緑風 重岡良子作
3枚組は続いて紹介すべきだろうと、思い直した。
夏のブナ林ということだと思うが、私の中のブナは夏でももっと葉の色が柔らかい黄緑。
場所により、その土地の光により違うのかも知れず、作者の目には緑風としてこの色でなくてはならなかったのだろう。
それはともかく、木肌はシラカバなどとは違い、確かにブナ。
医師の診断では、尿の数値は何の問題もなしということだった。
寝ていて溜まった分を、ちゃんと漏らさずに止めていけるかという問いに、しっかり「はい、それはできます」と答えてしまった。
じつのところは、完全に止められることもあれば、途中でちびちび漏らすこともあり、パンツを脱いだ時にタラタラと雫が落ちるのを認めることもあるのだけれど、答えはベストの時のことだけを言ってしまった。
医師は安心したふうに、「それがまさに骨盤底筋だから、体操を続けて鍛えてください」と言う。
そうして、「止められるように助ける薬を処方しますから1ヶ月後に来てもらってから、その後は間隔をあけましょう」とのこと。
どうやら道筋はついて来た様子。
そこで、寝小便をたれる事は無くなりじっとしていても溜められる状態から後退する事は無いか、突然に漏れが治るということもあるのか、聞いてみた。
後退する事はないだろうとのこと。
そして、突然治ることもあるけれど骨盤底筋体操は必ずやるようにとのことだった。
この期に及んでも、まだ楽天的に奇跡を待ち望んでいる。
春になったら、いきなり奇跡的な改善が起きるのではないか。
夏になったら、まったく漏らさなくなるのではないかなどと。