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毎年11月14日に酒まつり(醸造安全祈願祭)、桜井市三輪の「大神神社」/毎日新聞「やまとの神さま」第59回

2023年10月14日 | やまとの神さま(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.10.5)掲載されたのは、「最古の神社 山がご神体/大神神社(桜井市)」、執筆されたのは、広陵町にお住まいの箕輪成記さんだった。
※トップ写真は、神木「巳の神杉」越しの大神神社の拝殿=桜井市三輪で

女優の富司純子は、子どもの頃(当時は大阪市在住)は親に連れられて毎年、初詣に大神神社にお参りしたそうで、参道のお寿司屋さんにサイン入りの色紙があった。ここは『古事記』にも登場する日本最古の神社(日本で最初に神祭りをした場所)として知られ、地元では「三輪の明神さん」として親しまれている。では、以下に全文を紹介する。

最古の神社 山がご神体/大神神社(桜井市)
大神(おおみわ)神社は、背後の三輪山自体をご神体とするため本殿がなく、日本最古の神社とされます。主祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は、三輪山への鎮座を望まれたといい、崇神(すじん)天皇の時代に疫病を鎮められたことから「みわさん」の名で親しまれています。

1664(寛文4)年に徳川家綱が再建した拝殿(重文)の奥に、三ツ鳥居(重文)が設けられ、その奥は浄域のため禁足地となっています。拝殿の傍らの神木「巳(み)の神杉(かみすぎ)」に、神の化身の蛇がすむとも言われています。大神を「オオミワ」と読むのは、ご祭神が神様の中の神様としてあがめられ、神とは「三輪の神」を意味するようになったからだと伝わります。

大物主大神は国造りの神として、また医薬・酒造など人間生活全般の守護神として、広く神威を仰がれてきました。例えば、三輪にかかる枕ことばは「うまざけ」で、ご祭神は酒造りの神としても信仰されており、毎年11月14日には「酒まつり(醸造安全祈願祭)」の神事が行われます。

また、そうめん作りの守り神としても信仰があつく、毎年2月5日に行われる「卜定祭(ぼくじょうさい)」では、神社と縁の深い三輪そうめんの卸値をご神前にて伺い、その年のそうめんの出来や売れ行きを占います。(奈良まほろばソムリエの会会員 箕輪成記)

(住 所)桜井市三輪1422
(祭 神)大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
(交 通)JR三輪駅から徒歩約5分▽土日祝のみ桜井駅から大神神社まで路線バス運行
(拝 観)境内自由
(駐車場)有り(無料)
(電 話)0744・42・6633


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2 コメント

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三輪の明神さま (ヨッピー(長越洋子))
2023-11-13 23:35:46
この記事拝見してやっと「大神」と表記されているのかが解りました。
>大神を「オオミワ」と読むのは、ご祭神が神様の中>の神様としてあがめられ、神とは「三輪の神」を意>味するようになったからだと伝わります。
今日は大きな杉玉が新しく飾られたとニュースで拝見しました。父の代からこちらの崇敬会員で私も引き継いでおります。神様へのお手紙なども春秋の彼岸の時に書かせて頂いており有難いですね。三輪さん・・小さい頃から足運んでいましたが最近ちょっと遠のいていますのでまた新たな気持ちでお詣りさせて頂きたいな・・と思っています。
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少名毘古那神も (tetsuda)
2023-11-15 06:36:03
長越さん、コメントありがとうございました。

> 父の代からこちらの崇敬会員で私も引き継いでおります。

おお、そうでしたか、それはすごいです。境内には、少名毘古那神もお祀りされていますね。

大神神社は、いつお参りしても、威厳を感じます。三輪山の持つパワーでしょうか。また初詣の機会にでも、お参りください!
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