七五)四月四日「風の神を龍田の立野に祠らしむ」とある。

また『延喜式』の龍田風神祭の祝詞には、数年続きの五穀不作があり卜事を行うと、龍田の立野に宮を祀るならば五穀を豊にするとの託宣があったとある。『日本書紀』によると、天武天皇は四月と七月に都合十九回、持統天皇は十六回遣使奉幣している。現在も七月には風鎮大祭を執り行っている。


王寺町では、いよいよ昨年、「王寺観光ボランティアガイドの会」(阪本光弘代表)が発足した。ガイドも現在募集中である。同会のHPによると《王寺町は記紀・万葉集に詠われた聖徳太子ゆかりの飢人伝説「達磨寺」をはじめ、桃太郎伝説のお父さんの「第7代孝霊天皇陵」や日本最古のため池「芦田池」等、社寺仏閣、古墳、遺跡が点在。川・山・公園と自然にも恵まれ、古代から現代にかけて、5km四方の狭い町域内に史跡、歴史と伝説、自然等が密集した新しい平成の観光地です。王寺をめぐるなら、観光ボランティアガイドにおまかせ下さい》。

同会では「JRふれあいハイキング」として、9月25日(火)、「聖徳太子ゆかりの片岡の里を訪ねて 記紀万葉のロマン・王寺の里ウオーク」の参加者を募集している(参加費 200円)。「古事記完成1300年」の追い風に乗り、大いに王寺町を売り出していただきたいものである。 

皆さん、ぜひ「<ナント>萬葉チャリティーウォーク」(6/3)、「JRふれあいハイキング」(9/25)で、王寺・三郷の里を満喫してください!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする