tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良は清酒発祥の地(「奈良まほろば館」特別講話)

2014年03月15日 | 奈良にこだわる
2/24(月)、東京・日本橋三越前の「奈良まほろば館」で、「まほろばソムリエの深イイ奈良講座・特別編」として「奈良とお酒の深イイ関係を解き明かす!」という講座を実施した。奈良が清酒発祥地であること、今も奈良酒はとても美味しいということをPRするのがねらいだった。同館のHPには
※私が写っている写真は、同館のK課長に撮っていただいた


杉本社長の写真は、私が撮影した

奈良は清酒の発祥地。奈良通・酒通のお2人を講師に迎え、日本酒の歴史・製法から選び方まで、存分にウンチクを語っていただきます。奈良の銘酒(180ml)1本のプレゼントなど、サプライズあり!

1.日時・演題
 平成26年2月24日(月)14時00分~(1時間半程度)「奈良とお酒の深イイ関係を解き明かす!」
2.講師
 鉄田憲男氏(NPO法人奈良まほろばソムリエの会専務理事)
 杉本憲司氏(有限会社ももたろう取締役社長)




と、紹介していただいた。歴史は私、製法や選び方・飲み方は有限会社ももたろうの杉本社長、という分担だ。講演会場での試飲、お土産(カップ酒)、日本酒造組合中央会から苦労して取り寄せた各種資料の配布などの特典もつけた。参加費用は、資料代として@500円。「平日なので、参加者が集まるかな」と危惧したが、募集を開始してまもなく定員(70人)に達し、とても驚いた。

当日は、杉本社長のお知り合いの女性がお2人、手伝ってくださった。お1人は都庁の職員さん、もうお1人は「大倉山 Dining&Bar Kinaco」(横浜市港北区)のオーナーさん。「Kinaco」に置いている日本酒は、すべて奈良のお酒だそうで、これは一度お邪魔しなければ…。



試飲に出したお酒は美吉野醸造(吉野郡吉野町六田 )の「吟のさと しぼりたて」、プレゼントしたカップ酒は奈良豊澤酒造 (奈良市今市町 )の「黒松 貴仙寿」(180ml瓶)で、いずれも評判は上々だった。1階の販売店に用意していただいた奈良酒も、売れに売れた。当日の模様は、奈良新聞(3/11付)に「奈良は清酒発祥の地 東京でまほろばソムリエ講座」として紹介された。



以前、私がFacebookに「奈良は清酒発祥の地」と書いたところ、多くの方から「初耳だった」という声を聞いた。しかも伊丹市に「清酒発祥の地」という記念碑があるというニュースも飛び込んできたので「これはいけない」と、東京での奈良酒講座を思い立った。山と渓谷社刊『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』の「清酒」(特産品)には、

酒の歴史は古く、平城京から出土した木簡にも造酒のことが書かれている。長い間濁り酒だったが、室町時代に清酒が造られ、この上が無いと「無上酒」とまで呼ばれた。この清酒を造ったのが正暦寺(しょうりゃくじ)。日本の清酒の起源はここから始まる。「菩提酛(ぼだいもと)」と呼ばれる酒母は奈良盆地の米、菩提山川の清らかで豊かな水によって生まれた。

戦国時代はかなりの量が造られ、武将たちは競って求めたという。武田勝頼を滅ぼした徳川家康を信長は「南都諸白」でもてなし、秀吉が吉野山で花見の宴を張った時も「南都諸白」。奈良正暦寺の僧房酒は天下一の酒として知られていった。近年、昔ながらの酒母造りが正暦寺で復活、「菩提もと」を使った地酒が造られている。


正暦寺は奈良市菩提山町にある古刹で、境内は「錦の里」と呼ばれるほどの紅葉名所だ。奈良市は「日本酒で乾杯条例」を作るほど、奈良酒の普及に力を入れている。今回の講座は、「毎年恒例の行事にしてほしい」という声が上がっているので、ぜひ継続したいと思っている。

杉本社長、K課長、大変お世話になりました、有難うございました!

[ P R ]
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