ドライヤーが欲しいと思ったことはなく、生まれ育った家には使う者もいなかった。
本来の用途ではないけれど入用になって、と言っても数ヶ月先に必要かどうかもわからないのだけれど、ホームセンターや家電量販店やリサイクルショップに行ったついでにドライヤー売り場をいくつか見た。
最安値は余計な機能のないシンプルさが売りのコイツ、税込1382円。
OFFと冷風と温風しかないが、結構な風量だから養蜂採蜜にはこれで十分で、顔だけ冷やすのにも良さそう。
最高値は見かけはシンプルな筒でしかないようなダイソン製品で4万円以上。
プロが使うようなドライヤーになるとスイッチの段階が4つも5つもあり、多機能なのには驚かされた。
いつの頃からだろう・・他よりも機能を多く付けたり、高級化させたりして商品を売るための工夫を『差別化』と言うようになったのは。
『差別』は人種差別や男女差別や偏見による差別を表すマイナーイメージを持つ表現だったのに、何とか評論家か何とかコンサルタントかが、ある意図を持って使い、流行ってしまったのが『差別化』だと推測する。
差別というものがなくなったということにしたい人達の作戦だったのではないかと思われる。