モミジのように種に翼がついているのではなく、葉っぱにぶら下がって風に運ばれる。以前撮った画像がフォルダーに残っていたのでスキージャンプの飛行と関連付けて・・。
沙羅ちゃんがW杯で勝ちまくっていた頃だったか、他の選手と比べたらかなりの体格差がありながらもすごい記録を作っていたので、ムササビとモモンガにたとえて彼女への賞賛をこのブログに書いた。
モモンガがムササビと競いながら勝ち続けている・・・と。
でも、ここにきてどうしても金と銀の二人に勝てなくなった。
彼女の出来得る完璧なジャンプでの結果なのだからどうにも仕方がない。
良かった。素晴らしい。おめでとう。ありがとう。
そこで考えるわけである。
また4年後のオリンピックに、まだ上を目指すというのはすごいけれど、今のままやっても同じなのではないかと・・。
飛行というけれど羽根がないのだから、ジャンプは放物線軌道の落下でしかない。
羽根がわりのスキー板とブカブカのジャンプ用スーツが揚力の差となるから、身長と体重でスキーの長さ規格が厳密に決められているのだそうだ。
それらの表から計算をしてスキー板長さの比較をしようと思ったが、僭越なことはやめておこう。
沙羅ちゃんの身長は152cmで、ルンビは173cm。
アルトハウスは157cmで、伊藤有希は161cm。
沙羅ちゃんは絶対的に不利なのだ。
アルトハウスなんか、ひたすら沙羅ちゃんを真似て学んだ結果の銀メダルだ。
いっ時は絶好調だった伊藤有希は、『沙羅ちゃんにメダルを・・』という波に呑まれたわけでも遠慮したわけでもないだろうけれど、メダル争いに加われずに9位。
今回のルンビの飛行距離を超えることが沙羅ちゃんの体格、筋力、技術力でできるものなのかどうか、今後詳しく分析されるのだろう。
葛西のように、もっといっぱいに足を広げ、腕の位置も一番良い位置を見定め、手袋をした手の広げ方、指の曲げ方、甲を上にするのか下にするのか、それらの姿勢を風の向き強さを考慮しつつ飛びながら微調整したら、あと5mほど伸ばせるのかどうか。
なんだか、ジャンプ道みたいな求道的姿勢を感じてしまう沙羅ちゃんにはまだまだ注目せずにいられない。