tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

カメラに寿命あり/シャッターは消耗品です!

2018年03月21日 | 日々是雑感
日曜日(3/18付)の奈良新聞のコラム「國原譜(くにはらふ)」に、こんな話が出ていた。《日に日に暖かくなり、公園を散策する人が増えてきた。カメラで花の写真を撮影する高齢者の姿を最近よく目にするようになった。かつては一眼レフカメラを持っているのは若い層が多かったが、今は若者はスマートフォンで撮影、高齢者ほど本格的なカメラを持っているようだ》。

確かに高級なデジタル一眼レフや三脚を手にする人は、高齢者に多い。自動露出、自動焦点に加え、手ブレ防止機能などで失敗なく撮れることが受けているのだろう。以前、春風亭昇太が落語のマクラで「誰も相手にしてくれない高齢者は、花の写真ばかり撮っている」と揶揄していたが、花の写真を撮る高齢者は数多い。私も花の写真が一番好きだ。

私がデジタル一眼レフを使い始めて、もう14年になる。初めて買ったのは「ニコンD70」(2004年3月発売)。「リーズナブルなエントリーモデル」といううたい文句だったが、レンズ付きで20万円以上した(しかしこの少し前まで、デジタル一眼は500万円もしていた)。

これが5年足らずで壊れ、次に買ったのも同じくニコンの一眼レフ(たぶんD90)で、値段は半分に下がっていた(性能はグンと良くなっていた)。これがまた2013年9月に壊れ、買いなおしたのが「ニコンD3200」、レンズつきで39,000円だった。こちらも性能はグンとアップしていた。

「壊れた」と2度書いたが、原因はいずれも「シャッターの故障」だった。なんでも「シャッターは消耗品なので寿命がある」とのことだった。「ずいぶんたくさん写真を撮られるのですね」「カメラは修理するより買い替えた方が安いですよ」とも(約5年ごとに値段は半分になり、性能はアップしていることになる)。



私の場合、1週間で200回シャッターを切るとして、年間で10,400回、5年で52,000回。まぁこれだけシャッターを切れば、寿命が来てもおかしくはない。

しかし「シャッターは必ず壊れる」ということが分かったので、2013年にD3200を買うとき、3,000円ほど払って保証を付けてもらった。5年以内なら、自然故障でも物損(破損、火災、水濡れなど)でも、修理するときカメラとレンズの購入代金を上限として修理代金が出るのだ。



幸か不幸か土曜日(3/17)、ついにD3200が壊れてしまった。シャッターが下りないのである。セミナーの途中だったが、あらかた撮り終えていたので助かった。ちょうど購入から4年半が経過していた。

私はこれまでの経験から、半年前(2017年10月)に予備機として「ニコンD3100」をネットで買ってあった。修理期間中に使うためである。新古品で値段はわずか17,000円(レンズなし)だった。D3200より前に出た機種だが、スペックはほぼ同じだ。

保険会社に問い合わせると、所定の修理担当会社に宅配便で送るように、という連絡があり、昨日、コンビニから送っておいた。修理できるのか、新品と交換されるのか、代品が送られてくるのか、今から楽しみにしている。

デジタル一眼レフをお使いの皆さん、こんな仕組みも覚えておくと良いですよ!
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まもなく桜が開花!/毎日新聞「ディスカバー!奈良」第57回

2018年03月20日 | 奈良にこだわる
今年(2018年)のソメイヨシノの開花予想日は、3月23日(金)だそうだ(3/19現在)。3月に入ってから暖かい日が続いたので、平年(3月29日)より大幅に早くなったようだ。
※これら3枚の写真は安堵町の「あんど桜まつりと夢あかり」(2016.4.3)で撮影したもの



NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が毎日新聞奈良版に毎週木曜日に連載している「ディスカバー!奈良」、3月8日付で掲載されたのは「桜の開花標本木/奈良市の奈良地方気象台」執筆されたのは、会員の久門たつおさんである。全文を引用すると、



「今年の桜はいつ咲くのかな」。多くの人が春到来のワクワク感を抱いて心待ちにする桜の開花。奈良の開花・満開判定を担当しているのが奈良市西紀寺町にある奈良地方気象台です。気象台は昨年3月、それまで64年間観測拠点だった同市半田開町から移転しました。


奈良女子大学附属中等教育学校にあるソメイヨシノの開花標本木(中央)

開花観測種のソメイヨシノは敷地内にはなく、気象台から東にほど近い奈良女子大学附属中等教育学校の協力を得て、校庭の一角にあるソメイヨシノを開花標本(正式には植物季節観測用標本)木に指定。高さ約4㍍で樹齢は不明ながら、奈良の「2代目開花標本木」です。


奈良町エリアに新設された奈良地方気象台。西側の外観は和風調

奈良の開花の平年は3月29日、満開の平年は4月5日。最も早い開花は3月20日ですので、
5、6輪開いた花を見つける気象台職員の〝標本木通い”は今月中旬から本格化することになります。

メモ 奈良地方気象台へは奈良交通バス「内回り」でJR奈良駅から約5分、近鉄奈良駅から約10分、田中町下車すぐ。見学は事前予約(電話0742・22・4445)が必要。開花標本木の話も聞ける。(奈良まほろばソムリエの会 久門たつお)


以上はソメイヨシノの話だが、奈良公園などではたくさんのヤエザクラが咲く。早咲きで知られる氷室神社のしだれ桜(エドヒガン系)や、大和文華館の三春の滝桜(福島県の三春滝桜のタネから育てたもの)もある。ぜひこの春は、県下各地の桜をお訪ねください!

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奈良の歩き方特別講座(奈良まほろばソムリエの会&奈良市観光協会 共催)/盛会裡に閉幕しました!

2018年03月19日 | 奈良にこだわる
昨日(3/18)、NPO法人奈良まほろばソムリエの会と公益社団法人奈良市観光協会の共催で、「奈良の歩き方特別講座」を開催した。1日で9本のセミナーを3会場で行う、という催しで、今回が初の開催である。各講座とも8割~満席という盛況だった、ご出席いただいた皆さん、ソムリエ講師の皆さん、そして奈良市観光協会の皆さん、ありがとうございました!



事前申し込みの時点で大半の講座が満員札止め状態で「当日、たくさんの飛び入りがあったらどうしよう」と不安だったが、ちょうどドタキャンと飛び入りが上手くバランスして、ちょうどいい状態だった。昨日のカリキュラムは、

入門講座 定員30人(奈良市中部公民館 第3講座室)
①10:30~12:00「天才仏師!運慶~その生涯と作品~」鉄田憲男/浅井博明
 昨年、東京で開催された運慶展は大人気を博しました。この天才仏師の謎の生涯と作品群を、2部構成で解説します。



私が30分(生涯)、浅井さんが60分(作品)という分担。浅井さんは丁寧に資料を作られていた

②13:00~14:30「知ってるつもり?!奈良市の年中行事」石田一雄
 有名行事から知る人ぞ知る行事まで。知っているようで案外知らない奈良市内の年中行事の数々を、一挙に紹介します。



生粋の奈良市民・石田さん。小さな行事までマメに足を運ばれていて、とても参考になった

③14:50~16:20「弘法大師・空海とその時代」柏尾信尚
 奈良仏教から平安仏教へ、その流れの先頭に立った弘法大師・空海の足跡とその時代を、分かりやすく紹介します。



柏尾さん。私も空海の講演をするので参考になった、このネタは使わせていただきたい

古都奈良・世界遺産20周年講座 定員20人(奈良市中部公民館 第2講座室)
①10:30~12:00「春日大社と春日山原始林~ご創建1250年の年に~」徳南毅一
 平城京守護のため創建された春日大社は、今年で1250年目を迎えました。春日大社と原始林のすべてを詳しく解説します。



徳南さん。イントロはお得意の漢詩。奈良公園のフンコロガシの話まで、よく調べられていた

②13:00~14:30「これで分かる!元興寺~今年は創建1300年~」池川愼一
 蘇我馬子が飛鳥に建立した法興寺を前身とし、平城遷都に伴い移建され今年で1300年。そんな元興寺の魅力を語ります。



池川さん。元興寺の話は今回が初めてだそうだが、とてもお詳しい

③14:50~16:20「意外に知らない興福寺~祝!中金堂落慶~」山﨑愛子
 本年10月、興福寺中金堂の落慶法要が行われます。当会のルーキー・山﨑が、お寺の見どころを元気いっぱいに語ります!



山﨑さん。興福寺旧境内の話を含め、よく通る声で丁寧に解説されていた

深イイ奈良講座 定員20人(奈良市観光協会 ナラニクル 体験スペース)
①10:30~12:00「新薬師寺とおたいまつ」小倉涼眞尼(小倉つき子)
 毎年4月8日、新薬師寺ではおたいまつが行われます。同寺での勤務経験もある講師が、すべての魅力を語ります。



僧衣で登場。小倉さんは『ドラマチック奈良』という本まで出されている

 ドラマチック奈良―昔むかしをつぶさに歩く
 小倉つき子
 京阪奈情報教育出版

②13:00~14:30「月ヶ瀬梅林の魅力」友松洋之子
 いにしえより多くの人を引き付ける月ヶ瀬梅林。Nara観光コンシェルジュ最優秀賞に輝く講師が、梅林を楽しくご案内。



さすがの安定感、ソムリエの会の女帝・友松さん。大好きな月ヶ瀬梅林を熱く語った

③14:50~16:20「奈良市の近・現代建築」橋本厚
 奈良は、古代だけではありません。市内にある数多くの近・現代の名建築を、分かりやすくご紹介いたします。



橋本さん。市内の現地をくまなく回られ、興味深い話を披露された

このようなカルチャー講座は人気が高いのだと改めて感じた。中高年だけでなく、若い方にもたくさん来ていただいた。ちょうど観光シーズンを控え、神社仏閣や史跡のよい予習になったのではないかと思う。「奈良まほろばかるた」(@1,200円)も紹介したところ、18セットお買い求めいただいた。

4月からは原則として第3日曜日の午後、90分の「奈良の歩き方講座」が実施される。参加費は500円で要申し込み。チラシは末尾に貼っておく。皆さん、ぜひ「奈良の歩き方講座」にご参加ください!

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奈良まほろばソムリエ(第12回)の合格発表/合格率は過去最高の36.0%!

2018年03月18日 | 奈良検定
3月16日(金)、「第12回 奈良まほろばソムリエ検定」(奈良検定)の最上級資格「奈良まほろばソムリエ」の合格発表があった。200人が受験し、合格者は72人。合格率は36.0%。合格率はこれまで(全10回)で最高だった(過去に合格率が30%を超えたのは、今回を含めて全4回)。
※トップ写真は「認定支援セミナー」(2級対策用)。奈良まほろばソムリエの会会員が講師を務めた(2017.11.26)

過去6年間の推移を見ると(2013年→2018年)、合格者数も合格率も最高だった。

受験者数(人) 252→239→182→203→169→200
合格者数(人) 38→50→36→48→53→72
合格率 (%) 15.1→20.9→19.8→23.6→31.4→36.0


ちなみに、過去6年間の2級と1級の合格率の推移を見ると(2013年→2018年)、こちらも過去6年間で最高だった。

2級は 62.8%→65.9%→66.3%→61.0%→62.0%→74.2%
1級は 49.5%→27.5%→52.0%→39.5%→47.6%→68.1%



奈良まほろばソムリエの池内力さん(姫路市在住)が、こんなグラフを作ってくださった!

すべての級で合格率が上がっていることになり、これは好ましいことだ。ほぼ全問が過去問から出題される2級はもちろん、1級も過去問からの出題が増えている。ソムリエは過去問からの出題はないが、記述式問題はおおむね著名な観光地を対象に出題されるので、対象先が限られ、対策が立てやすくなっている。昨日会った会社の先輩(OB)も、「ソムリエに合格しました!」とおっしゃっていた。

合格された皆さん、おめでとうございます! ぜひ、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」にご入会ください!ところで、私が指南役を務めた旭堂南青さんは、ソムリエに合格されたのだろうか?!
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万葉の大和路を歩く会/ツアー最終回、3月18日(日)開催!(2018 Topic)

2018年03月17日 | 奈良にこだわる
富田敏子(さとこ)さんが代表を務める「万葉の大和路を歩く会」のウォーキングツアー、日曜日(3/18)が最終回となる。最終回(第471回)のタイトルは「紀へゆく道巨勢(こせ)・まつち山」。3月18日(日)午前9時45分にJR・近鉄吉野口駅に集合し、御所市の巨勢寺塔跡や、五條市と和歌山県橋本市の県境にある真土(まつち)山などを訪ねる。会費2,000円。徒歩約7キロ。お問い合わせは同会事務局へ(Tel 0742-44-0373、Fax 0742-45-7487)。
※写真は富田さん。奈良まほろばソムリエの会の会員向けセミナーで撮影(2013.1.16)

これまで470回も続けて来られたとは、素晴らしいことだ。3月15日付の産経新聞に《「万葉の大和路を歩く会」37年の歴史に幕「役割果たせた」18日、最後のウオークツアー》の見出しで大きな記事が出ていた。引用すると、


犬養先生の『万葉の旅』を紹介

全国各地の万葉故地を訪ねる「万葉の大和路を歩く会」(富田敏子代表、事務局・奈良市)が企画するウオークツアーが18日で最終回を迎え、37年の歴史に幕を閉じる。これまでに計470回開催され、参加者は延べ約7万3千人。スタート当初は産経新聞奈良支局も後援し、運営を支えた。関係者は「会の役割は果たせた」と感慨に浸っている。

同会は万葉集の魅力を広く伝えようと昭和56年に発足し、万葉学者の犬養孝さんが選定した飛鳥や平城宮跡、山の辺の道などをめぐるツアーを年約10回のペースで開催。当初は奈良県内中心だったが、のちに東海や山陰、北陸、九州など全国の万葉故地を訪ねるようになった。

発足から約20年は奈良交通が主催。その後は犬養さんの教え子で、元産経新聞記者の富田敏子さん(71)が代表として運営を引き継いだ。全国万葉協会長で、犬養万葉記念館(明日香村)設立にも貢献した富田さんは、ボランティアスタッフに支えられながらツアーを続けてきた。



だが、最盛期には700人近くいた参加者は次第に減少し、現在は40~50人程度に。資料作りやツアー先の下見などを一人で担ってきた富田さんも体力的な限界を感じ、打ち切りを決めたという。

富田さんは「万葉故地を歩き、歌に詠まれたその土地の季節感や恋心などを感じられるのが魅力だった。参加者に全国の万葉故地を知ってもらうことができ、会の役割は十分に果たせたと思う」と話している。

最終回となる471回目のタイトルは「紀へゆく道巨勢(こせ)・まつち山」。18日午前9時45分にJR・近鉄吉野口駅に集合し、御所市の巨勢寺塔跡や、五條市と和歌山県橋本市の県境にある真土(まつち)山などを訪ねる。会費2千円。徒歩約7キロ。問い合わせは同会事務局((電)0742・44・0373、FAX0742・45・7487)。




富田さんには、奈良まほろばソムリエの会の会員向けセミナーの講師もお務めいただいたことがある(2013年)。いつも颯爽(さっそう)と活動されていたが、いつの間にか70歳を超えておられたのだ。

南都銀行も年2回、「<ナント>萬葉チャリティーウォーク」を開催していて、これまで64回実施してきた。このようなイベントに企業で取り組むのはともかく、個人でやるのは大変だ。下見、打合せ、資料づくりなど、作業に追われるのだ。開催当日も、道案内や交通整理など、たくさんのスタッフが必要になる。

万葉の大和路を歩く会の最終ツアーに、皆さん、ぜひお申し込みください!
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