神様が持たせてくれた弁当箱 | |
岡本 彰夫 | |
幻冬舎 |
「何かオモロイ事を致します」とおっしゃってこの6月末で勇退された春日大社・元権宮司の岡本彰夫さん。このたび『神様が持たせてくれた弁当箱』(幻冬舎・新書版190ページ。定価1000円)を出版された。これはやさしい言葉で書かれているが、現代人が置き忘れてしまった「日本人の心」のありようを説いた貴重な本である。私は一気に読んでしまった。奈良新聞(9/16付)《水野南北の「言葉」解説 元春日大社権宮司 岡本さんが新著》によると、
元・春日大社権宮司で帝塚山大学特別客員教授の岡本彰夫さん(60)が、新著「神様が持たせてくれた弁当箱」(幻冬舎、新書版190ページ。定価1000円)を出版した。江戸時代の観相家・水野南北(1760~1834年)が著した「南北相法極意相法修身録」の中で、自身の心に響いた言葉を抜き出して簡明に解説。食べ物を大事にすることや、正直に生きる意味など、豊かな時代を生きる現代人が忘れてしまった事柄の大切さを訴えている。
水野南北はさまざまな職業経験を基に、人の顔から性格・気質などを知る「観相学」を究めた「南北相法」を完成させた。「修身録」は伊勢神宮の外宮にこもって記したもので、運気を改善するためのさまざな方法が挙げられている。観相学に興味を持った岡本さんは約30年前に修身録を知り、幼いころに母や祖母に聞かされた内容に合致していることに感銘。心に響いた語句を抜き書きして座右の銘にしていた。今回、多くの人に知ってもらおうと、原文とともに分かりやすい事例や独自の解釈を加え、出版した…
岡本さん。「第3回観光力創造塾」(1/22)で
奈良の情報ブログ「鹿鳴人のつぶやき」も、この本を紹介しておられた。ちょっと意外なタイトルだが、そのココロは「神様は生まれたときから1人1人に見合った『幸せの弁当箱』を持たせてくれている」「中身を粗末にしたり、むやみに食べ過ぎると大事なときに無くなってしまう」ということだ。Amazonによると、
内容紹介
私たち日本人が捨て去ってしまった、もう一度拾い上げるべき大切なものとは?
神道とは悠(とお)くて広くて深いもの。日本人が日本列島に住みついて、約二万年をかけて醸成し、理想の姿を追い求めた信仰の精華といえましょう、故にわからぬ事が山ほどあるのです。それを読み解くには、自然・歴史・文学・民俗・芸能・芸術など、あらゆる事柄を究めたうえでないと、わからないといいます。(本文より)
2001年から2015年まで春日大社権宮司を務めた著者が、江戸時代の観相家・水野南北先生の名著『修身録』を解説しながら、心に思うことを書き加えていったのが本書。どうすれば、平穏で幸せに暮らせるのか? 今の時代に失われつつある神道を読み解くよすがとなる一冊です。
もくじ
第1章 天が教えてくれる幸せの法則
天は催促もされず、しかも見逃しもされません ほか
コラム:水野南北とはどんな人?
第2章 自分の役割を知る人は幸福になれる
正しい判断をなすには、冷静に自分を見つめる場所が必要です ほか
コラム:相学とは
第3章 物を大切にすると運が良くなる
お金を大切にする人は、お金からも愛されます ほか
コラム:お金あれこれ
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ「少食」「正直」「親孝行」の行いで幸せになるのか?あせらず、欲ばらずとも、道は開かれる。日本人が子々孫々伝えてきた神様に愛される生き方・考え方。
著者について
神主、帝塚山大学特別客員教授。昭和29年奈良県生まれ。太延または聴斎と号す。昭和48年奈良県立郡山高等学校卒。昭和52年国学院大学文学部神道科卒。同年春日大社へ奉職。2001年から2015年まで権宮司を務める。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岡本/彰夫
1954(昭和29)年奈良県生まれ。1977(昭和52)年國學院大學文学部神道科卒業後、春日大社に奉職。2001(平成13)年より2015(平成27)年まで春日大社権宮司。1993(平成5)年より2007(平成19)年まで、国立奈良女子大学文学部非常勤講師。1998(平成10)年より2004(平成16)年まで、帝塚山大学非常勤講師。現在、帝塚山大学特別客員教授。宇賀志屋文庫庫長
文章はいつもの岡本さんの調子で、流れるように語りかけてくれる。若い人から年輩の方まで、ぜひお読みいただきたい。皆さん、この本はおススメですよ!
忘れかけていたものが取り戻せるかもしれませんね。ご紹介感謝いたします。
> ぜひ読んでみたいと思います。忘れかけて
> いたものが取り戻せるかもしれませんね。
岡本さんが優しく語りかけてくれるような文章です。ぜひ、お読みください。