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真田丸(15)秀吉

2016年04月22日 | 真田丸(NHK大河ドラマ)
日曜日(4/17)のNHK大河ドラマ「真田丸」は「第15回 秀吉」だった。NHKのHPからあらすじを拾うと、

秀吉は初めて出会った信繁(幸村)をなぜか連れ歩く。戸惑う信繁。実は秀吉は(真田)昌幸が上洛の命令に従わないことにいらだっていた。徳川家康が再び真田を攻めようとしていることに対し、上杉景勝に昌幸を助けてはならぬと命じる秀吉。秀吉が正室の寧たち家族とともに無邪気にはしゃぐ裏で自分の故郷と一族を窮地に追いやろうとしていると気づかない信繁は…。


これら2枚は4/6(水)、桜満開の大阪城で撮影、その他はNHKのホームページから拝借

桂文枝演じる千利休に、秀吉は「(上杉景勝の様子を見て)どう思った?」と聞くシーンがあった。秀吉が利休をそのように利用していたことが見て取れ、逆に利休のそのような鋭さがのちに秀吉に疎(うと)まれ、死に追い込まれるのだな、ということが分かる。

また「天正かるた」を使った神経衰弱にはしゃぐ秀吉は、茶々が隣室の美青年(立花権三)とアイコンタクトしていることに気づき、心の中でメラメラとと嫉妬の炎を燃え立たせる。それに気づいた信繁は驚愕。このように、この回では秀吉の二面性がよく描かれていた。では恒例により、藤丸タダアキさんの感想をFacebookとブログから引用しておく。



真田丸を録画で見たので、アップするのが遅くなりました。秀吉は家族の中の自分としての素顔と政治家としての顔を使い分けます。信繁は翻弄されていきます。しかし、なんでこんなに真田丸のことを書いているかというと、昔から真田幸村が好きだったんです。関連書籍は20冊ぐらいは持っています。

真田丸の感想・15話について書きました。大坂についた真田信繁は秀吉に翻弄されます。秀吉は人間としての素の部分と政治家としての仕事の部分をうまく使い分けて見せます。
きりなどはすっかり人間の素の部分しか見ることができないですね。日本の社会はほんの一握りの時代を除けばやはり男社会だったと思います。真田丸の感想ですが、15話のポイントは秀吉の素顔と政治家としての顔だと思いました。一握りとは源頼朝と北条政子の時代です。この点についてはまた書きたいと思います。

政権が安定すると、人と人を繋ぐ役割として女性の活躍する場所ができてきます。秀吉の正室「寧々」や側室となる淀君、そして秀吉の母である大政所などよく出てきます。また、親族の男性も多く出てきました。


秀吉の死後、豊臣政権は1598年の秀吉の死後、16年で豊臣家が滅ぶため、ほとんどの人が
その後20年も生き続けることができませんでした。それはにわかに勃興した秀吉政権の弱点ですね。家康の方には親子代々、徳川家の家来で、しつけや教育には一定の規範があったでしょう。秀吉政権の短命は急成長して政権を取ってしまった余波ともいえるでしょう。

また、秀吉自身が遊郭に遊びに行くというような描写もありました。実際には秀吉の身分では遊郭まではいけなかったでしょう。大騒ぎになったでしょう。この場面は福島正則という感情の豊かな人間を登場させるための演出だったのかなと。

一方で、政治家としての秀吉の仕事はこの時期クライマックスに入っています。1584年には徳川家康との小牧長久手の戦いが起こります。この時、越中の佐々成政や四国の長曾我部元親・紀伊の豪族などが家康側につきました。1885年には四国征伐において四国ほぼ全土を手中に収めていた土佐の英雄長曾我部元親を屈服させます。上杉景勝の上洛は1886年6月です。家康は同年10月に上洛しています。

家康の臣従後、1887年には九州征伐を行っています。上杉景勝が秀吉に臣従するかしないかというような描写がありました。しかし、実際には上洛することはそのまま臣従することだと当時は認識されていたでしょう。対等であれば会いたいのであればそちらから出向いてこいというのが常識だと思います。


そして、茶道がその世界を繋げていきます。千利休という人が茶道という世界を大成させます。茶道は当時爆発的な経済成長における物事の価値観の多様化を統一することに非常に意義がありました。その中で、利休は価値観を道具だけでなく、人の所作などにも求めました。そして秀吉がそれを政治に利用したのでしょう。

千利休はこの5年後に政治に介入しすぎたというような言いがかりをつけられて切腹を命じられます。秀吉は小田原北条氏を征伐した後、晩年にはいります。そして極度に老化します。そして朝鮮征伐などのあまり秀吉政権にとってメリットのないことを繰り返します。それが豊臣政権に対する諸大名の心が離れる原因の一つでした。

そんな政治的事情がありました。この束の間の家族の空間は彼らにとって一番幸せな時間だったという描写がありました。私もそう思います。本来はこの家族の席には他にも養子や猶子(=兄弟・親族の子などを自分の子として迎え入れたもの)としてきた人間も多かったでしょう。真田丸の感想 15話について書きました。


いよいよ4/24(日)は「第16回 表裏」。秀吉が上杉景勝に「真田昌幸に援軍を送ってはならぬ」と命じたことを知り、愕然とする信繁。果たして昌幸は…。皆さん、次回もお楽しみに!
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