tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

AFS(高校生の交換留学財団)で、ホストファミリー募集中!

2012年05月19日 | お知らせ
NOVAは駅前留学だが、AFS(American Field Service)は「10代留学」である。Wikipedia「エイ・エフ・エス」によると《高校生の交換留学を主な活動とした、国際教育交流団体。日本における活動は公益財団法人AFS日本協会が行っている。高校生交換留学制度としては1947年開始と世界で最も歴史が古く、世界50カ国以上にネットワークを持っている(2012年現在)。本部はニューヨーク。 ホストファミリー、留学生のサポート、オリエンテーションの運営など、主な活動がボランティアによって支えられている非営利組織である》。
※トップ画像と動画はAFS日本協会のHPから、末尾のパンフレットは同大阪事務所制作のものを拝借

《留学生一人ひとりにボランティア相談員がつき、プログラム期間中を通して留学生の適応を見守る体制になっている。また、緊急時の連絡は24時間体制になっているため、留学先で災害が起こった場合などもAFSを通して安否を確認できるようになっている。 出発前、留学中、帰国後にオリエンテーションが実施される。特に出発前のオリエンテーションは同時期に留学する高校生の情報交換の場ともなっている》。

AFS JAPAN~Connecting Lives, Sharing Cultures~


「過去のAFSプログラム参加生」のリストがWikipediaに出ていて、これはすごい顔ぶれである。川口順子(元通産官僚・政治家)、小西克哉(国際ジャーナリスト)、塩崎恭久(政治家)、竹内まりや(歌手)、鳥飼玖美子(同時通訳者)…。私の周辺では奈良女子大学生活環境学部のM教授が過去の参加生で、現在は、AFS日本協会奈良支部長を務めておられる。

AFS日本協会のHPには、海外から日本に来た留学生の手記が出ていて、これがとても興味深い。そのうちの1つを抽出して紹介する。これはタイのイヴさん、「2011年夏から半年間、広島県に滞在 滞在4ヵ月目のレポート」である。

初めは心配でした。なぜなら日本のことをしらなかったからです。日本語を読むことや書くことや聞くことができませんでした。「どうすればよいのだろう?」と心で思っていました。幸せなことに、ホストファミリーと日本の学校とAFSのボランティアが日本語を教えてくれました。今私は漢字をたくさんおぼえました。がんばりました。

私のホストファミリーは江田島にすんでいます。家はお寺です。私はびっくりしました。なぜなら、タイのおぼうさんはけっこんしません。それにタイのお寺はしずかです。しかし日本ではちがいます。でも私はわかりました。そして日本の家族はたのしかった。今まで私はホームシックがありません。

私は料理がすきです。そして私は日本の料理をならいました。今私は日本のごはんにほれました(太ったけれど私は気にしません)。私のホストファミリーはタイ料理を食べました。

おばあちゃんがおちゃをたててくれたら私はそのおちゃをのみます。おいしかった。私は古い日本のうたをうたってみました。私はおもちをつくりました。私はタイの文化やダンスをたくさんつたえました。みんなたのしんでくれました。いつかみんなにタイにきてほしいです。

10月と11月に、タイではこう水がありました。私の町は大丈夫です。しかし、私のホストファミリーや友達や学校がこう水について私にたずねました。私はこたえて、そのこう水についてきにかけてくれたことにかんしゃもしました。2月に私はタイにかえります(かえりたくない!)時間がはやくすぎていきます。チャンスがあれば、私は日本へもう1どきたいです。奨学金のチャンスをもらってかんしゃしています。


AFS WAVE 日本人留学生の声 145



スマート観光推進機構(大阪Myまち遊び)にお務めのHさんの子供さんは、3人ともAFSで10代留学を経験された。以前、とあるメーリングリストにこんな文章を寄せられていた。

AFSは、第1次世界大戦の野戦病院のボランティアを発祥とし、若者に異文化体験をさせることが戦争の抑制につながるとして、世界の高校生留学を支援している。

長女はアメリカに、次女はスイスに、末っ子の長男はオーストラリアに留学した。ホストファミリーの家庭で1年間お世話になり、誰一人、日本人がいない高校で勉強してきた。手紙は1ヵ月に3通程きて、さも親父との交換日誌のようだった。そして元気で頑張っている趣旨の内容が書き込まれていた。

帰国後、こっそり娘の日記を見た。すると心の底から語れない悩みや、勝手の分からない学校生活に、トイレで泣きながらサンドイッチを食べたとの記述もあった。でも、帰国後の娘は逞しく成長していた。

多分、ホストファミリーに気に入られようとして家事も頑張ったのだと思う。友人に精一杯のもてなしの気持ちで、ゆかたを着て日本舞踊を舞ったのだと思う。大切なのは相手を思う気持ちを持つことだ。そして相手を理解することだ。異文化交流はまちがいなく人間を成長させる。

ただ、今の日本の若者は苦労してまで留学をしようと思っていない。確実に留学する学生数が減少している。また、海外からの留学生を受け入れるホストファミリーのなり手も減っている。もう一点、大きな問題がある。海外に留学した学生が帰国した時に、就職として受け入れる企業が少ないことだ。

訪日留学生も同じ苦労をしてきた。1年ほど前から訪日留学生の企業の受入態勢も良くなったようだが、さらに改善されなければならないと思う。留学は、単に学業の世界だけではない苦労がある。そして喜びがあり、成長がある。このように成長した若者を有効に活用しないのは、社会として損失である。


AFS WAVE ホストファミリーの声 201



元ホテルマンとして海外でも活躍された安村英明さんから、こんなメールをいただいた。奈良県下でAFSの留学生を初めて受け入れたのが安村宅だったそうで、そのご縁で、現在AFS日本協会奈良支部の幹部(CR開発担当)を務めていらっしゃる。

アメリカ・ミルウオーキーの Mr. Donald T. Rodenは、奈良市立一条高校外国語学科に留学。短期でしたが毎日が楽しい思い出ばかりで、その経験が発端となり、小生は国際派に走った人生となりました。Donは数年後、京都大学に一年留学し、その後ニューヨーク大学教授(東洋歴史学)となり、小生のホテルでの国際セールス時は、年2回ニューヨークで親交を深めておりました。私のAFS奈良支部での経験はまだ1年も経っていませんが、寄付金も賛同してくださる企業、協会団体も増えつつあります。そして小生の後輩からも、お手伝いの申し出があり、うれしい限りです。


私には海外留学の経験はないが、学生時代、初めて海外旅行に行ったときの体験は、今でも鮮やかに甦る。飛行機嫌いの父親の代わりに、業界団体の視察団に加えてもらい、カナダとアメリカを1週間ほど訪ねたのであるが、見るもの聞くもの食べるものすべてが新鮮で、カルチャーショックとはこのことか、と思い知った次第である。最近は留学どころか、海外旅行をする若者が減っているが、海外経験は若いときにしてこそ、生きてくる。私の周辺で「海外に行ってきた」というのは若い職員ではなく、シルバー層ばかりである。豪華客船による世界一周クルーズは「動く老人ホーム」と陰口をたたかれている。だから私は「若者は海外へ、シルバーは奈良へ」と唱え続けている。

AFS WAVE ホストファミリーの声 223



閑話休題。AFS日本協会では、現在、春から秋にかけて来日する留学生を受け入れてくださる「ホストファミリー」を募集している(期間は6週間~1年)。同協会のHPには《AFSでは、日本を肌で感じたいと思っている多くの若者を、家族の一員としてホームステイで受け入れてくださるホストファミリーを募集しています。日本にいながら多様な価値観や文化を共有できる、素敵な体験をしてみませんか?》とある。AFS日本協会大阪事務所のパンフレットには

ホストファミリーの条件は?
●海外からの高校生(留学生)を家族の一員として温かく迎えてくださるご家庭
※ご家族の方との相部屋でもかまいません
●ボランティアで留学生を受け入れ、食費を含む生活費を負担いただけるご家庭
※AFS生のために特別な献立をご用意いただく必要はありません。普段召し上がるものに1人分追加してご用意下さい
●通学費・医療費はAFSが負担、小遣いは留学生本人が負担します


■お問い合わせ先■
公益財団法人AFS日本協会 大阪事務所
〒564-0027 大阪府吹田市朝日町3-405
TEL 06-6317-3955(月~金/9:00~17:00)
E-mail info-osaka@afs.or.jp Web http://www.afs.or.jp/


なお日本人のホストファミリーが外国語を話せなくても、全く問題はない。留学生が、日本語を話すからである(留学生は日本語を学ぶために来ているのだから)。聞くところによると、奈良県下でホストファミリーを務めてくださるご家庭は、他府県に比べてとても少ないのだそうだ。ぜひ、たくさんのご家庭で、海外からの10代留学生を受け入れていただきたいと思う。

コメント
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