このところ雨の激しく降ることが多かったので、山の中腹にある農業用溜池を見にいってきた。
その途中、圃場整備で法面になった日当たりの良い傾斜地に何本かタケニグサが生えていた。
久しぶりに出会う気がして眺めていたら、クロマルハナバチも来ていた。
クマバチ(熊蜂)より小さめで、尻の先が橙色なので、クロマルハナバチに違いないと思われる。
じつは、タケニグサは子どもの頃から良く知っていたのだが、名は検索して初めて知った。
なぜか周りとそぐわない奇妙さがあり、葉っぱばかり大きくて傷つけると橙色の汁が出る。
汁が服に着くのが困るのに、単なる図体の大きい雑草だから、邪険に棒で叩き折ったりしたものだった。
すくすくと2mほどにも育って、種がしゃらしゃらとなびき、上へ上へと咲く姿は初めて確認できた気がする。
検索すると、あの橙色の汁は毒でもあるけれど生薬にもなるようで、台湾や中国にもあるとか。
茎が中空なので竹似だとか、別名ササヤキグサあるいはチャンバグサなどともある。
東邦大学薬学部附属薬用植物園のホームページに詳しい。